反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

カテゴリ:プロレス( 130 )

冬の札幌2連戦

 新日本プロレスのNEW BEGINNING2連戦を視聴。両日とも札止めまではいかなかったけど合計で約1万人を動員したわけで、新日が今年推し進めている同一会場2Days路線が目の付け所として間違っていないことは証明されたのでは。

 なんといっても衝撃的だったのは2日目のメイン。ここでジェイに獲らせちゃうかあ。試合全体としてジェイの動きがイマイチぎこちなくて流れを上手く組み立てられていないのは相変わらずなのだが、オメガの猛攻を受けきっての逆転勝ちで、まあ説得力はあった。これでUSヘビー戦線もいろいろ動きが作れるし、ジェイの商品価値を持ち上げるためにも獲らせるとしたらこのタイミングなんだろうなあ。
 などと思いながら試合後のリング上を見ていたら、Codyの造反によりバレットクラブ分裂!そして飯伏がケニー救出にリングインし、最後はケニーと飯伏が抱擁!いや、これは鳥肌立ったわ。ケニーと飯伏が抱き合ったタイミングでテープが飛んだ時は「これ、何の大会だったっけ?」と思ったが。この二人ならIWGPタッグをあっさり獲れそうだし、最終的にはシングルでの再戦を、という期待も湧いてくる。ここからの展開が面白くなりそう。

 初日のメインではみのるが棚橋のヒザを破壊し、レフェリーストップでインターコンチのベルトを奪取。こっちに関しては正直「まあこうなるよなあ」という感想。棚橋は上半期は無理せずオーバーホールの期間に充てた方がいいと思う。ここ何年かそういうスケジュールが恒例化しつつあるのがまた切ないのだが。

 去年の札幌決戦がタイトルマッチで王者側が全て防衛したのとは好対照に、今年は「何かが起きる冬の札幌」にたがわぬサプライズ満点の内容。と言っているうちに今日になったら中邑がロイヤルランブルを制してレッスルマニアでAJと対戦、さらにはロンダがWWE参戦。もう日米ともに動きが激しすぎて、頭が追いついていかない。

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by nugueira | 2018-01-29 22:45 | プロレス | Comments(0)

たまには書評

 『2011年の棚橋弘至と中邑真輔』を読了。

 柳澤健のノンフィクションといえば『1984年のUWF』の「そこまで調べるか!?」という緻密すぎる調査に基づく論考が印象的なのだが(UWF旗揚げ戦で前田の相手を務めた外国人レスラーの自伝を引っ張り出してきたときは度胆を抜かれた)、今回はアッと驚くような新事実はなく、棚橋による新日本復活のプロセスとしてこれまでも伝えられてきた情報を手際よくまとめたという感じ。ベラトールが中邑にオファーを出したことがある、というのは初耳だったが。

 格闘技ブームと猪木の介入で新日本がガタガタしだす2000年頃から話がスタートするのだが、この頃は自分も新日本プロレスを見ていたので「この時の猪木の介入はひどかったよね」と当時の記憶がフラッシュバックすること多数。そして新日本がどん底の状態まで落ち込んだ2006年に棚橋が初のIWGP戴冠…となるのだが、ここからリアルタイムでの記憶がさっぱりない。この前年のレスナー・蝶野・藤田の3WAYはスカパーで見ていたのだが、自分が全く見向きもしなくなった2006年以降は本当に暗黒時代だったんだなあ、と今さら実感。自分と同じようにこの時期に新日本から離れた人って、今はまた会場に足を運んだりしているのだろうか。

 チャンピオンとなった棚橋にファンの支持が集まらず、それでもストロングスタイルと訣別した棚橋は新しいファン層を徐々に開拓していく…というのはこれまでも色々な場で語られてきたとおり。それにしてもこの時期の観客動員については「両国大会で観客の実数が2000人程度」「東京ドーム大会の観客の実数が1万人割れ」など生々しい記述が多く、よくこの状態から今年のドームの客入りまで復活したな…と改めて驚かされる。

 自分が新日本に再び目が向くようになったのが2012年のドームで棚橋がV11を達成した辺りで、2015年からはドーム生観戦が恒例行事となり今に至るわけだが、自分が新日本観戦から離れていた時期の流れをまとめてくれているという意味でも非常にありがたい本。2006年の棚橋初戴冠以降の主要カードをチェックしてみるか、という気にさせられた。と思って新日本プロレスワールドをチェックしてみたら2000年代のIWGPタイトルマッチでも見れない試合が結構あるのね。この辺のアーカイブ機能はもう少し強化してもいい気がするんだが。

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by nugueira | 2018-01-13 21:35 | プロレス | Comments(0)

WRESTLE KINGDOM 12 観戦記③

第8試合 IWGP USヘビー級選手権試合 ノーDQマッチ
 開始早々、ケニーのフランケンを堪えたジェリコがウォールズ・オブ・ジェリコの体勢へ!新日本のリングでこの攻防を見られる日が来るとは!!
 ジェリコが場外に行ったところで、ケニーが得意の鉄柵越えラ・ケブラーダ!しかしジェリコがこれをよける!反則なしの荒れた展開になる中、今度はジェリコの上に長机を乗せたケニーが柱によじ登ってフットスタンプ!今日はみんな場外の柱を活用しすぎ。
 試合の主導権を握るのはジェリコなのだが、とにかく要所要所でのムーブの選択と間の取り方が的確。ケニーがスワンダイブに行こうとしたところでのカウンターのドロップキックなど、「まだこの動きできるのか!」という攻防もガンガン繰り出してくる。
 ジェリコの年齢的にもそこまでの長丁場は期待できないのでは…と思っていたのだが、予想に反して両者の攻防はなかなか決着へ向かわない。コーナーに上ったジェリコにケニーがVトリガーを食らわせると、ジェリコが落ちた先には相当前にセットしていた長机が…!という伏線の回収ぶりには唸るしかなかった。
 片翼の天使を切り返したジェリコがウォールズ・オブ・ジェリコを決めるものの、これを逃れたケニーが片翼の天使!しかしジェリコはロープエスケープ!ジェリコがコードブレイカーを決めるもののカウント2で返したケニーが最後はイスの上めがけて片翼の天使。激闘に遂にフィニッシュ!
 ジェリコの間の取り方と色気を存分に堪能できた、至高の名勝負。新日本ファンの嗜好もくみ取ってきっちりそれにマッチする試合を組み立てた辺りに、つくづくプロだなあと思わされた。

第9試合 IWGPヘビー級選手権試合
 煽りVでの「声援は100対0で内藤」というオカダの台詞が大げさに聞こえないほどの、内藤の入場時の大歓声。この2年弱で会場の空気を完全に自分のものにしている。
 試合は今日のセミ、あるいは昨年のドームのメインのようなインパクトとひらめきを競い合う激しい展開ではなく、互いの技の攻防をじっくりと見せ合う空気のまま時間が経過。インパクトの面ではオカダvsケニーには及ばないのだが、戦っている二人は最初からそことは別の到達点を目指しており、観客もそれを理解して観ているというムード。
 内藤がG1決勝に続いてスターダストを解禁するも、またも自爆…という辺りから試合のテンポが上がってくる。お互いのフィニッシュホールドを巡る攻防が主体となるが、先に入ったのはオカダのレインメーカー。しかし内藤は追撃を凌ぐと、コブラクラッチを切り返してデスティーノ!
 オカダは2発目のデスティーノをかわすと変形レインメーカー!さらに内藤の手首をつかんだままレインメーカーに行くが、内藤がカウンターのデスティーノ!
 ここからはまたオカダがデスティーノを凌ぎ続ける展開となるが、ツームストンを食らった内藤がレインメーカーをかわして変形デスティーノ!そして最後に正調デスティーノ…を堪えたオカダが旋回式ツームストン!最後は正調レインメーカーで3カウント!!
 フィニッシュの瞬間は「まさか」というべきか「見てはいけないものを見てしまった」というべきか、あまりの展開に呆然とするしかなかった。今日のドームは間違いなく内藤のための舞台であり、内藤の勝利こそが望まれたエンディングだったはずなのだが、それでもオカダに勝たせるかあ…。内藤が勝つとどうやっても予定調和感が出るし、セミに食われないようにするにはこの展開しかなかった、というのもあるか。
 とはいえ終盤のレインメーカーとデスティーノを巡る攻防は最高級の緊張感があったし、この内容で勝たれちゃオカダに文句をつける気にはなれない。試合後のマイクでもオカダの大黒柱感は際立っていたし、15年ドームの棚橋vsオカダにおける棚橋のポジションに今のオカダがいる、ということなのかなあ。
 22時終了はいただけないものの、年頭から大満足の興業。今年も新日本はきっちり追いかけさせてもらいます。

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by nugueira | 2018-01-07 23:02 | プロレス | Comments(0)

WRESTLE KINGDOM 12 観戦記②

第5試合 NEVER無差別級選手権試合
 開始直後にみのるの宙づりスリーパーホールドで後藤がダウン。この後もみのるが打撃とスリーパーホールドで後藤を痛めつける。鈴木軍の介入は退けるものの、みのるは張り手とボディブローの乱れ打ちでまたも後藤をグロッキー状態へ。しかし後藤が雪崩式牛殺しで流れを変えると、裏GTRからの正調GTRでフィニッシュ。NEVERベルトを奪還し、みのるは自らバリカンで坊主頭に。
 敗れはしたものの強烈な印象を残したのはやっぱりみのる。あの歳でこの試合ができるのがつくづく凄いわ。一方の後藤は毎年ドームで持ち上げてもらってもその後が続かないわけで、NEVERのベルトを使ってここからストーリーを作っていけるかと言ったら、期待薄だろうなあ。

第6試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合4WAYマッチ
 序盤は場外にエスケープしたマーティ・スカルが他の3人をかく乱する展開。そこから4人入り乱れての混戦になった後、オスプレイが場外の鉄塔によじ登ってラ・ケブラーダ!死ぬ気か!
 この後も試合にアクセントをつけるのはスカルで、場外の鉄柵にテープでヒロムを固定したかと思ったら、KUSHIDAにはパウダー攻撃。リングに復帰したヒロムが前方エビ固め式パワーボムを連発して試合は一気にフィニッシュへ動き出す。ヒロムがオスプレイにTIME BOMBを決めるものの、場外のスカルがレフェリーをリング下へ引きずりおろす。スカルが傘攻撃でKUSHIDAとヒロムをKOするも、最後はオスプレイがスカルにオスカッターを入れ3カウント!
 NEVERを押しのけこの位置に組まれたのも納得の、新日本ジュニアの魅力が炸裂した試合。結果論だがインターコンチより後でも良かったのに。

第7試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合
 開始直後に棚橋のプランチャがかわされ、リング下に着地した棚橋がヒザを抱えうずくまる。
 実際にヒザの調子が悪い棚橋は動きに精彩を欠いているのだが、ジェイにそれを補って試合を組み立てるだけのスキルがあるはずもなく、えらいもっさりした展開のまま時間が経過。ジェイがコーナー最上段に立ったものの、棚橋への距離が合わずそのまま真下に飛び降りた瞬間は客席から一斉に「ええっ…?」の声。ジェイはなんちゃってマット・ヒューズ・ポジションからのパンチを繰り出すのだが、これもプロレスの技としては見栄えが悪い。
 結局さしたる山場もなく、棚橋がハイフライフロー2発を決めフィニッシュ。間違いなく今年のドームで1番ダメな試合だったし、下手するとここ4年の中でもワーストかも。ジェイの今後の処遇が本気で心配になるレベルの惨状だった。「社を挙げての一大プロジェクトに若手を抜擢するも、期待外れの仕事ぶり」というのは企業の中でちょいちょい起こりうる事態ではあると思うのだが、プロレスはその結果が何万人もの客に晒されるから辛い。

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by nugueira | 2018-01-06 23:20 | プロレス | Comments(0)

WRESTLE KINGDOM 12 観戦記①

 今年で4年連続のドーム生観戦。最初に客入りの話からすると、実数3万5000人が入った光景はかなりの壮観。観客動員増加の理由について知人と話した際は「松井珠理奈の来場が一番効いているのでは」と冗談まじりで分析していたのだが、実際は外国人客がかなり多かった印象。ジェリコを引っ張り出した甲斐があったということか。

第0試合 1分時間差バトルロイヤル
 鈴木軍の復帰で選手層が分厚くなりすぎている現状を反映してか、本戦からあぶれたメンバー主体で例年のようなサプライズ参戦はないまま進行…と思ったら最後に流れたのはUWFのテーマ!実況席の山崎さんが上着を脱ぐ!…が、入場してきたのは垣原!最後の最後に凄いサプライズを投入してきた。
 最後は天コジをリングアウトに追い込んだ垣原とチーズバーガーの一騎打ちになり、垣原がカッキーカッターで勝利。垣原はマイクで高山へのエールを送り、ドームに高山の入場テーマが流れる。これもプロレスの素晴らしさ、というかこれがプロレスでしか表現できない素晴らしさだよな。

第1試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合
 開始早々にYOHがトペコンで背中を痛める。この後はYOHがヤングバックスにつかまる時間が続くが、花道の攻防で今度はマットが腰にダメージ。ここからYOHとマットの腰を狙う展開となるものの、最後はインディーテイカーからのシャープシューターでYOHがタップ。
 ロッポンギ3Kに頑張って欲しかったものの、ここでヤングバックスが負けるのは離脱フラグにもなりそうな気がしたので、そういう意味では一安心か。ロッポンギ3Kはコミカルな攻防もこなしていて、試合の幅を着実に広げている印象。

第2試合 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ガントレットマッチ
 エルガン&ウォーマシン組vs鈴木軍から始まるが、ザックのサブミッションでロウが敢え無くタップ。WWE行きが噂されているウォーマシン、やはり扱いが軽い。
 この後に登場したCHAOS組が矢野の丸め込みで2連勝すると、最後はバレッタのデュードバスターで王者組を破り戴冠。NEVER6人タッグの創設からもう2年になるが、印象に残る絶対王者組も出ていないし、このベルトでどういうストーリーラインを作りたいのかがいまだに見えてこない。翌日の後楽園であっさりバレットクラブに奪還されてるしね。

第3試合 スペシャルシングルマッチ
 初顔合わせの飯伏とCodyが噛み合うのか?という不安があったものの、期待以上の面白い試合に。Codyは去年はアメプロ色が強すぎて鼻につく感じがあったけど、1年経って新日本へのアジャストがかなり進んできた感じ。エプロンからの断崖式クロスローズはエグかった。
 飯伏のカミゴエをCodyが切り返し続けるが、最後は遂にカミゴエがヒット!そして飯伏がフェニックススプラッシュを解禁し3カウント!昨夏まで迷走が続いた飯伏だけど、今年はオメガ戦の実現へ動いてほしい。

第4試合 IWGPタッグ選手権試合
 アーチャーがリングサイド席に水をまき散らしながら入場。でも放送機材には水を掛けない優良外国人ぶりを発揮。
 開始直後にEVILが急襲を受けダウン、SANADAがローンファイトを強いられるものの、ここから盛り返したEVIL・SANADAがマジックキラーからのラウンディング・ボディプレスでタッグ初戴冠。両者とももっと評価されていいレスラーなので、ここから飛躍のきっかけをつかめるか。次期シリーズではオカダ・後藤とシングル&タッグでの激突になりそうだけど。

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by nugueira | 2018-01-05 23:35 | プロレス | Comments(2)

POWER STRUGGLE

 新日本プロレス「POWER STRUGGLE」を新日本プロレスワールドで観戦。

 IWGPジュニアはマーティ・スカルが丸め込み合戦の末にオスプレイから3カウント。結果も展開も完全に予想外だったので、思わずパソコンの前で「なんじゃこりゃ!」と声を上げてしまった。これどうするんだろう…と思ったらKUSHIDA、ヒロムをまじえた4WAYがあっという間に決定。こりゃ面白くなりそう。

 IWGP USヘビー級王座はバレッタのデュードバスターを受けきったオメガが、片翼の天使でフィニッシュ。バレッタも頑張ったけど、二人の格の差を考えたらこうなるわなあ。しかしオメガはドームで誰とやるんだ?と思ったところで映像が流れクリス・ジェリコが挑戦表明!すげえ!ドーム絶対に行く!いや、もとから行くつもりだったけど。
 それにしてもこれは正真正銘のサプライズ。オメガとジェリコがツイッター上で挑発合戦しているのは知っていたが、本当に実現するとは。冗談抜きで、オカダvs内藤が食われる可能性高いぞ。

 メインのIWGPインターコンチネンタル王座は飯伏のカミゴェを防いだ棚橋が最後はハイフライフローを決めて3カウント。飯伏は相変わらず感情がほとばしる試合を見せてくれるが、今回も結果にはつながらず。棚橋じゃなくても歯がゆくなってくるが、ベルトを手にするために当面必要なのは新日本との再契約なんだろうなあ。もっとも今回に関していえばオメガvsジェリコが決定した時点で棚橋がベルトを失ういわれもなくなった感じはあったけど。
 それにしても棚橋は棚橋で、ドームに相応しい相手いるか?となったところで夏から引っ張っていた「Switchblade」の映像が流れ、大方の予想通りジェイ・ホワイトが登場。とはいえ凱旋早々ドームで棚橋に挑戦というシチュエーションは説得力が出るのかなあ、というのが相当不安。唐突感が否めないのはこの日の客席の反応にも出ていたし、オカダvs内藤やオメガvsジェリコと同日で上がりきったハードルをクリアできるのかね。新日本の中期的な課題が世代交代にあるのは確かで、多少のリスクは冒す必要があるし今ならそれができる、という判断なんだろうけど。

 なんだかんだで1.4ドームのラインナップも揃い始め、こっちのテンションも上がってきた。年明けの「プロレス初め」が楽しみ。

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by nugueira | 2017-11-06 23:25 | プロレス | Comments(0)

KING OF PRO-WRESTLING

 新日本プロレス両国大会を新日本プロレスワールドで観戦。

 メインとセミはオカダ・内藤が順当に勝ち、1.4ドームでの激突が決定。オカダvsEVILは今年のオカダのタイトルマッチの中で見ると「並の水準」という感じだったけど、EVILの玉座に乗っての入場が妙に迫力があって良かった。ドームでEVILのシングルマッチが組まれてこの入場シーンを見せられてもあまり違和感はないだろうし、シングルプレイヤーとしての立ち位置が確立しつつあるのは会社にとっても収穫なのでは。

 内藤vs石井はデスティーノ大安売りの感はあったものの、カウンター式デスティーノとカウンター式垂直落下の応酬は見ながら「すげえ」と唸るしかなかった。この夏以降の内藤は「4年前のドームへのリベンジ」というストーリーが明確で、観客もそれに素直に乗っかる空気が出来上がっている。今回のメイン後の二人の絡みも最高だったし、年が空けるのが楽しみで仕方がない。

 KUSHIDAvsオスプレイはのっけからフルスロットルで「こいつら正気か?」と思わせる攻防の末、オスプレイが遂にKUSHIDA超え。リコシェも巻いていないシングルのベルトを獲ったということは、長期参戦が確定しているのだろうか。それにしてもオスプレイの空中技をKUSHIDAが跳びつき腕十字で切り返す場面を見ていて、前日のデメトリウス・ジョンソンのフィニッシュがフラッシュバックした。DJ、つくづく凄いな。

 個人的に最もインパクトの強い試合だったのがIWGPジュニアタッグ。ロッポンギ3Kの正体が小松&田中というのはまあ予想通りだったのだが、凱旋早々ベルトを奪取、しかもリコシェから獲ったのには驚いた。次期シリーズのジュニアタッグトーナメントにリコシェの名前が見当たらないのは何か関係があるんだろうか。
 新日本を再び見るようになってからそろそろ3年になるが、若手の海外遠征出発から凱旋までをリアルタイムで見るのは今回が初めてなので、そういう意味でも感慨深い。11月の大阪大会に向けた謎の煽りVが続いているが、これもジェイ・ホワイトの凱旋なのかな?

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by nugueira | 2017-10-10 22:21 | プロレス | Comments(0)

G1両国(最終日)

 最終日は新日本プロレスワールドで視聴。チケットの大幅値上げはツイッター上でも話題になっていたが、最終的に満員の入りになったので経営戦略として正解だった、という結論にたどり着くのでは。個人的にはG1最終戦の会場観戦は以前から諦めているので、プラチナチケット化するのもまあ有りなのかな、と思っている。

 セミまでは今後のタイトル戦線へのストーリーをつないだ、盛りだくさんの展開。ウォーマシンの優良外国人ぶりが依然際立っており、挑戦するのがまたGODかよ…と思っていたらここでKESが戦線復帰。これで俄然面白くなってきた。あとEVILは今回のG1で一気に存在感を増したなあ。

 柴田の登場は嬉しいサプライズだったが、復帰云々に関しては医学的判断に基づいて慎重にやってほしい、としか言いようがない。「生きてます。以上!」というコメントは実際問題として他に発言のしようがなかったのだろうし、ここで能天気に復帰を要望するのは無責任でしかないと思う。

 迎えたG1優勝決定戦は、見る側の期待値にレスラーがしっかりと応えてみせた、今の新日本のビッグマッチに相応しい好勝負。内藤のエプロンでのネックブリーカーに始まり、久々の場外トペ、実況席上でのパイルドライバーに至る荒業に度胆を抜かれると、ここから先は互いの死力を尽くしたせめぎ合い。内藤が雪崩式フランケンを繰り出せば、ケニーは蒼い衝動。内藤がグロリアからデスティーノを狙うものの、ケニーは切り返してパイルドライバー。内藤は雪崩式リバースフランケンから、遂にスターダストプレスを解禁!だがここはケニーが膝でブロック。
 「お前ら死ぬ気か!」と叫びたくなる攻防が続き、いつの間にか30分が経過。ケニーがVトリガーを幾度となく叩き込むが、内藤は片翼の天使だけは回避。最後は内藤が旋回式デスティーノから正調デスティーノの2連発でケニーを沈め、4年ぶりのG1制覇。
 流れとしては昨年内藤がG1を獲っていてもおかしくなかったと思うのだが、昨年ケニーがG1を制覇し怪物性を増していたからこそ、今年の優勝により説得力が出た。会場観戦していた二日間でも内藤への歓声の大きさは群を抜いており、「俺が新日本の中心」という発言に異を唱える人間は少ないのでは。ここから1.4ドームへと繋がっていくストーリーが今から楽しみで、ここ何年かの新日本は本当に客を飽きさせない。

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by nugueira | 2017-08-13 23:54 | プロレス | Comments(0)

G1両国(2日目)

 今日は小1の息子と一緒に観戦。いやあ、ここまで手塩にかけて育ててきた甲斐があった。

 Bブロック公式戦最終節、まずはジュース・ロビンソンがエルガンの猛攻を耐え、パルプリフリクションで3カウントを奪う大金星。今年上半期に突如発生した会社側のよく分からないジュース推しが今後も続きそうだなあ。
 一方でSANADAはタマ・トンガ相手に、パラダイスロックの掛け合いに始まるスピーディーな試合を見せつつ最後はガンスタンを食らい敗北。身体能力の割に扱いが軽いのは可哀想だなあ。

 矢野がテープを使った乱戦の末に鈴木みのるを破り、迎えたセミではここまで1勝7敗の小島がEVILと対戦。天山がセコンドについた小島はモンゴリアンチョップを繰り出す大奮闘。ラリアットで何度となくチャンスをつかむものの、最後はEVILをもらってしまい敗北。最終戦で見せ場を作った方が客の盛り上がり的にもいいはずなんだけど…。昨日の永田といい、これはもう会社側からの第三世代に対するメッセージなんだろうなあ。

 そしてメインは優勝決定戦進出をかけたオカダ・カズチカvsケニー・オメガの大一番。
 大阪城ホールで60分ドローを戦った両者にとって30分は短すぎる…とばかりに序盤からハイスパートな攻防。オカダが場外プランチャを仕掛ければ、オメガはオカダのテーピングを剥いで痛めている首を徹底的に攻撃。スワンダイブを狙ったオメガをオカダがドロップキックで迎撃するが、オメガは場外でリバースフランケン!さらにエプロンでドラゴンスープレックスを繰り出し、一気にペースをつかむ。
 それでもオカダは片翼の天使を逃れると、変形レインメーカー!この後もオカダはオメガの丸め込みを切り返してからの変形レインメーカーを叩き込んでいくが、3カウントは奪えず。正調レインメーカーを凌ぎ続けたオメガが、レインメーカー式Vトリガーから最後は片翼の天使!3度目の対戦にしてオカダから3カウントを奪い、連覇に王手をかけた。

 試合終盤に場内が真っ二つに分かれて「オカダ」コールと「ケニー」コールの応酬になった瞬間の空気をどう伝えればいいのか!この二人の試合にハズレなし、どころか毎回ベストバウトばかり。うちの息子も後半やや集中力を切らしたけど、楽しんだようでした。息子はオカダ押しなので「パパがケニーを応援したせいで負けたんだ」と怒られたが。いや息子よ、今年はこういうブックになっていてだな…(←親としてもプロレスファンとしても最悪の発言)。

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by nugueira | 2017-08-12 23:53 | プロレス | Comments(0)

G1両国(初日)

 G1-CLIMAX両国3連戦、今年は初日と2日目を会場観戦。3連休ということもあり、初日から満員の客入り。

 Aブロック最終節、まずは最後のG1となる永田がバッドラック・ファレと対戦。ここまで1勝7敗と苦戦している永田はエクスプロイダー、バックドロップ、さらに久々のナガタロックを披露するものの、最後はファレのバッドラック・フォールを食らい3カウント。
 最後は有終の美を飾らせてあげれば会場も大盛り上がりなのに…と思ったが、終了後に敬礼ポーズを取る永田にファレが一礼したところで見てるこっちも涙腺崩壊。かつて師弟関係にあったファレの「現在」を受け止めるのが永田なりの美学だったんだろうなあ。レスラーが試合で見せるのは勝敗じゃない、生き様なのだ。
 団体の暗黒時代から反転攻勢のきっかけを作れなかった、という意味で「戦犯」であることは否定できないのだが、それでも集合離散の激しい業界でブレずに戦い続け、これだけのコンディションを維持してきたのはお見事。本当にお疲れ様でした。

 開幕戦では棚橋に勝利し前半戦をかき回したザック・セイバーJrは石井のパワーファイトに押し込まれながらも、最後はスライディングラリアットを捕獲して石井の手足を同時に極める新技で勝利。ただザックの場合は会場で見るより画面越しの方が面白さが伝わるね。

 メインはAブロック突破を懸けた棚橋vs内藤の直接対決。今年は両ブロックとも最終日の段階で二強に絞られているのだが、まあ横一線の展開になったところで「どうせメインで決まるんでしょ?」という受け止め方、この方が分かりやすくていいか。
 見ていて驚いたのは、入場段階での観客からの声援量の違い。今年のドームの時点で内藤の方が場内の空気を支配しているのは感じたけど、それが一層加速した感じ。序盤にロープブレイクからビンタを張った棚橋にブーイングが飛んだのは衝撃だった。自分としてもコンディションが万全でない棚橋がインターコンチを獲ってしまう展開には釈然としていないのだが、お客さんのこういうところへの反応はビビッドだなあ。
 棚橋にとってアウェーの空気で始まった試合は、棚橋はヒザ攻め、内藤は腕攻めという狙いのはっきりした展開に。棚橋のドラゴンスクリューに苦しめられた内藤はハイフライフローを食らってしまうが、2発目を回避。棚橋はなおもテキサスクローバーホールドで内藤を追い込むが、なんとかロープブレイクするとスイング式デスティーノ。棚橋にツイスト&シャウト3連発を返されるが、最後は内藤がデスティーノ2連発で棚橋を振り切り、決勝進出を決めた。

 さすがに今年は内藤優勝だろう、という空気になっており実際そのとおりの展開に突き進んでいる。棚橋にブーイングが飛ぶのは見ていて辛かったけど、棚橋に頼り続ける状況が健全とは思えないし、これが時代の流れなんだろうなあ。

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by nugueira | 2017-08-11 23:34 | プロレス | Comments(0)