ジェイク・エレンバーガー×-○ホルヘ・マスヴィダル(1R TKO)
蹴り足をつかんだままマスヴィダルがパンチ連打。エレンバーガーもミドルからワンツーを入れる。マスヴィダルがボディへミドルキックを打ち込むと、さらに左ボディブロー。効かされたエレンバーガーに首相撲からのヒザを入れ、エレンバーガー嫌がるようにダウン。追撃を凌いだエレンバーガーがスタンドに戻すが、跳びヒザをかわされて着地したはずみに金網に足の指がからまり、動けなくなったところにマスヴィダルがパウンド。ここでレフェリーがストップし、TKOの裁定に。
エレンバーガーにとっては不運なフィニッシュだったが、続けていても結果は変わらなかったのでは。この内容だと今後も厳しいだろうなあ。
ジョセフ・ベナビデス○-×ヘンリー・セフード(判定)
近距離の打ち合いでセフードのパンチがヒットし、ベナビデス下がる。セフードはさらにボディへミドルを入れ攻め込むが、繰り返しローブローを入れてしまい減点。1R終盤はベナビデスがテンカオ、ハイをヒットし盛り返す。
2R、ベナビデスは細かい出入りからパンチを繰り出し、ワンツーを入れる。セフードもパンチを返すが、ベナビデスが正確さで上回っているか。3Rはセフードがシングルからバックを奪うが、ベナビデスが振り切る。飛び込んでパンチを繰り出すベナビデスにセフードもパンチを返す展開が続き試合終了のホーン。スコアはかなりばらついたが、スプリットでベナビデスが勝利。
セフードはDJ戦に比べて打撃スキルがかなり向上していた。ベナビデスはこれで3度目のDJ戦が見えてきたが、セフードを媒介に比較するとDJとの差は縮まるどころかますます開いているなあ。
デメトリウス・ジョンソン○-×ティム・エリオット(判定)
タックルからテイクダウンを奪ったDJ、下から腕十字にいくが外したエリオットがトップポジション。さらに立ち上がり際にギロチン、ダースチョークで攻め立てる。かなりがっちり入った様子だったがなんとか外したDJ、テイクダウンを奪うと逆にギロチンで反撃。ラウンド終盤には再びエリオットがテイクダウンを奪い、大健闘の出だし。
2RはDJがテイクダウンを奪うと、ギロチンを外してバック、サイドをキープ。アームバー狙いやマット・ヒューズ・ポジションでエリオットを削り主導権を奪い返す。
3RもDJがテイクダウンするが、エリオットも下から三角。DJのペースだがやや攻めあぐねている印象も。
4R、DJがマット・ヒューズ・ポジションから削り、終了間際に腕十字へ!かつて堀口を葬った展開だが、ここはエリオットが凌ぐ。ピンチが続くエリオットだが粘りを見せ続け最終ラウンドへ。
5R、エリオットが力を振り絞るようにテイクダウンからギロチンへ。しかし外したDJは上を奪い返すとキムラ、腕十字で攻め続け試合終了。終わってみれば1R以降は大きなピンチを作ることなく完勝で9度目の防衛。
試合前はエリオットが挑戦者じゃ釣り合わないだろうと思っていたが、結果的にDJの防衛戦では苦戦の部類に入る大善戦。今回のTUFは企画として大成功に終わったと言っていいのでは。