戸邊隆馬○-×鈴木優也
匠との対決を制して今大会への切符をつかんだ戸邊、ここはきっちり勝っておきたい。内容が良ければそれこそKrushの方でタイトルマッチのチャンスが再度回ってきておかしくない状況なわけだし。
松倉信太郎○-×ジャオ・フーカイ
Krushで着実に実績を積んでいる松倉。これまでも外国人相手に落ち着いた試合運びを見せているし、しっかり勝ってくれそう。城戸が王座返上した後のKrush-70キロ戦線で中心的存在となれるか。
大雅×-○武尊
Krush現役王者同士によるスーパーファイト。こういう焼畑農業方式のマッチメイクはどうだかなあ、という気もするのだが。55キロ契約がどう影響するかだけど、武尊がパワー差を見せて勝つのではないかと予想。
山本優弥×-○ケリス・ベラ
-67キロ王座獲得に失敗した優弥の再起戦。また70キロに戻したうえに外国人相手となると、パワー負けしそうな予感。
観戦はパス。人気ブログランキングへ
MVP:ニコラス・ウォータース(10/19 WBA世界フェザー級王座統一戦)
あのドネアを完膚なきまでに叩きのめすKO劇。ドネアの階級アップに無理があったとはいえ、この勝ち方は説得力があり過ぎた。フェザー級他団体王者との対戦を期待。
ベストバウト:ジョゼ・アルドvsチャド・メンデス(10/26 UFC179)
軽量級史上に残る、というより軽量級の枠を完全に飛び越えてしまった一戦。結果として徹底したパンチ合戦となったが、この展開でアルドを追い込み、新たな凄味を引き出したメンデスにも脱帽。
ベストKO:ゲンナディ・ゴロフキン(10/19 WBA・WBC世界ミドル級王座統一戦)
同興業のウォータースのインパクトが強すぎたが、ゴロフキンの強さも相変わらず。一発の強打ではなく丁寧な連打の積み上げでKOにつなげる姿はいつ見てもほれぼれする。
[おすすめ]バウト:ファブリシオ・ヴェウドゥムvsマーク・ハント(11/16 UFC180)
「ミスターUFCジャパン」ことハントがよもやのヘビー級暫定王座に挑戦。スクランブル出場という条件を考えると相当厳しい戦いになると思うが、毎回計算できない結果を出すのがハントという選手。期待して見届けたい。
K-1、SBのトーナメントも楽しみ。人気ブログランキングへ
10/4 UFC Fight Night 54(2/2)
10/5 PANCRASE 261(1/1)
10/5 Krush.46(3/6)
10/10 Bellator 128(0/1)
10/19 ゴロフキン他(2/2)
10/26 UFC179(3/4)
合計は11/16で的中率68.8%。Krushのつまづきを挽回しきれず、これで2ヶ月連続7割未到達。最近は7割超えの月が珍しくなくなってきていたので、少々嫌な流れ。
カルロス・ディエゴ・フェレイラ×-○ベニール・ダリウシュ(判定)
グラップラー同士の対戦だが、序盤はスタンド中心の展開。ダリウシュがタイミングよくパンチやローを入れ始め、ラウンド終盤にはテイクダウンにも成功。フェレイラはラウンド終盤に足関節を狙うが、これはポイントにはならないか。
2Rに入ると両者のフィジカル差が徐々に顕著になってくる。ダリウシュは組み合いからテイクダウンを奪うと、フェレイラの下からの仕掛けを凌ぎポイションをキープ。ジリ貧になってきたフェレイラは3R序盤に前に出てパンチで攻勢を仕掛け一時はダリウシュを押し込むが、ダリウシュはここから再度テイクダウン。この後はフェレイラを押さえこみ続けて試合終了を迎え、判定でダリウシュが勝利。
ダレン・エルキンス○-×ルーカス・マルチンス(判定)
1Rはエルキンスがミドルからタックル、さらに離れ際にワンツーと、打撃と組みをバランスよくつなげた動きで攻勢。マルチンスは手数も少なく狙いがまだ分からない。
2Rもエルキンスが同じ組み立てで押し込んでいくが、マルチンスが左のパンチを入れると、さらにハイキックをヒット。エルキンスは一瞬動きが止まる。一気に流れを変えたいマルチンスだが、エルキンスはここから持ち直し再び組み付いてケージ際へ押し込んでいく。
3Rもマルチンスはヒザ蹴りでエルキンスの顔面を跳ね上げる場面を何度か作るのだが、後が続かず。エルキンスはダメージはあるはずだがしつこく前に出て組み付き続け、このまま逃げ切って判定勝利。エルキンスの根性勝ちというべき内容で、マルチンスは最初から最後まで手数が足りなかった。
ファビオ・マルドナド○-×ハンス・ストリンガー(2R TKO)
開始早々いきなりストリンガーがテイクダウンに成功。肘打ちでマルドナドを削っていく。マルドナドはここで効かされてしまったか、一度は立ち上がるものの再度テイクダウンを許してしまい、何もできずに1Rが終了。
スタンド勝負に活路を見出したいマルドナドだが、2Rもテイクダウンを取られてしまう。しかしここから立ち上がった後、ストリンガーが投げに失敗しマルドナドが上に。ここから一気に攻勢に転じたマルドナドはパウンドを入れ続け、逆転TKO勝利。ナンバーシリーズのメインカード枠とは思えない大味な試合展開。
グローヴァー・テイシェイラ×-○フィル・デイビス(判定)
1R序盤はテイシェイラがデイビスのタックルを切り続け、打撃で攻勢。このまま押し切るか・・・と思いきや、デイビスがタックルにきたところでなぜかギロチンを狙い下のポジションに。デイビスは一気に反撃に転じ、サイドやバックからパウンドを連打。
2R以降は完全にデイビスのペースとなり、テイシェイラはまたもギロチン狙いから下になってしまうなど攻めがチグハグ。簡単にテイクダウンを許してしまうとサイドやバックからデイビスのパウンドを浴び続け、結局反撃の糸口すらつかめず3Rが終了。デイビスがリョート戦に続いてブラジル勢の大物食いをやってのけた。
テイシェイラはタイトル挑戦までの快進撃が嘘のような負け方。序盤に見せていた戦い方を徹底していれば問題なかったように思うのだが。一方のデイビスはこれでタイトル戦線が再び視界に入ってきた。それにしても北米での試合よりブラジル大会の方がいいパフォーマンスを見せるというのは一体何なのか。
本当にメインに救われた大会だった。人気ブログランキングへ
いや、須藤元気が方向性の違いからスタッフを外れたというのもそれなりに驚きというかズンドコ感のあるニュースなんですが、「それはさておき」と言いたくなるぐらい衝撃的な大会内容。
だって12月23日に有コロですよ。チケットは一番安い席が1万円ですよ。メインはグレイシーですよ。いったいどういう勘違いをしたらここまで時代錯誤な内容になってしまうのか、と不思議になるぐらい。
参戦を決意した菊田や宮田をくさすつもりはあまりないのだが、ケージ大会とはいえこの先に北米やUFCが見えてくるという面子でもないし、見どころをどう見出せばいいのか、ちょっと分からなくなってくる。BSフジで放送だそうで、とりあえず見るにはみちゃうんだろうけど。
それにしても大晦日と日程が近いからDEEPにしたら多少なりとも客足への影響ゼロとはいえないわけで、もはや日本MMAの足を引っ張っている感すらある、と言ったら言い過ぎなのだろうか。
ところで今日は未発表だったクロンの対戦相手、「外国人でタイトル保持の実績のある大物ファイター」とのことだが、うーん・・・ダン・ホーンバックルの顔が浮かんだのだが、果たして合っているだろうか。クロンにはちょっとハードルの高い相手になっちゃうかな。
ジョゼ・アルド○-×チャド・メンデス(判定)
開始前から表情に闘志みなぎるメンデスに対し、アルドは自然体か。1R、まず仕掛けたのはメンデス。自ら距離を詰めるとロー、そして強烈なパンチを振るっていく。アルドも打ち合いに応じないわけがなく、至近距離で両者の一撃必倒のパンチが交錯する緊迫感ありすぎの展開。見ているこっちが心拍数上がりすぎてどうにかなりそう。
メンデスが先にアッパーでフラッシュダウンを奪うが、徐々に攻勢を強めるアルドが、サミングによる中断を挟んで左フックをヒット!ダウンしたメンデスにパウンドを入れると、メンデスが立ち上がった後も追撃の手を緩めず、ワンツーでメンデスまたもダウン!正真正銘ラウンド終了のブザーに救われた、というよりアルドのパンチが若干ブザー後だったか。
1Rに一気に優勢に立ったアルドだが、2Rは無理にフィニッシュには行かずに安全運転。それでもメンデスのタックルを切り、メンデスが前に出てくるところで着実にパンチを突き刺す。メンデスはさすがに1Rのように思い切った踏み込みはできなくなってきた。
流れはアルドなのだが、メンデスはひるむことなく前進を続け、3Rには再度攻勢。するとラウンド中盤、メンデスの右アッパーがヒット!グラついたアルドはメンデスの追撃に後退するが、これで火が着いたか反撃に転じると、今度はアルドの右がヒット!効かされたメンデスにすかさずアルドはラッシュを仕掛け、反撃どころかポイントを奪い返した形。まさに死闘というしかない展開で、まだ2Rも残っていることが信じられない。
二度にわたりKOのピンチを凌いだメンデスは、ダメージを感じさせない動きで4Rも自ら手数を出していく。逆にアルドは左目からの出血もあってか、このラウンドは再びペースを抑えた展開。流れが変わったとまでは言えないが、このラウンドはメンデスが取ったか。
最終R、メンデスがここまであまり見せなかったタックルで遂にテイクダウン!しかしアルドはスタンドに戻すとワンツーを入れ、メンデスがタックルに来たところで逆にバックを奪う。この後はメンデスがスタンドで着実に有効打を入れ、メンデスに起死回生のアッパーを入れる隙を与えず試合終了。三者とも49-46でアルドがメンデスを返り討ちにし、ブラジル勢唯一のUFCのベルトを守り切った。
スコアの上では差が開いたが、とにかく一瞬も目を離す隙がなかった大激戦。2014年のUFCベストバウトはこれで決まったでしょ。敗れたとはいえメンデスはお見事。ほぼ打撃戦のみの展開で、アルドを過去最大のピンチと言っていい状況に追い込んでみせた。間違いなくフェザー級最強のナンバー2だ。
そしてその最強の挑戦者を相手に迎えたからこそ、アルドの強さも改めて際だった。1・3Rとも最初にピンチを迎えたのはアルドだったが、そこで怯むことなく反撃に転じ試合の主導権自体を引き戻してしまう。タフネス、精神力、攻めどころを逃さない嗅覚が揃っていないとこんな試合はできないだろう。
試合中に両者がニヤリと笑顔をかわす場面が何度かあったのが印象的で、これだけの死闘を繰り広げながらも二人はどこかでそれを楽しんでいるかのような空気があった。やはりこれだけの高みにたどりついた人間にしか分からない世界というのがあるのだろうか。
メンデスの2連敗という結果を踏まえれば当面王座挑戦はお預けのはずで、強豪揃いのUFCにあってこの二人が三度王者vs挑戦者という図式で戦うことがあるのかどうかは正直分からない。それでも、この二人の激突ならもう一度見てみたい、と思わせるには十分な名勝負だった。
メイン以外の感想は後日。人気ブログランキングへ
藤原 (付き人に)おーい、新しい「スポーツドリンク」(※組長用語で酒)あるか。俺だけ酔っ払っちゃさあ。いけるんだろ?
中井 でも、藤原さんは、変わりませんね。
藤原 そうかい?俺、随分変わってるよ。チ○コ起たないもん。
てな感じですよ。詳しい内容はとにかく一読を。
あと面白かったのは、シュウ・ヒラタによる北米MMA中継解説者の査定。評価が高かったのはジョー・ローガンやケニー・フロリアンで、最低評価はバス・ルッテン。ルッテンはONE FCの解説をした際、吉田善行をずっと「ヨシダはPRIDEで凄かった。柔道の選手は強いんだ。」と言い続けていたらしい。さっさとクビにしちまえ。
記事の最後の方では日本人選手の解説能力についても触れていて、「良い意味で責任感を持たず、話が上手い水垣」「責任感を持って真面目にしっかりと話してくれる川尻」「解説慣れして上手いのが岡見」という評価。いや、ここまで来たら最後に「放送席泣かせの菊野」というのを加えておかなきゃダメだろう。
記事全体を見ると、やっぱり技術的知識や選手の情報に詳しいのは大前提で(前述のルッテンなんかはその前提が怪しいわけだが)、そこからどれだけ分かりやすく、あるいはニュートラルに喋れるかに各自のセンスや頭の良さが出るという感じか。当たり前っちゃ当たり前だけど。
こうなると北米じゃなくて国内版の解説者査定を特集して欲しいのだが、取り上げた選手との間がギスギスしちゃうし難しいか。菊野が星0.5とかの評価になっちゃうだろうし、ってしつこい?
11/3 K-1
11/9 Krush
11/16 世界空道選手権
11/30 S-CUP
当初の関心度合いは Krush>空道>S-CUP>K-1 という感じだったのだが、Krushは大月が欠場したのでテンションダウン。一方でS-CUPは相当面白そうな面子になってきている。
いわゆる「立ち技ファン」のカテゴリーに属する方がどの程度当ブログをご覧になっているのかはよく分からないのだが、上記4大会で特にこれがお勧め、というのがあればコメントをお願いします。実際の所は「家庭との兼ね合いで行けるチャンスの日に行く」となる可能性も十二分にあるんですが、いただいたご意見は参考にさせていただきます。
あとこの際なので、各団体の関係者の方のコメントも可。シーザー会長からコメントが来たら即刻S-CUPのチケットを買います。いや、実際問題「シーザーです」と言われてコメント書き込まれても本人か確かめようがないので困っちゃうんだけど。
空道世界選手権も第1回以来ごぶさた。人気ブログランキングへ
今年に入ってUFCでPPV大会のメインカードが変更になるのはこれが9回目とのこと。挑戦者の変更や他のタイトルマッチをメインにスライドさせているケースが多いのでそれほど意識していなかったのだが、負傷者続出の状況は今もあまり変わってないのね。ヴェラスケスは1年ぶりの復帰戦が流れることになってしまい、長期化しないかが心配。初のメキシコ大会の目玉だったヴェラスケスがいなくなるわけで、UFC的にも非常に痛いカード変更。
という北米視点の感想はこのくらいにして、ハントですよハント!遂にサモアの怪人がUFCタイトルマッチまでたどり着いちゃった。やっぱりこの人、持ってるなあ。
ヴェウドゥムも含めて「元PRIDEファイター同士によるUFCタイトルマッチ」という構図になる点でも、日本のファンには興味深いカード。ちゃんと確認していないけど、PRIDE経験者同士のタイトルマッチはアンデウソンvsベウフォート以来。おそらくこの条件を満たすUFCタイトルマッチは、今回が最後になるでしょう。
ハントはあと3週間で17キロ減量の必要があるらしく、まあコンディションも含めてヴェウドゥムが圧倒的有利な状況。直前の勝敗予想も、おそらくシビアに当てに行くことになると思います。
とはいえ、振り返れば「PRIDEの契約を引き継いだから何となくUFCに出ちゃってた」という状態からここまで登り詰めてきたのがハントという選手なわけで、ここでまさかの大仕事をやってのけても驚きではない。いや、本当にやっちゃったら絶対驚くんだけど、ハントの場合「まさか」が「まさか」で終わらない可能性がそこそこあるんではないかと。
ダナにとっては頭が痛いだろうけど、日本のファンにとっては大注目の一戦。来月が待ち遠しい。
ジョー・ローゾンも欠場・・・。人気ブログランキングへ
試合は序盤スリヤンのペースでスタート。突進して距離を詰めながらノーモーションで飛んでくる右が山中をとらえ、リズムに乗って攻め込んでいく。山中はクリーンヒットは許さず2R終盤には左を打ち込んで一瞬スリヤンの動きを止めるが、スリヤンはなおも前進。ダメージはともかく、山中は手数で遅れをとる少々嫌な展開。
それでも山中は4Rにボディ、さらに右アッパーをヒット。徐々に試合のリズムが変わってくる。スリヤンは序盤の攻め疲れか5R辺りから動きが落ち始め、山中の右アッパーがタイミングよく飛んでくるのもあってか簡単に懐に飛び込めなくなってくる。
迎えた7R、山中は序盤にスリヤンの左を食らって一瞬動きが落ちたものの、残り30秒を切ったところで突進してきたスリヤンに左を入れると、右アッパーからさらに返しの左。遂に神の左が炸裂し、スリヤンはよろめくようにダウン。山中がニュートラルコーナーにいなかったのをレフェリーが注意していたせいで時間が経過してしまい、スリヤンは明らかに10カウント以上座り込んでいたものの命拾いをする。
しかし山中に傾いた流れは変わらず、8Rにまたも右アッパーからの左ストレートでダウンを奪うと、9Rには左ボディ一発でスリヤンに膝をつかせ、3R連続でダウンを奪取。ここで事実上勝負をつけてしまう。
こうなると興味の行方は日本記録の6連続KO防衛へと移るが、ここからスリヤンがタフネスぶりを発揮。あと一押しで倒れそうな気配はあるのだがそこから倒れず、最終ラウンドも山中が左からの連打を入れるも仕留めきれず。山中自身も記録を意識して固くなってしまったか、連続KO防衛は5でストップ。
一癖ある指名挑戦者相手に3度のダウンを奪い圧勝したのだから褒めるべきところなのだが、やはり山中にはどうしても求めるハードルが高くなってしまう。KOで仕留めきれなかったのもさることながら、ところどころでスリヤンにクリーンヒットを許してしまったのも減点材料。これからは一瞬の隙すら許されない相手との試合になる可能性もあるし、ファンとしてはそこへ向かってほしいのだから、今回は「卒業試験」として完璧な試合を見せて欲しかったのが正直なところ。本人も熱望するアメリカでの大勝負、果たして来年こそ実現なるか。
粟生も勝ったのね。人気ブログランキングへ