反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

カテゴリ:その他(プロレス)( 123 )

ロンダ・イズ・バック!

 毎年この時期の恒例になりつつある、レッスルマニアの気になる試合をチェックした感想。今年はロンダ・ラウジーのWWEデビュー戦を視聴。毎度YouTubeで見るのもさすがに恥ずかしくなってきたので、来年はこの時期だけでもWWEの配信サービスを契約した方がいいだろうか。DAZNの分お金も浮いているし。

 試合の感想の方に行くと、プロレスデビュー戦としては上々、ほぼ満点をあげていい試合だったのではないか。パンチ連打でトリプルHを追い込む場面は「なんちゃって格闘技」な感じがしてあまり好きになれなかったが、逆に言うと粗が目立ったのはこのぐらい。鉄柱激突といった身体を張ったムーブもしっかり見せてくれたし、トリプルHのパワーボムをラナで切り返したのには参った。フィニッシュのアームバーは「本当にへし折るつもりか!?」と思わせる迫力があったし、彼女の持つ「殺し」の要素を振りまきつつ、プロレスの世界で戦うためのスキルと覚悟もしっかりと示してくれた。アングル、トリプルH、ステファニーという芸達者たちに助けられた面は当然あるんだろうけれど。

 ただこの試合に関してはプロレス論的な分析を抜きに、ロンダがリング上で戦う姿を見ることができた、という時点で胸がいっぱいになってしまった。
 結果のみが求められるオリンピックアスリートの世界から、勝利と同時に人気と興業的成功が求められるプロ格闘技のリングへ。これだけで十分な冒険なのだが、それに加えてロンダは当時未開のジャンルだった女子MMAを自分一人の手で切り開き、背負い続けてみせた。常人には耐えきれないであろう重圧と向き合ってきた彼女が迎えた結末はご存じの通りで、自らが築き上げた女子MMAのレベルの上昇に呑みこまれ、2度のKO負けの末にオクタゴンから姿を消すことになる。
 おそらくは相当な額の金も手にしたであろう彼女が試合の重圧と向き合えなくなるのはある意味当然の帰結で、ロンダという稀代の存在をオクタゴンで見れなくなることに寂しさは感じつつ、これも時代の流れだろう、と自分の中では割り切っていた。

 そんな彼女が新天地としてエンターテインメントに振り切ったWWEの世界に身を投じる…というのはあまりに突拍子もない展開なのだが、これをやってのけてしまうのがロンダがロンダたる所以なんだろう、とも思えてくる。
 MMAからプロレスへの転身を楽な小遣い稼ぎ、と捉える人が未だにいるのかどうかはよく分からないが、仮にいるのならそういう考えは改めた方がいい。8万人の観客が集まり、自分の試合を巡って巨額の金が動く。そういう環境で試合をする重圧はMMAだろうがプロレスだろうが差異はないし、ましてやプロレスの観客は常に勝敗以外のプラスアルファを求めてくるのだ。
 リングに二度と足を踏み入れない選択肢は選ぼうと思えば選べたはずだが、それでも彼女はまたリングへ戻ってきた。MMAとプロレスというジャンルをまたいだ、ロンダの喪失と再生の物語を見せてもらえたのが、今年のレッスルマニアだったのだ。
 試合終了後に観客席にいるダナ・ホワイトの姿が映っていたが、UFC223を巡る諸々の騒動で疲労困憊のはずのダナも、いい表情を浮かべているのが印象的だった。かつてのドル箱スターを失った寂しさはあれど、彼もまたロンダという愛娘の新たな出発を心から祝福していたのではないだろうか。

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by nugueira | 2018-04-09 23:04 | その他(プロレス) | Comments(0)
 昨日は全日本プロレス後楽園ホール大会を観戦。ちゃんと確認していないが、このブログで全日の観戦記を書くのはこれが初めてかも。前回全日を会場観戦したのは武藤が社長だった時代のはず。

 7時ちょっと過ぎにはホールに到着したはずだが、もう前半戦最後の試合というスピード進行。メインが終わったのも9時前だった。もっとも翌日仕事のある平日興業はこのぐらいがちょうどいいんだけど。

 後半戦はまず、さいたまスーパーアリーナ大会で行われる世界タッグの前哨戦であるシングル2試合。ボディガーvsジェイムスは激しい肉弾戦から、ジェイムスがラリアットでボディガーをなぎ倒し3カウント。4分かからない短期決着だったが、まあ両者とも長丁場が戦えそうな体型ではないわな。

 続くゼウスvs崔領二は、崔のサブミッションを凌ぎ続けたゼウスが、最後は下から三角を狙った崔を持ち上げ、そのままパワーボムで3カウント。前哨戦は1勝1敗の結果に。しかし崔はゼロワンの若手時代の印象しかないのだが、ちゃんと頑張ってるんだなあ。
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 メインは三冠ヘビー級王座戦の前哨戦、ジョー・ドーリング、TAJIRI、KAI組vs宮原健斗、ヨシタツ、野村直矢組の6人タッグマッチ。ドーリングを今回初めて見たが、いやもうデカい。いかにも「全日の強豪外国人」という感じ。試合が始まるとドーリングは一発一発の動きに説得力があるうえ、意外と動けるので二度驚き。こりゃ強いわ。
 前哨戦なので最後は野村かTAJIRI辺りが取られ役になるのか…と思いきや、最後はドーリングのレボリューションボムを切り返した宮原がシャットダウンスープレックスホールド。宮原がドーリングから直接3カウントを奪うまさかの展開。これはドーリング防衛の可能性が高まったか(プロレス的発想)。試合後の宮原の締めのマイクも含め、いい興業でした。
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by nugueira | 2018-03-20 23:09 | その他(プロレス) | Comments(0)

G1両国(初日)

 G1-CLIMAX両国3連戦、今年は初日と2日目を会場観戦。3連休ということもあり、初日から満員の客入り。

 Aブロック最終節、まずは最後のG1となる永田がバッドラック・ファレと対戦。ここまで1勝7敗と苦戦している永田はエクスプロイダー、バックドロップ、さらに久々のナガタロックを披露するものの、最後はファレのバッドラック・フォールを食らい3カウント。
 最後は有終の美を飾らせてあげれば会場も大盛り上がりなのに…と思ったが、終了後に敬礼ポーズを取る永田にファレが一礼したところで見てるこっちも涙腺崩壊。かつて師弟関係にあったファレの「現在」を受け止めるのが永田なりの美学だったんだろうなあ。レスラーが試合で見せるのは勝敗じゃない、生き様なのだ。
 団体の暗黒時代から反転攻勢のきっかけを作れなかった、という意味で「戦犯」であることは否定できないのだが、それでも集合離散の激しい業界でブレずに戦い続け、これだけのコンディションを維持してきたのはお見事。本当にお疲れ様でした。

 開幕戦では棚橋に勝利し前半戦をかき回したザック・セイバーJrは石井のパワーファイトに押し込まれながらも、最後はスライディングラリアットを捕獲して石井の手足を同時に極める新技で勝利。ただザックの場合は会場で見るより画面越しの方が面白さが伝わるね。

 メインはAブロック突破を懸けた棚橋vs内藤の直接対決。今年は両ブロックとも最終日の段階で二強に絞られているのだが、まあ横一線の展開になったところで「どうせメインで決まるんでしょ?」という受け止め方、この方が分かりやすくていいか。
 見ていて驚いたのは、入場段階での観客からの声援量の違い。今年のドームの時点で内藤の方が場内の空気を支配しているのは感じたけど、それが一層加速した感じ。序盤にロープブレイクからビンタを張った棚橋にブーイングが飛んだのは衝撃だった。自分としてもコンディションが万全でない棚橋がインターコンチを獲ってしまう展開には釈然としていないのだが、お客さんのこういうところへの反応はビビッドだなあ。
 棚橋にとってアウェーの空気で始まった試合は、棚橋はヒザ攻め、内藤は腕攻めという狙いのはっきりした展開に。棚橋のドラゴンスクリューに苦しめられた内藤はハイフライフローを食らってしまうが、2発目を回避。棚橋はなおもテキサスクローバーホールドで内藤を追い込むが、なんとかロープブレイクするとスイング式デスティーノ。棚橋にツイスト&シャウト3連発を返されるが、最後は内藤がデスティーノ2連発で棚橋を振り切り、決勝進出を決めた。

 さすがに今年は内藤優勝だろう、という空気になっており実際そのとおりの展開に突き進んでいる。棚橋にブーイングが飛ぶのは見ていて辛かったけど、棚橋に頼り続ける状況が健全とは思えないし、これが時代の流れなんだろうなあ。

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by nugueira | 2017-08-11 23:34 | その他(プロレス) | Comments(0)

G1開幕戦

 G1 CLIMAX開幕戦を新日本プロレスワールドで視聴。毎年書いている気がするが、開幕戦からこんなことやって大丈夫か?と不安になるほどのレベルだった。

 メインの内藤哲也vs飯伏幸太は飯伏のコンディションが不安だったが、その場跳びフットスタンプや三角跳びケブラーダを繰り出した時点で懸念は完全に払しょく。タイガーマスクWよりもいい動きしてるんじゃないのか?
 内藤の雪崩式リバースフランケンと飯伏の槍投げの応酬の辺りから「これ大丈夫か!?」という空気になってきて、飯伏のスワンダイブ式ジャーマンや雪崩式パイルドライバーの下りでは「もうやめてえ!」というしかない状況に。最高の褒め言葉を使わせていただくと、こいつら二人とも頭おかしい。
 制御不能の大激戦は、内藤がデスティーノ2連発を決めフィニッシュ。正直開幕戦は波乱のスタートになると思ったので、これは意外。決勝は内藤vsオメガで内藤が優勝、と予想しているのだが、今年も一筋縄では行ってくれないのかな。でも一昨年は棚橋が開幕戦で飯伏を破って優勝してるっけ。

 セミは棚橋がザック・セイバーJrに敗れる順当な番狂わせ(何だそりゃ)。インターコンチを賭けてのリマッチになりそうだなあ。ザックvs石井やザックvsファレといったカードは噛み合う展開が想像できなくて、逆に楽しみ。

 最後のG1を宣言している永田はYOSHI-HASHIに敗れ黒星スタート。第三世代が次々とフェードアウトしていくのは寂しいが、ここからの巻き返しを期待してます。

 来年1月はきたえーる2連戦が行われることが決定。来年はレスリングどんたくも福岡国際センター2連戦だし、こういうのを増やしていくのだろうか。確かにいきなりマリンメッセや札幌ドームに乗り込むよりは、この規模のハコを2日連続で埋めた方が確実に利益が出そう。

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by nugueira | 2017-07-18 23:23 | その他(プロレス) | Comments(0)

G1 Special

 新日本プロレスのロス大会「G1 Special in USA」を視聴。

 初日のメインであるオカダvsCodyのIWGP戦は、さしものオカダもこの相手と試合を作るのは難しかったか…という印象。これまでの新日本での試合も同じような感じだけど、Codyは試合のリズムがもろにアメプロなので、やっぱり新日本勢と手を合わせるとリズムの違いが目に付いてしまう。それでもCodyのレインメーカー、オカダのクローズラインと掟破りの応酬になった辺りから盛り上がったので、まあオカダとしては及第点のパフォーマンスはできたというところか。

 もう一つの目玉である初代IWGP US王者決定トーナメントでは、初戦で内藤が石井に敗退。これでG1優勝フラグが立ったか!(←スレたプロレスファン的発想)
 2日間通してG1本番直前ということもあり抑え目な空気があったのだが、そんな中でトーナメント決勝のオメガvs石井は掛け値なしの名勝負。この2人のシングルは今年すでに3度目だけど、本当に手が合うんだなあ。場外長机へのドラゴンスープレックスは見ているこっちがひっくり返りそうになった。
 この1年間MVP級のパフォーマンスを見せてきたオメガにベルトが渡ったのは納得というかめでたしめでたしなんだが、次回のアメリカ興業の日程も決定していない中で、US王座をどう活用していくんだろう。オメガに対して「これでIWGP戦線に絡めなくても文句ないよな」という手形を切ったようにしか見えないのだが。

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by nugueira | 2017-07-05 23:01 | その他(プロレス) | Comments(0)

オカダvsオメガ

 新日本プロレス・大阪城ホール大会の感想を。何はなくとも、メインのオカダ・カズチカvsケニー・オメガによるIWGPヘビー級タイトルマッチ。
 「東京ドームにはやや及ばない内容の試合でオメガが勝利」というのが大方の予想しているラインだった…と勝手に思っているのだが、とにかくフルタイムドローという結果を予測できていた人は皆無だったのでは?

 前半はオカダが膝を痛めたブックを挟みつつ意外と抑え目の展開だったが、ケニーが滞空時間の長いラ・ケブラーダを繰り出した辺りからヒートアップ。オカダがエプロンでのヘビーレインから場外でジョンウーを放てば、ケニーは雪崩式蒼い衝動。更にはオカダのドロップキックを跳びつきながらパワーボムで切り返してみせ、ドームの焼き直しとは違う大技とひらめきの応酬を繰り広げて見せる。
 オカダがテーブル上のケニーにジャンピングエルボーを入れたところから一気にペースをつかみ、ケニーは虫の息に。このままオカダが押しきるのか?と思いきや、バレットクラブの介入を経て息を吹き返したケニーが一気に逆襲。ドームでは極まらなかった片翼の天使に成功するが、3カウント直前にオカダの足がロープにひっかかり3カウントならず。
 50分を過ぎても勝敗の行方は一向に見えず、オカダはなんでこの時間帯でこの動きができるんだ?と不思議になるドロップキックを披露。終了間際にこの日何度目かのレインメーカーを入れるが、フォールには行けず試合終了のゴング。

 IWGPの時間切れドローは永田vs蝶野が記憶に残っているが、パフォーマンスのレベルと密度、場内に漂うエモーショナルな空気、どれをとっても申し訳ないが比較にはならないほどの名勝負。正真正銘、この二人は「レェェェベルが違った」。
 さすがに今回はオメガに獲らせるべきじゃなかったのか、IWGPのハードルをここまで上げきってしまってこの先大丈夫なのか、5時間興業は詰め込みすぎじゃないのか(ドームの時にも書いたが、終わった後に軽く飲みながら感想戦に浸れるぐらいのボリュームが適正だと思っている)、等々不安要素を挙げようと思えば出てくるのだが、もはや言うだけ野暮か。団体とファンのストーリーの読みあいという点において今回は新日本の勝利だし、安全面の議論が言われる中でこの試合をぶつけてきた辺りに、現場の自身や覚悟が見てとれた。

 このメインと比較するとどうやっても霞んでしまうのだが、セミのインターコンチは棚橋が内藤からベルトを奪取。ロスインゴ人気の沸騰に比べてIC王者としての内藤が盛り上がるテーマを提示できていなかったのは確かなのだが、ここで時計の針を巻き戻す意味はあるのかなあ。
 両者の情念が溢れるいい試合だったけど、アスリートとして圧巻のパフォーマンスを見せてくれたオカダvsオメガと比べると、満足な動きができない棚橋にベルトを巻かせていいのか…という根本的なところで違和感が否めない。この一つ前の鈴木みのるvs後藤も面白すぎる試合だったのだが、これも年齢を感じさせない鈴木の動きの良さがあってこそ、だと思うんだよね。今回の勝利で「エース完全復活」と喜んでいるファンはそれほど多くないはずで、今後の棚橋はこういうリング外の敵とも戦う必要がありそう。

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by nugueira | 2017-06-12 23:47 | その他(プロレス) | Comments(0)

KUSHIDA vs オスプレイ

 今年のBOSJはリーグ戦をほとんどチェックできていなかったのだが、優勝決定戦だけでも新日本プロレスワールドで視聴。

 序盤はランカシャースタイルの攻防から側転・空中ドロップキックの応酬で場内の空気を温めるKUSHIDAとオスプレイ。こいつら最高。ここからKUSHIDAがコーナー最上段からの場外トペコン、かつてオライリーが使っていた雪崩式アームロックでまずは主導権を握る。
 しかしオスプレイも場外へのベリーロール式ダイブを繰り出すと、KUSHIDAをロープにひっかけてのシューティングスタープレス、さらにエプロンでのリバースフランケン!リングに戻った後もエセックスデストロイヤーでKUSHIDAの首を攻めていくが、KUSHIDAもオスカッターに行こうとしたところを腕十字で捕獲し反撃。
 20分を超えても両者のペースは落ちず、顔面蹴りの応酬からオスプレイがマサヒロタナカ!だがガッツポーズを取るオスプレイの首筋にKUSHIDAがマサヒロタナカを入れ返し両者ダウン!オスプレイがリバースファイヤーバードを繰り出すが、カウント2で返したKUSHIDAが雪崩式バックトゥザフューチャーからの正調バックトゥザフューチャーで3カウントを奪い、2年ぶり2度目のBOSJ制覇。

 2年前のKUSHIDA初優勝は会場観戦していて、「ヘビー超え」を目指した末に行きついた四天王プロレス的な展開にやや引いたのを覚えている。対する今回は当然ながらエグい攻防はあったものの、必要以上の我慢比べや危険度を競うような場面はなく、安心して見ていられる長丁場をやってくれたという印象。オスプレイとの試合内容に自信があるからなのか、昨今の事故続出に対する批判的な空気を踏まえてなのかは分からないけど。
 試合後は解説席に座っていたライガーもリングに上がり、一本締めでのエンディング。今回は子供の運動会と重なったので会場観戦は回避したのだが、この空気はぜひ体感したかったなあ。


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by nugueira | 2017-06-03 22:11 | その他(プロレス) | Comments(0)
 新日本プロレスワールドでメインとセミを視聴。

 メインのオカダ・カズチカvsバッドラック・ファレは、ファレの巨体とパワーに圧倒されながらもオカダが最後はレインメーカー→ジャーマン→レインメーカーを決めてV5を達成。ファレのツームストンパイルドライバーは迫力があったが、今年の東京ドーム以降のタイトルマッチと比べるとどうしても見劣りしてしまった感じ。見ている側のハードルが上がり過ぎていることは自覚しているので、あまり文句いうと罰が当たるけど。
 柴田戦の後ということでオカダとしても色々と背負うもの・抱え込むものがありながらの試合だったと思うが、防衛後のマイクでは「プロレスラーは超人。どんな技を受けようが最後は立ち上がる」と絶叫。現場の最前線に立つ人間の覚悟を示すとともに、本間・柴田へのエールでもあるこの言葉にはグッときた。本当にいいマイクをするようになったよなあ。

 セミのオメガvs石井は予想通り…というか予想以上の死闘を繰り広げ、内容ではメインを完全に上回ってみせた。石井のリバースフランケン、オメガの垂直落下式ブレーンバスターという「掟破り合戦」にはシビれたわ。NJCでの対戦を経てお互いのリミット設定が更に一段階上がった感じ。
 とは言いつつ、「オメガの鉄柵越えスワンダイブを見ても驚かなくなっている自分」に気づいたときは少し怖くなった。やっぱりこの試合を標準レベルに設定しちゃ駄目なんだろうなあ。

 オカダは試合後に自らオメガを次期挑戦者に指名し、大阪城ホール決戦は既定路線通りドームの再戦が実現。安全面の議論がクローズアップされている中で二人がどういう試合を見せるのかは興味深くもあるし怖くもあるけど、関西圏在住で多少なりともプロレス好きの方は、観に行かないと絶対損しますよ。

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by nugueira | 2017-05-03 22:13 | その他(プロレス) | Comments(0)

レスリング豊の国

 新日本プロレス別府大会を視聴。ベルト乱立の新日本だが、このGWのシリーズは各タイトルマッチを上手く散らしている印象。日頃からこういう使い方ができていればいいのに。

 IWGPインターコンチネンタル選手権、内藤哲也vsジュース・ロビンソンは序盤から内藤が徹底したヒザ攻め。ジュースはペースを握らせまいと切り返しはするものの、技のレパートリーが豊富なわけでも一発の見栄えがいいわけでもなく、正直微妙な展開。後半には場外キャノンボール、コーナー最上段からフランケンを切り返しての高角度パワーボムとようやく大技を繰り出したものの、技の危険度上昇が議論になっているタイミングだけにこれはこれでハラハラしてしまう。
 終盤は内藤のデスティーノをジュースがカウント2で返し続けたので「いや、まさか?」と心配になったが、パルプフリクションには行かせず、内藤が最後はデスティーノで3カウント。今年に入っていきなり始まった新日のジュース推しもさすがにこれでひと段落してくれるのだろうか。
 メイン終了後、棚橋が登場し内藤に挑戦を表明。これ、6月の大阪城ホールはオカダvsオメガと内藤vs棚橋になるのか?さすがにここまで1.4ドームの焼き直しになっちゃうのはどうなのかなあ。というか、ここで棚橋が勝って時計の針が巻き戻る展開だけは勘弁。ドームで内藤が勝ったことで生まれたあの空気は何だったのか、となってしまう。

 高橋ヒロムvsリコシェによるIWGPジュニア選手権は、開始と同時にリコシェがトペ・スイシーダ、ファイヤーバードと大技を全開。ヒロムもすぐさま反撃に転じるとエプロンダッシュからのドロップキック。お互いハイスパートで大技を繰り出す期待通りの展開に。
 ヒロムの回転エビ固め式パワーボムをリコシェがフランケンで切り返し、さらには場外でノーザンライトからぶっこ抜きブレーンバスター。終盤にペースを握ったリコシェがベナドリラーから630スプラッシュ!しかしこれを逃れたヒロムが、コーナーへのデスバレーからTIME BOMBを決めて3カウント!
 今回ばかりはリコシェが獲る流れだったと思うのだが…。こうなるとBOSJでKUSHIDAが優勝して大阪城ホールでリベンジなのかな。うわ、これもドームの焼き直しだ。しかしこの状況でもリコシェにIWGPジュニアを獲らせないのは、継続参戦が望めない事情があるのかなあ…と勘繰りたくなってしまう。

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by nugueira | 2017-04-29 22:20 | その他(プロレス) | Comments(0)

SAKURA GENESIS の感想

 昨日の新日本プロレス両国大会の感想を。語りどころの多い大会だった。
 
 メインのオカダvs柴田は期待通りの攻防を期待以上の密度で見せてくれる、見応え十分の名勝負。終盤のバックドロップとドロップキックの我慢比べ、柴田のレインメーカー式PK、PKに行こうとする柴田を引き戻してのレインメーカーという攻防は密度が濃すぎて呼吸するのを忘れそうになった。今年に入ってからのオカダは相手の持ち味を120%まで引き出してから勝つ、という「風車の理論」を体現していて、ノンタイトルマッチだったタイガーマスクW戦を含め信じられない高い水準のパフォーマンスを維持し続けている。
 それだけに試合後の柴田の救急搬送、硬膜下出血の手術という事態は非常に残念。早期復帰を願うのはあまりに酷なので、多少時間はかかってもいいからじっくり治してリングに戻ってきてほしい。柴田のことなのでG1には間に合わせてきそうなのが逆に心配だが。
 今年に入ってからの新日が「四天王プロレス」に近づいていることを危惧する声もあるが、危険度を競い合うような攻防をしていたのはオカダvsオメガぐらいで、それ以外は各自のスタイルをベースにじっくりと戦う、四天王プロレスとはまた異なるスタイルなのではないかと思っている。とはいえ現にこういう事態に至っているわけで、試合の長時間化そのものがリスク要因であることは否定できないか。

 メインによって霞んでしまったが、セミのIWGPジュニアヘビー級タイトルマッチ、高橋ヒロム対KUSHIDAもこれまた議論を呼ぶ一戦。2分弱の秒殺決着が事故によるものなのかを巡って議論が紛糾しているけど、個人的にはブック通りなのではないかと思っている。
 ゴング前のKUSHIDAの奇襲が短期決着の伏線にはなっているし、「ヒロムが意識朦朧のKUSHIDAをおもんぱかって頭部へのダメージが少ないフィニッシュに持って行った」というのはさすがに出来すぎな気が。意識朦朧だったらレフェリーも巻き込んでどうにか時間を引っ張るのが常套手段のはずだし、その状態の相手にタイムボム2連発の方が逆に危ないでしょう。とはいえ、真相がどうあれ見ている側がこれだけ妄想を膨らませる試合を提供した時点で新日本の完全勝利ですわ。

 これ以外で印象に残ったのはIWGPタッグを奪取したウォーマシーン。テンコジにもう少しベルトを保持して欲しかったけど、これだけ説得力のある勝ち方をされると文句が言えない。あの体格であれだけ動けるのは凄いわ。IWGPへのリスペクトを表現している点も含めて優良外国人の要素満載なのだが、ROHとの関係もあるから長期政権は難しいのかなあ。

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by nugueira | 2017-04-10 23:51 | その他(プロレス) | Comments(0)