反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

カテゴリ:ボクシング( 597 )

 WBA世界ウェルター級タイトルマッチ、パッキャオvsブローナーの感想を。

 開始から積極的にステップインしながらのパンチを繰り出すパッキャオ。ブローナーはクリンチでかわす。2Rも飛び込んで手数を出すパッキャオ。ブローナーはカウンターを狙う場面はあったが後手に回っている。
 この後もパッキャオの圧力・手数は緩まず、ブローナーは受け身の戦いを強いられたまま序盤戦が終了。中盤に入っても繰り返しアタックを仕掛けるのはパッキャオ。ブローナーは決定打は許さず、入り際にパンチを合わせようとする。徐々にパッキャオのスピードに対応してきたか。
 7R、コーナーに詰めたパッキャオがガードごと吹き飛ばすような連打!ボディへも打ち分けるパッキャオのラッシュに、ブローナーは防戦一方。9Rも相打ちからバランスを崩したブローナーに、パッキャオがすぐさま距離を詰めラッシュ!上下左右に打ち分け、4発5発とノンストップでパンチを出していく。
 終盤に入ってもパッキャオが圧をかけブローナーが下がる展開は変わらず。ただパッキャオもさすがに序盤の鋭い踏み込みがなくなってきた。ブローナーは下がりつつパンチを当てる場面も増えたものの、流れを変えるような有効打は入れられず試合終了。4~6ポイント差でパッキャオがブローナーを退けた。

 率直にいうとスペクタクルには欠けた試合。序盤からブローナーの負けパターンという感じで、さりとてパッキャオもフィニッシュには持っていけないだろうな、といのが見てとれた。とはいえパッキャオがここまでワンサイドの展開に持ち込んだのも予想外で、40歳にしてこれだけのコンディションを作り上げたのはさすが。
 今回の試合をクリアしたことで、メイウェザーとのリマッチに向け最初の関門は超えたか。今さらこのカードを見たいかというと微妙…と言いつつ、実際に実現したら絶対見ちゃうんだろうなあ。これだけのビッグビジネスがまとまるまでには、まだまだ紆余曲折があるだろうけど。

by nugueira | 2019-01-21 23:15 | ボクシング | Comments(0)
 ボクシングの現役世界王者(スーパー・暫定など含む)は何人いて、自分はそのうち何人の試合を実際に見たことがあるのか…というのを昔定期的に調べていたのだが、今回久し振りにチェック。

 結果は現役世界王者…76人 実際に試合を見ているボクサー…50人

 となりました。現役王者の一覧はWikipediaで確認。「実際に試合を見ている」は直近のタイトルを獲得した試合でなくとも、過去に一度でも見たことがあれば含めています。

 世界王者の総数については前回調べたときは80人台だった記憶があるので、まあ徐々に減ってはきている。とはいえWBAクルーザー級なんかはスーパー・レギュラー・暫定・休養の4人の王者がいるし、まだまだ水膨れしている感じも。WBAのスーパー王者って必要なのかなあ。

 世界王者のうち3分の1は未見のボクサー、というのは発奮材料にすべきか「まあ頑張ってるよ」と評価すべきか。週末ごとに世界のどこかで世界戦は行われているわけで、全てを追いかけるのはもはや現実的な話ではなくなっているんだろうけど。
 
 自分ももはや名前を見ただけでは未見かどうか記憶が定かでなくなってきているので、チェックのため「ヌゲイラ 〇〇」で検索しているのだが、昔日本人王者に挑戦して敗れた選手が今や王者、というケースもちらほら。当たり前だけど皆さんボクシング人生の浮き沈みがあるのね。未見王者の中にも戦歴を見てみると日本人王者との対戦歴がある選手がいるのだが、今や世界戦でも地上波放送しないケースがあるからなあ。ボクシングを巡る放送環境の変化にも改めて考えさせられた。

by nugueira | 2019-01-19 11:19 | ボクシング | Comments(0)
 日本時間20日のWBA世界ウェルター級タイトルマッチ、マニー・パッキャオvsエイドリアン・ブローナーの予想を。

 衰えは否めない、と言われだしてからも相当な月日がたっているパッキャオだが、昨年のマティセ戦ではおよそ9年ぶりのKO勝利。ほどよい相手を選べばという留保条件付きではあるが健在ぶりを印象付けた。
 一方のブローナーはかつてメイウェザー2世と呼ばれていたのが懐かしくなるほどの低迷状態。ライト級までは図抜けたスピードとボディコントロールで「打たれずに打つ」ボクシングを体現していたが、ウェルターに上げて以降はパワープレーに屈して競り負ける展開が目立つ。前回のバルガス戦は判定に泣かされた面もあるのだが、後手に回って手数が少ないためジャッジへの印象が悪いのは間違いないところ。

 両者の直近の試合内容とスタイルの相性を考えると、パッキャオ優位か。序盤からガンガン圧力をかけてペースを握ってしまいたい。ブローナーは受けに回ると負けパターンにはまり込むので、むしろ積極的に打って出てパッキャオの前進を止めたいところ。とはいえ、それが出来ていればここまで苦戦が続いていないか。最初にこのカードを聞いたときは「パッキャオもえらいリスクのある相手を選んだな」と思ったが、こうして考えてみるとネームバリューに比して与しやすい、という計算があったのかも。

 というわけで、序盤から手数で優勢に立ったパッキャオが判定勝利と予想。相手だけでなく自らの衰えとも戦う必要があるパッキャオのコンディション次第ではあるけれど。

by nugueira | 2019-01-15 23:00 | ボクシング | Comments(0)

フッカーvsサウセド

 エキサイトマッチでWBO世界スーパーライト級タイトルマッチ、モーリス・フッカーvsアレックス・サウセドを視聴。

 開始からフッカーが長いリーチを活かした左右の連打。サウセドのジャブも当たっているものの、有効打の数ではフッカーか。しかし続く2R、近距離の打ち合いからサウセドが右フックを打ち抜き、フッカーがダウン!それでもフッカーは追撃を凌ぐと、ラウンド後半は反撃に転じる。
 3Rはリズムを取りもどしたフッカーがジャブ連打から打ち下ろしの右。4Rもサウセドに接近戦をさせず、入り際にパンチを打ち込んでいく。
 5Rは流れを変えたいサウセドがロープに詰め連打。フッカーはガードを固める時間帯が続き大丈夫か?と思ったが、決定打を避けつつボディアッパーを返すと、終盤には逆襲のラッシュ。6Rは近距離で両者のパンチが交錯するが、有効打を入れるのはフッカー。伸びる右がサウセドの顔面を繰り返し捉える。
 迎えた7R、開始と同時にフッカーが右からの連打!グラついたサウセドの打ち終わりに次々と右を合わせ、サウセドが遂にスタンディングダウン。再開後にフッカーがすぐさま連打を入れたところで、レフェリーが止めた!

 無敗のホープ同士の対決は終わってみればフッカーが完勝。伸びてくるうえに一発一発が強いパンチもさることながら、ダウン後のリカバリーの速さや守勢に回った時のボディワークなど、攻撃一辺倒でなくバランスが非常にいい選手。今後の試合も是非チェックしなくては。

by nugueira | 2019-01-09 23:56 | ボクシング | Comments(0)

大晦日ボクシング

 マカオ決戦の映像を確認したので感想を。

 WBA世界ライトフライ級スーパータイトルマッチ、ヘッキー・ブドラーvs京口紘人は序盤から京口が繰り返し左ボディをヒット。ブドラーは田口戦と同様、細かく動きながらうるさく手数を出し続けるスタイルで攻めていく。
 中盤戦に入った5Rはボディの打ち合いで我慢比べの展開になるが、ここでも優勢に立つのは京口。左ボディからさらに左アッパーも入れる。
 7Rは京口が開始と同時に前に出てボディ、アッパー。さらに右ストレートも立て続けにヒットさせる。ブドラーは生命線の手数が減ってしまい、ボディも明らかに効いている様子。
 9Rに左右のアッパーで動きが止まったブドラーは、10Rもボディをもらうと背中を見せるように後退。結局このラウンドの終了後にギブアップし、京口が2階級制覇を達成。ブドラーを削り続けて得意の泥試合に持ち込ませず、田口の敵を討った。

 続いてWBO世界スーパーフライ級王座決定戦、ドニー・ニエテスvs井岡一翔。
 井岡はジャブの差し合いからボディ。ニエテスは井岡の打ち終わりにきっちりパンチを返し、左右のフックを入れていく。序盤は近距離での打ち合いとなるが、ニエテスの方が印象に残るパンチが多いか。4R終了時の自己採点はイーブン。
 中盤戦の5Rに入ると井岡は距離を取りながらジャブ。ニエテスもカウンター狙いなのか手数を出さなくなり、両者リズムが変わってくる。井岡は細かいフットワークを使いながらワンツースリーを入れるが、ニエテスも井岡が入ってきたところにパンチを返す。8R終了時の自己採点は井岡2ポイントリード。ただ7、8Rは非常に微妙。
 9Rまで手数を減らしてカウンター狙いの姿勢だったニエテスだが、10Rに入ると再び前に出る。井岡はボディから左フックのコンビネーションを入れ、11Rにはニエテスが一旦下がる場面も。最終ラウンドはなおも攻勢を強めるニエテスが左右のフックをヒットさせ試合終了。
 自己採点は116-112で井岡。7、8R辺りが相当微妙だったのは確かなんだが、ニエテス118-110は理解できないなあ。試合全体を通じて手数で井岡、一発の印象でニエテスという流れだったのでニエテスの有効打に根こそぎポイントが流れてしまったか。
 井岡にとってはややアンラッキーな敗戦だったが、攻守ともにハイレベルな試合を繰り広げてくれた。ライトフライ級の体を作っていく余地はまだありそうだし、4階級制覇は遠からず実現してくれるのでは。

by nugueira | 2019-01-02 12:12 | ボクシング | Comments(2)

拓真奪取、伊藤防衛

 昨日のトリプル世界戦の感想を。って拳四朗の試合は1秒も流れなかったけど。

 まずWBC世界バンタム級暫定王座決定戦、ペッチ・CPフレッシュマートvs井上拓真。
 1Rからいきなり井上の右ストレートがヒット。ペッチも近距離からパンチを繰り出し、好戦的な展開に。2R以降も井上は右ストレートを面白いように当てる一方、ペッチの左はうまく外して空振りを誘っていく。4R終盤には井上がまたも右ストレートを入れ、オープンスコアリングでは三者とも39-37で井上。
 ペッチは中盤に入ってもプレッシャーをかけ続け、これまでかわされていた左ストレートの距離が徐々に合いだしてくる。井上にとっては少し嫌な空気になってきたが、7R以降は井上の方がフットワークを使って距離をキープするスタイルへチェンジ。ペッチの突進をかわしつつ、距離が空いたところでカウンターを入れていく。8R終了時の採点では2~6ポイント差で三者とも井上。
 後がなくなり一発狙いの前進をするしかないペッチに、井上は冷静に対処。9・10Rと右ストレートからの連打でペッチを追い込み、ダウンこそ奪えなかったものの三者とも117-111の判定勝利でタイトルを獲得。
 序盤は気負いも感じられたものの、中盤に入ってペースチェンジする冷静さも見せての完勝。同階級でもある兄貴と比べられてしまうのはプレッシャーだろうが、しっかり自分のスタイルを築き上げて防衛を重ねてほしい。

 メインはWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、伊藤雅雪vsエフゲニー・チュプラコフ。
 1R序盤から体を密着させ押し込んでくるチュプラコフだが、伊藤は押し負けることなくボディ、さらに顔面へのフックを入れていく。
 この後もチュプラコフは徹底して距離を詰め押し込んでくるのだが、そこから先の攻撃があるわけではなく、やや拍子抜け。伊藤はチュプラコフの密着にやりにくそうな感じは見せつつも、冷静に左右のボディ、ストレートを打ち込んでいく。
 5Rに入った辺りから伊藤はフットワークを使うスタイルに切り替え、チュプラコフの前進をジャブで捌きつつワンツー、右ストレートを次々に打ち込んでいく。距離を詰められなくなったチュプラコフはガードを下げて挑発しつつカウンターを狙っていくが、完全に手詰まりか。
 この後も伊藤は左右のボディと右ストレートを入れ続け、7Rにコーナーに詰め連打を入れたところでチュプラコフ陣営がギブアップ(今ってタオル投入は認められていないのね)。
 チュプラコフは突進以外の策が全く感じられず「無敗の指名挑戦者」という下馬評が完全に看板倒れになっていたが、伊藤は気負いを見せることなく冷静に対処し、きっちりフィニッシュ。やはりアメリカでベルトを奪取する精神力の強さは伊達ではない。

by nugueira | 2018-12-31 11:22 | ボクシング | Comments(0)

井岡vsニエテスの予想

 年末興行の予想、続いては大晦日のWBO世界スーパーフライ級王座決定戦、井岡一翔vsドニー・ニエテス。

 井岡は昨年大晦日の引退宣言から一転、現役復帰し9月の初戦ではアメリカでアローヨに判定勝利。長期ブランクや階級転向の影響を全く感じさせない完勝で、これなら4階級制覇も可能性は高そう、と思わせる内容だった。

 とはいえ相手は同じくこの試合に4階級制覇がかかるニエテス。うるさく手数を出し続けるタイプで、9月の王座決定戦では優勢に試合を進めながらドロー判定でベルトを逃しただけに、今回の試合へのモチベーションは高いはず。井岡にとっては相当な難敵を迎えることになった。

 展開としてはニエテスは好戦的な打ち合いを挑んでくるだろうし、井岡もそれを受けて立つはず。我慢比べの場面が多くなりそうだが、アローヨ戦を見る限り井岡が簡単に押し負けることはないのでは。もともと一発のキレよりは丁寧な組み立ての末にフィニッシュに持っていくタイプなので、長丁場になっても井岡は苦にしなさそう(この点はニエテスも同じかもしれないが)。

 何より井岡にとっては、アローヨ戦でスーパーフライ級へのチューンナップをすると同時に、海外での試合を経験できたのが大きい。井岡が4階級制覇を達成し、離婚のモヤモヤをきれいに振り払って2019年を迎える、と予想します。

by nugueira | 2018-12-25 23:23 | ボクシング | Comments(0)

ビボルvsパスカル

 エキサイトマッチでWBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ、ドミトリー・ビボルvsジャン・パスカルを視聴。

 飛び込んでパンチを振るうパスカル。ビボルはワンツーを返し、1R終盤にはロープに詰め連打。2Rはワンツーで攻勢を強めるビボルにパスカルは下がらされる場面が増える。
 3R、ビボルがロープに詰めボディ。パスカルの反撃はバックステップでかわす。パスカルは頭から突っ込むようにしながらパンチを振るうが有効打につながらない。
 中盤に入ってもビボルが先手を取り続ける展開が続き、手数の出ないパスカルは動きが止まり始める。8R、流れを変えたいパスカルが開始と同時に左右のパンチを振るい猛攻。しかしこれを受けて立ったビボルが、攻め疲れたパスカルにパンチを入れていく。9Rも序盤はパスカルが前に出るが、ビボルが着実にワンツーをヒット。それでもパスカルはダブルパンチで奇襲を仕掛ける。
 10R、パスカルが挑発のジェスチャーを見せると、ビボルが火が付いたようにラッシュ。しかし攻め終わりにパスカルが反撃する。終盤に試合巧者ぶりを垣間見せたパスカルだが流れをひっくり返すには至らず、ビボルが攻勢のまま12Rが終了し、大差の判定勝利で防衛。

 ビボルとしては2戦連続の判定決着となり、やや消化不良な結果か。それでも曲者の元世界王者相手に攻守のバランスの良さを見せつけての完勝。やっぱりベテルビエフとの統一戦が見てみたいなあ。

by nugueira | 2018-12-18 23:00 | ボクシング | Comments(0)

ドグボエvsナバレッテ

 ロマチェンコ戦のセミで組まれたWBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、アイザック・ドグボエvsエマヌエル・ナバレッテを視聴。

 身長では劣るドグボエがガンガン前に出てボディ、フックをヒット。2Rはナバレッテが飛び込んで左右のパンチを振るう。ドグボエは入り際にパンチを合わせるが、ナバレッテは構わず前に出ていく。
 3R、ナバレッテの左が立て続けにヒット。流れが急にナバレッテへ傾いていく。4Rはドグボエがプレッシャーをかけ、左右のパンチをヒット。ドグボエは接近戦に活路がありそう。
 5R、ドグボエは序盤こそボディを連打したもののその後はナバレッテの圧力に下がり続ける展開。6Rも手数とプレッシャーで勝るナバレッテ。ドグボエの入り際にアッパーも合わせる。
 7Rは中休みか一旦下がったナバレッテに、ドグボエがボディで攻勢。8Rも前に出るドグボエが、ナバレッテの顔面へ右をヒット。徐々に盛り返してきた。
 迎えた9R、ドグボエの右をもらったナバレッテが弾き飛ばされるように倒れる!しかし後頭部へのパンチと判断されダウンとはカウントされず、逆にドグボエが反撃。10R、ナバレッテが繰り返し右を入れると、ラウンド終盤に左フック。ドグボエが一瞬腰を落とす。
 流れを引き戻したナバレッテは11Rも左右のアッパーで攻勢。ドグボエはナバレッテの長いリーチからのパンチに下がらされ続け試合終了のゴングを聞き、2~4ポイント差の判定3-0でナバレッテが王座奪取。

 ドグボエは気が付けば後手に回ってしまい、そのままズルズルと戦い続けた印象。7R以降流れを引き戻すチャンスはあったのだが攻めきれなかった。最終的なスコアを見ても9Rのダウンを取ってもらえなかったのは大きく、勝負運にも見放されてしまったか。

by nugueira | 2018-12-14 23:26 | ボクシング | Comments(0)
 WBA・WBOライト級王座統一戦、ワシル・ロマチェンコvsホセ・ペドラサを視聴。

 序盤に前に出ていくのはペドラサ。ロマチェンコは様子見の雰囲気だったが、それでもラウンド後半にはペドラサの打ち終わりに左をヒットさせる。2Rはペドラサが繰り返しボディストレート。ロマチェンコは左を入れるがそこまで効いてはいないか。
 3R、両者細かいフェイントを織り交ぜていく。ロマチェンコのワンツーがヒット。さらに4Rは圧力を強めたロマチェンコがワンツー、さらに左を入れていく。しかしペドラサは細かいパンチを返し続け手数でリード。ロマチェンコはコンビネーションが出ておらず、動きがやや硬いか?
 5Rも前に出るロマチェンコ。ペドラサはワンツーからボディ。ロマチェンコの左は繰り返し入っているが、依然手数で後れを取っているか。
 6Rに入るとギアを上げたロマチェンコが強いパンチを増やし、左ボディもヒット。ペドラサはしぶとくボディ連打を返す。7R、ロマチェンコが上下のコンビネーション。ようやく本来の動きが出てきたが、ペドラサはヘッドスリップと細かい上体の動きでクリーンヒットを避ける。
 それでも後半戦は明らかにロマチェンコのペースで、9Rにはアッパーからストレートのコンビネーション。ペドラサは徐々に削られてきたか。10Rはロマチェンコのプレッシャーをペドラサが凌ぎ決定打を入れさせなったものの、11Rにロマチェンコの連打をもらったペドラサの動きが止まる。棒立ちでコンビネーションをもらい続けたペドラサは、遂に力尽きるようにヒザを着きダウン。さらにボディで2度目のダウンを奪われるが、ゴングに救われる。
 フィニッシュはできなかったものの、終わってみれば117-109×2、119-107でロマチェンコが圧勝。2団体統一に成功した。

 ダウンがないのはもちろんヒヤリとする場面もなく、終わった後でスタッツを見るとロマチェンコがパンチ命中率でも圧倒していたのだが、印象としては大苦戦。特に前半はペドラサがロマチェンコのスピードに振り回されることなく手数で優位に立ち、ポイントで競っていてもおかしくない、と思わせた。
 勝ちはしたものの、正直なところ今回のロマチェンコは並の世界王者、という感じ。一方的に殴りまくって相手をギブアップさせるロマチェンコ無双は、さすがにライト級では無理なんだなあ…と思わせた。それでもキッチリ勝ち続けているのは凄いことなんだけど。

by nugueira | 2018-12-09 21:40 | ボクシング | Comments(0)