反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

2018年 09月 30日 ( 1 )

 JRが20時以降運転見合わせというニュースを聞き、実家(さいたま市内)に泊まる算段を整えつつ会場に向かったのだが、生放送を中止し試合順入れ替えという対応。主催者のこの決断には本当に敬意を表したい。とにもかくにも、メインの感想から。

那須川天心〇-×堀口恭司(判定)
 予想記事に書いたとおり戦前は「那須川問題なく勝つでしょ」という思いだったのだが、入場前の堀口の全く気負いが感じられない表情を見て、急に自信が揺らぎ始める。果たして、試合はこちらの期待を上回るものに。
 堀口はいつも通り腰を落として重心を低くした構え。堀口が飛び込んでのパンチを出すが、那須川はすぐさま左ミドル。那須川はさらに左ハイも繰り出すが、堀口は鋭い踏み込みからの右をヒット。総じて堀口がいい動きをしているが、那須川も慌てる場面はないか。
 2R、堀口は素早いステップワークから攻撃のタイミングを探っていく。那須川はカポエイラキックを繰り出すが、これは堀口がキャッチ。ラウンド中盤に那須川が立て続けにローブローを入れてしまい試合中断。オーソドックスとサウスポーだし堀口の構えが低いので那須川を責めるのも可哀想ではあるのだが、この展開は残念。再開後、ラスト30秒でギアを上げた那須川がミドルからのパンチ連打!しかしスピード負けすることなく対応し、パンチを返す!那須川がバランスを崩し倒れるが、これはスリップの判定。
 3R、引き続き高速の攻防を繰り広げる両者だが、中盤を過ぎたところで那須川の浴びせ蹴りがヒット。さらにパンチ連打で攻め込む那須川に、堀口はごまかすようにタックル。那須川がさらにミドルと浴びせ蹴りで攻めていったところで試合終了。
 判定は三者とも那須川。客席で見ているときはドローという印象だったが、地上波で見返すと3Rは堀口が明らかに効かされているのでまあ妥当なジャッジか。

 とはいえ、評価を上げたのは明らかに堀口。キックデビュー戦で那須川と渡り合う人間がいるとは…。試合終了後に涙を浮かべていた那須川は納得いっていないことが明らかだったし、那須川の「(堀口は)獣のようだった」というマイクに対する堀口の「(那須川は)人間でした」という返しに全てが集約されていた。スピードが速すぎて地上波でようやく理解できた攻防も多かったし、こいつらドラゴンボールの世界の住人ですよ。
 実際問題としてもう一度戦ったら那須川が今回以上に差をつけて勝つだけだと思うのでリマッチには賛成できないのだが、戦前の「他流試合から勝負論は生まれない」という発言については、陳謝するしかない試合内容。「最強は二人いらない」がこの試合のキャッチフレーズだったが、那須川は最強。堀口も最強。もう、それ以外の言葉が必要なくなる名勝負でした。

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by nugueira | 2018-09-30 23:03 | RIZIN | Comments(3)