本日のUFN、メインの感想を。
アンデウソン・シウバ×-○マイケル・ビスピン(判定)
ジリジリと圧力をかけながらパンチを打ち込むビスピン。アンデウソンは上体の動きでこれをかわす。時おりビスピンのパンチがアンデウソンの顔面をかすめるが入りは浅いか。ラウンド後半はアンデウソンが前に出てビスピンを下がらせるが、ラウンド終了間際にビスピンのパンチが入りアンデウソンが腰をガクリと落とす!アンデウソンは動きは悪くないがこの一発がもったいなかった。
続く2R、アンデウソンはケージ際に詰められるものの、ノーガードで棒立ちのままビスピンを挑発。ビスピンも迂闊に打ち込めない。ディフェンス勘の良さで有効打を入れさせないアンデウソンだが、自らも手数が足りない。ラウンド終盤、ビスピンの左がヒット。よろめいたアンデウソンにビスピンが追撃の左フックを入れ、アンデウソンが明確なダウン!ラウンド終了まで凌いだアンデウソンだが、序盤から苦しい展開。
後がないアンデウソンだが、3Rはビスピンのパンチをかわしながら細かく有効打を入れていき、ようやくリズムに乗ったか。テンカオとパンチで下がったビスピンはマウスピースを落としたことをレフェリーにアピールするが、ここでアンデウソンの跳び膝!ビスピンは崩れ落ちるようにダウンするが、その直後にラウンド終了のホーン。正真正銘ホーンに救われる。
一発で流れをひっくり返されたビスピンだが、4Rは顔面から流血しながらも前に出て手数を出し続ける。有効打を許さないアンデウソンだが、自分も手数がさっぱり出ずピリッとしない。残り1分を切ってからようやく前に出たアンデウソンが左ストレートやスーパーマンパンチをヒット。だがビスピンの方が前に出ていた時間帯は長いので微妙なラウンド。
最終ラウンド、ビスピンがなおも前に出続けるが、ケージ際でアンデウソンの前蹴りが顔面にヒット!よろめくように下がったビスピンにアンデウソンは追撃のヒザを入れるが、ビスピンも再度前に出て反撃。ビスピンの顔面を血だらけにしながらも、フィニッシュはできず試合終了。
1・2Rがビスピンで3・5Rがアンデウソンなので、勝敗を分けるのは4R。アンデウソンが取っていてくれ・・・と期待したが、判定は三者とも48-47でビスピン。アンデウソンは復帰戦を飾れず。
微妙な差ではあったが、納得も行く判定。アンデウソンは試合を通じて手数が足らなすぎた。3RにKO寸前まで追い込んだのだから4Rはそのまま押し切っておかしくなかったはずだが。ディフェンス面でもかつてのノーガードディフェフェンスを見せつつも、1・2Rは要所要所で一発をもらってしまいラウンドを落とす結果に。
ブランクを考えれば多くを期待してはいけないと分かりつつ、またもの凄い勝ち方を見せてくれるのでは・・・と心のどこかで願っていたのだが、見せられたのは厳しい現実。やはりアンデウソンといえど時間の流れには勝てず、もはや王座に絡むだけの力は残っていないことを認識させられてしまった。
K太郎も惜しかった。人気ブログランキングへ