反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

カテゴリ:新日本プロレス( 16 )

 初日の肩すかしを取り返すかのように盛りだくさんだった福岡2連戦の2日目。

 まずL.I.J. vs 鈴木軍は内藤がデスティーノで金丸に勝利。引き上げようとする内藤を、客席から覆面の男が襲撃!リング上で覆面を取るとクリス・ジェリコ!!なんかおネエみたいなメイクしてるな、と思ったがあれはBUSHIをイメージしてるんだろうか。
 ジェリコは昨年末と同様の大暴れで、内藤を流血に追い込むだけ追い込んでからバックステージへ。オメガvsジェリコは「はちゃめちゃな試合になるだろう」という大雑把な予想はできたけど、内藤vsジェリコの組み合わせがどういう反応を起こすのか、なかなか見当がつかない。

 オメガ vs Codyの遺恨マッチは、スカルがファレに圧殺される唐突なフィニッシュの後、オメガとCodyを除く全員が和解するよく分からない展開へ。この時点では「大阪城ホールでオメガとCodyの決着戦か?」と思っていたのだが…。

 ボーンソルジャーは結局ここでも出てこないのね…と思いきや、IWGPジュニア戦の終了後に登場しオスプレイをKO!そして中身は石森太二!予告の段階では正体は北村だジェリコだ言われていたが、石森を予想してる人もいたんだっけ?それこそいきなりのBOSJ制覇もあり得そう。

 既にお腹いっぱいの状態で迎えたメインはオカダvs棚橋のIWGP王座戦。この試合については「棚橋が勝ってもなあ…とは思うが、オカダが勝つと後の展開が続かない」という理由で自分の中でも勝敗の見当がつかなかった。
 試合は余裕たっぷりに戦い続けるオカダに、満身創痍の棚橋が持てる全てをぶつける、という今の両者の立ち位置をそのまま投影した内容に。棚橋のハイフライフローは最近は見ているこっちの側が辛くなってくるのだが、それでも2度、3度と飛び続ける棚橋。終盤にスリングブレイドから畳み掛ける場面の動きのキレはさすがで、さらには掟破りのツームストンにレインメーカー。しつこく手首をつかみ続けるオカダを振り切り、棚橋がロープへ…というところで、タイツをつかんだオカダが渾身のレインメーカー!
 正直このフィニッシュはあっさりし過ぎだろう…とも思ったが、IWGP戦の定番となっていた3連発を見せず一発で仕留めたのが、今の両者の力関係の縮図であり、オカダからのメッセージだったのだろう。終わってみればあまりに順当な結果だったし、ここ1~2年のIWGP戦の中では技術的には標準レベルの試合だったが、棚橋の情念は痛いほど伝わってきた。

 これで新記録を更新するV12を達成したオカダ。本当にもう相手がいなくなっちゃったよ…と思っていたら、次期挑戦者には昨年引き分けたオメガを指名。そしてオメガが提案した時間無制限3本勝負をオカダが受諾!IWGPの3本勝負っていつ以来だろう…というか、この二人でこの形式やったら本当に死ぬぞ。
 これで大阪城ホール大会はオカダvsオメガの3本勝負に、内藤vsジェリコ。今年に関してはもうこれ以上タイトルマッチは詰め込む必要ないんじゃない?

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by nugueira | 2018-05-04 22:38 | 新日本プロレス | Comments(0)
 新日本プロレス・レスリングどんたく初日を視聴。2日目が札止め、初日も上々の客入りで2Days興業はまずは大成功と言えるのでは。

 初日はゴールデン・ラヴァーズvsCody派の2大シングルマッチがメイン。飯伏vsCodyは飯伏が相変わらずの無茶な動きでペースを握るものの、Codyがロープ越しのクローズラインから逆転勝利。Codyの新しいフィニッシュホールド、地味にエグいな。あと最近は長机が一発で割れない場面が多いが、あれはああいう仕様なのか?

 メインのケニー・オメガvsハングマン・ペイジは予想通りオメガが勝利したものの、ペイジのシングルプレイヤーとしての意外なポテンシャルが発揮された試合。コーナーから場外へのムーンサルトなんかもできるのね。とはいえVトリガー一撃で流れをひっくり返せるのがオメガの強味。終盤のカウンターVトリガーは説得力がありすぎた。

 L.I.J. vs鈴木軍の試合では噂されるジェリコが登場するか…と思ったらヤングバックスがIWGPタッグに挑戦表明しただけで終了。ボーンソルジャーの登場やBOSJのメンバー発表もなく、少々肩すかしな感じ。まあボーンソルジャーは福岡で登場とまで予告してないし、ジェリコはそもそも噂レベルでしかないんだけど。

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by nugueira | 2018-05-03 23:40 | 新日本プロレス | Comments(0)

みのるvs内藤

 IWGPインターコンチネンタル選手権試合、鈴木みのるvs内藤哲也を新日本プロレスワールドで視聴。

 両者ともフルスロットルで身体能力を爆発させ続けるのではなく、緩急をつけながら勝負所でペースチェンジをしていくのが上手いタイプ。果たして、序盤は内藤がのらりくらりとかわしながら試合のペースを握っていくが、中盤からはみのるが執拗なサブミッションで主導権を奪い返す。
 みのるの膝攻めを耐えに耐えた内藤が終盤に逆転…となるのだが、張り手連発から垂直落下→デスティーノというフィニッシュがやや唐突過ぎて、正直食い足りない感が。終盤に鼻血を流しながらうつろな表情を浮かべるみのるの絵面は迫力があったし、ハードル上げすぎなのかもしれないけど。

 およそ1年ぶりにベルトを奪回した内藤だが、ここから次の流れを作ってくれるか…となると少々不安も。前回のIC王者時代も、ファンの盛り上がりはさておきタイトル戦線のストーリー性は弱かったし、試合内容もいまいちインパクトに欠けたんだよね。1月に伏線を張ったきりになっているクリス・ジェリコとここで絡むのなら面白いけど。

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by nugueira | 2018-04-30 21:42 | 新日本プロレス | Comments(0)

後藤vsジュース

 しばらくUFCの大会もないので、今週はレスリングどんたくの各タイトルマッチの観戦記を中心に。本日は後藤洋央紀vsジュース・ロビンソンのNEVER王座戦。

 昨年からのジュースに対する過剰なプッシュがどうにも解せないのだが、今回もこうしてNEVER挑戦にこぎつけた。が、結果はまたも「善戦するがベルトに手が届かず」。試合内容もなかなか突き抜けてくれないし、さすがにそろそろ見限られるぞ。細かい点だが「正規軍の選手なのにフィニッシュへのつなぎがグーパンチ」というのも気になるところ。実況席のライガーも「まあ、しょうがない」とか言っちゃダメでしょ。

 後藤は後藤で、NEVER奪還でベルトの価値を上げられているかというとウーン…な感じ。次期挑戦者がエルガンとタイチのどちらになるかは分からないが、そろそろ明け渡すタイミングかなあ。エルガンも一昨年のインターコンチ以来シングルの戴冠がないから、そろそろベルトが欲しいよね。

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by nugueira | 2018-04-27 23:53 | 新日本プロレス | Comments(0)

ジェイvsフィンレー

 ジェイ・ホワイトvsデビッド・フィンレーのIWGP US戦を新日本プロレスワールドで視聴。

 かつて外国人ヤングライオン同士だった両者がどうしてここまで差が開いたのか…というのを考えていたのだが、こうして試合を見た結果「造形の差かなあ」という身も蓋もない結論に。もっさりした体型のフィンレーに対して、ジェイの身体は圧倒的に見栄えがいいんだよね。

 試合の方は場外放り投げバックドロップ、机へのパワーボム(破壊しきれずエルボーで追撃を入れたのはブックか事故か?)と身体を張った攻防を繰り広げた末、ジェイが2度目の防衛に成功。ジェイはまだ攻防の間がぎこちない部分はあるものの、ドームの大参事に比べたらだいぶ見れるようになってきた。今にして思うとあの試合の出来が悪かったのは棚橋のコンディション不良も相当影響していたか。
 ジェイがオメガに勝った時は「ここからどうするんだ?」とも思えたのだが、意外と地位が人を作る流れに乗りつつあるのかも。ジェイを若手外国人エースに押し上げていく路線はありかもね。ただブレードランナーは溜めの時間が短いので、フィニッシュホールドにしては余韻が残りにくいのが難点。

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by nugueira | 2018-04-25 23:18 | 新日本プロレス | Comments(0)

SAKURA GENESIS

 昨日は息子(この春から小2)と新日本プロレスを会場観戦。今大会は休憩時間なしだったが、春休み中ということもあり子供の姿も多かったので、いい配慮ができていたと思う。序盤の試合が巻き進行だったので長時間観戦の疲労感もさほどなかったし。

 メインのオカダ・カズチカvsザック・セイバーJrは「ザックのスタイルが大会場に映えるのかなあ」という不安があり、実際序盤こそ地味な展開が続いている印象だったが、試合が進むにつれそんな懸念は払しょく。オカダのドロップキックやジャンピングエルボーをザックが関節技に捕えていくにつれ、「オカダが大技を出すほどサブミッション地獄につかまっていく」という分かりやすい構図が出来上がっていき、場内がそれにグイグイと引き込まれていった。
 「いつ何時どこからでも関節を極める」というザックの戦い方はNJCで散々見せられてきたわけだが、それが分かっていてもこの試合はサプライズの連続。正調レインメーカーやツームストンを関節技で切り返し続ける攻防はスリル満点で、最後の最後までハラハラさせられた。打撃は大半がかち上げエルボー、投げ技なし、跳躍技なしで満員の両国を熱狂させるんだから、オカダとザックはつくづく凄い。TAKAみちのくのマイクもさすが元WWE、というべきクオリティだった。

 棚橋に並ぶV11を達成したオカダは、新記録が懸かる次戦でその棚橋との対戦が決定。棚橋にとってはこれが最後のIWGP挑戦となってもおかしくないはずだが…。

 セミのゴールデン・ラヴァーズvsCody組は、やや冗長な攻防の末に丸め込み決着という若干期待外れの展開。この後にシングルでの対戦を控えているから、前哨戦としてはこんなものなのかなあ。Codyのリズムがまだ新日本と若干噛み合っていないのか、という感じもしたけど。

 セミ以上に満足度が高かったのが、オスプレイvsマーティ・スカルのIWGPジュニア戦。互いに相手の動きを読み切り続ける序盤の攻防に始まり、両者の持ち味を出し切った試合攻勢はそれだけで十分見応えがあったが、エプロンでの断崖式スパニッシュフライを繰り出した辺りからさらに一段階上のテンションへ突入。この直後のシューティングスターでフィニッシュしても何らおかしくなかったが、ここからスカルが更に反撃。
 どこで終わるのか?どうやったら終わるのか?と観客を困惑すらさせる攻防の末、顔を血まみれにしたオスプレイが最後はカウンターのオスカッターでフィニッシュ。新日ジュニアでここまでの試合を見たのは、KUSHIDA対オライリーのBOSJ決勝以来かも。次期挑戦者はKUSHIDAに決まったが、KUSHIDAはこれ以上の試合を提示できるのか!?

 観戦を終えた息子も大満足だったようで、次はG1観戦を約束させられた。今年のG1は武道館だけでなく、開幕戦の大田区も行ってみようかな。

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by nugueira | 2018-04-02 23:33 | 新日本プロレス | Comments(0)

NJC決勝

 NEW JAPAN CUP決勝を新日本プロレスワールドで視聴。今回のNJCでは

 開幕時「内藤が優勝してオカダとの再戦、という流れじゃない?」
 ↓
 一回戦終了時「こりゃ飯伏の3年ぶりの優勝あるな」
 ↓
 決勝開始前「棚橋が優勝して久々のオカダ戦か!」

 という予想の変遷をたどっていたのだが、ザック・セイバーJr.一人にしてやられましたよ。決勝もザックのしつこいサブミッションを耐えに耐えた棚橋が中盤から反撃という展開で、棚橋が勝って全く違和感ない流れだったんだけどなあ。ここで外国人選手を押し上げる辺り、新日本はエゲツないというか躊躇がない。
 外国人選手を推していく場合は「試合後のマイクの壁」という課題が立ちはだかるのだが、今回はTAKAみちのくを外道のポジションに置くことで解決。TAKAも試合でのパフォーマンスは低下気味だったから、こういう形で存在感を発揮するのはまあアリだな。「You just tap out!!」は今年の流行語大賞狙えますよ。よく分かんないけど。

 今度の両国大会は息子(この春で小2)と見に行くのだが、さて息子がザックのサブミッションを理解できるのか…。まあオカダが勝つのを見れば喜ぶからいいか。オカダはレスリングどんたくで棚橋の防衛回数を更新してから、大阪城ホールでさすがに政権交代という流れかな。新日本はこういうところで平気で予定調和を壊してくるから迂闊な予想は禁物なんだけど。

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by nugueira | 2018-03-22 23:37 | 新日本プロレス | Comments(0)

冬の札幌2連戦

 新日本プロレスのNEW BEGINNING2連戦を視聴。両日とも札止めまではいかなかったけど合計で約1万人を動員したわけで、新日が今年推し進めている同一会場2Days路線が目の付け所として間違っていないことは証明されたのでは。

 なんといっても衝撃的だったのは2日目のメイン。ここでジェイに獲らせちゃうかあ。試合全体としてジェイの動きがイマイチぎこちなくて流れを上手く組み立てられていないのは相変わらずなのだが、オメガの猛攻を受けきっての逆転勝ちで、まあ説得力はあった。これでUSヘビー戦線もいろいろ動きが作れるし、ジェイの商品価値を持ち上げるためにも獲らせるとしたらこのタイミングなんだろうなあ。
 などと思いながら試合後のリング上を見ていたら、Codyの造反によりバレットクラブ分裂!そして飯伏がケニー救出にリングインし、最後はケニーと飯伏が抱擁!いや、これは鳥肌立ったわ。ケニーと飯伏が抱き合ったタイミングでテープが飛んだ時は「これ、何の大会だったっけ?」と思ったが。この二人ならIWGPタッグをあっさり獲れそうだし、最終的にはシングルでの再戦を、という期待も湧いてくる。ここからの展開が面白くなりそう。

 初日のメインではみのるが棚橋のヒザを破壊し、レフェリーストップでインターコンチのベルトを奪取。こっちに関しては正直「まあこうなるよなあ」という感想。棚橋は上半期は無理せずオーバーホールの期間に充てた方がいいと思う。ここ何年かそういうスケジュールが恒例化しつつあるのがまた切ないのだが。

 去年の札幌決戦がタイトルマッチで王者側が全て防衛したのとは好対照に、今年は「何かが起きる冬の札幌」にたがわぬサプライズ満点の内容。と言っているうちに今日になったら中邑がロイヤルランブルを制してレッスルマニアでAJと対戦、さらにはロンダがWWE参戦。もう日米ともに動きが激しすぎて、頭が追いついていかない。

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by nugueira | 2018-01-29 22:45 | 新日本プロレス | Comments(0)

たまには書評

 『2011年の棚橋弘至と中邑真輔』を読了。

 柳澤健のノンフィクションといえば『1984年のUWF』の「そこまで調べるか!?」という緻密すぎる調査に基づく論考が印象的なのだが(UWF旗揚げ戦で前田の相手を務めた外国人レスラーの自伝を引っ張り出してきたときは度胆を抜かれた)、今回はアッと驚くような新事実はなく、棚橋による新日本復活のプロセスとしてこれまでも伝えられてきた情報を手際よくまとめたという感じ。ベラトールが中邑にオファーを出したことがある、というのは初耳だったが。

 格闘技ブームと猪木の介入で新日本がガタガタしだす2000年頃から話がスタートするのだが、この頃は自分も新日本プロレスを見ていたので「この時の猪木の介入はひどかったよね」と当時の記憶がフラッシュバックすること多数。そして新日本がどん底の状態まで落ち込んだ2006年に棚橋が初のIWGP戴冠…となるのだが、ここからリアルタイムでの記憶がさっぱりない。この前年のレスナー・蝶野・藤田の3WAYはスカパーで見ていたのだが、自分が全く見向きもしなくなった2006年以降は本当に暗黒時代だったんだなあ、と今さら実感。自分と同じようにこの時期に新日本から離れた人って、今はまた会場に足を運んだりしているのだろうか。

 チャンピオンとなった棚橋にファンの支持が集まらず、それでもストロングスタイルと訣別した棚橋は新しいファン層を徐々に開拓していく…というのはこれまでも色々な場で語られてきたとおり。それにしてもこの時期の観客動員については「両国大会で観客の実数が2000人程度」「東京ドーム大会の観客の実数が1万人割れ」など生々しい記述が多く、よくこの状態から今年のドームの客入りまで復活したな…と改めて驚かされる。

 自分が新日本に再び目が向くようになったのが2012年のドームで棚橋がV11を達成した辺りで、2015年からはドーム生観戦が恒例行事となり今に至るわけだが、自分が新日本観戦から離れていた時期の流れをまとめてくれているという意味でも非常にありがたい本。2006年の棚橋初戴冠以降の主要カードをチェックしてみるか、という気にさせられた。と思って新日本プロレスワールドをチェックしてみたら2000年代のIWGPタイトルマッチでも見れない試合が結構あるのね。この辺のアーカイブ機能はもう少し強化してもいい気がするんだが。

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by nugueira | 2018-01-13 21:35 | 新日本プロレス | Comments(0)

WRESTLE KINGDOM 12 観戦記③

第8試合 IWGP USヘビー級選手権試合 ノーDQマッチ
 開始早々、ケニーのフランケンを堪えたジェリコがウォールズ・オブ・ジェリコの体勢へ!新日本のリングでこの攻防を見られる日が来るとは!!
 ジェリコが場外に行ったところで、ケニーが得意の鉄柵越えラ・ケブラーダ!しかしジェリコがこれをよける!反則なしの荒れた展開になる中、今度はジェリコの上に長机を乗せたケニーが柱によじ登ってフットスタンプ!今日はみんな場外の柱を活用しすぎ。
 試合の主導権を握るのはジェリコなのだが、とにかく要所要所でのムーブの選択と間の取り方が的確。ケニーがスワンダイブに行こうとしたところでのカウンターのドロップキックなど、「まだこの動きできるのか!」という攻防もガンガン繰り出してくる。
 ジェリコの年齢的にもそこまでの長丁場は期待できないのでは…と思っていたのだが、予想に反して両者の攻防はなかなか決着へ向かわない。コーナーに上ったジェリコにケニーがVトリガーを食らわせると、ジェリコが落ちた先には相当前にセットしていた長机が…!という伏線の回収ぶりには唸るしかなかった。
 片翼の天使を切り返したジェリコがウォールズ・オブ・ジェリコを決めるものの、これを逃れたケニーが片翼の天使!しかしジェリコはロープエスケープ!ジェリコがコードブレイカーを決めるもののカウント2で返したケニーが最後はイスの上めがけて片翼の天使。激闘に遂にフィニッシュ!
 ジェリコの間の取り方と色気を存分に堪能できた、至高の名勝負。新日本ファンの嗜好もくみ取ってきっちりそれにマッチする試合を組み立てた辺りに、つくづくプロだなあと思わされた。

第9試合 IWGPヘビー級選手権試合
 煽りVでの「声援は100対0で内藤」というオカダの台詞が大げさに聞こえないほどの、内藤の入場時の大歓声。この2年弱で会場の空気を完全に自分のものにしている。
 試合は今日のセミ、あるいは昨年のドームのメインのようなインパクトとひらめきを競い合う激しい展開ではなく、互いの技の攻防をじっくりと見せ合う空気のまま時間が経過。インパクトの面ではオカダvsケニーには及ばないのだが、戦っている二人は最初からそことは別の到達点を目指しており、観客もそれを理解して観ているというムード。
 内藤がG1決勝に続いてスターダストを解禁するも、またも自爆…という辺りから試合のテンポが上がってくる。お互いのフィニッシュホールドを巡る攻防が主体となるが、先に入ったのはオカダのレインメーカー。しかし内藤は追撃を凌ぐと、コブラクラッチを切り返してデスティーノ!
 オカダは2発目のデスティーノをかわすと変形レインメーカー!さらに内藤の手首をつかんだままレインメーカーに行くが、内藤がカウンターのデスティーノ!
 ここからはまたオカダがデスティーノを凌ぎ続ける展開となるが、ツームストンを食らった内藤がレインメーカーをかわして変形デスティーノ!そして最後に正調デスティーノ…を堪えたオカダが旋回式ツームストン!最後は正調レインメーカーで3カウント!!
 フィニッシュの瞬間は「まさか」というべきか「見てはいけないものを見てしまった」というべきか、あまりの展開に呆然とするしかなかった。今日のドームは間違いなく内藤のための舞台であり、内藤の勝利こそが望まれたエンディングだったはずなのだが、それでもオカダに勝たせるかあ…。内藤が勝つとどうやっても予定調和感が出るし、セミに食われないようにするにはこの展開しかなかった、というのもあるか。
 とはいえ終盤のレインメーカーとデスティーノを巡る攻防は最高級の緊張感があったし、この内容で勝たれちゃオカダに文句をつける気にはなれない。試合後のマイクでもオカダの大黒柱感は際立っていたし、15年ドームの棚橋vsオカダにおける棚橋のポジションに今のオカダがいる、ということなのかなあ。
 22時終了はいただけないものの、年頭から大満足の興業。今年も新日本はきっちり追いかけさせてもらいます。

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by nugueira | 2018-01-07 23:02 | 新日本プロレス | Comments(0)