K-1台湾大会の感想
2008年 07月 15日
レミー・ボンヤスキー○-×ヴォルク・アターエフ(3R KO)
アターエフのボディブローや後ろ回し蹴りは迫力があったものの、手数と正確さではやはりレミー。最終ラウンドにきっちりKOで仕留めたのもお見事。戦いぶりが安定してますね。
敗れたとはいえ、アターエフが圧力をかけていた場面も多く、今後立ち技に専念するのであればけっこう面白い存在になるのでは。
澤屋敷純一×-○カタリン・モロサヌ(1R KO)
澤屋敷は序盤はジャブやローで上手くいなせていたのだが、結局モロサヌの圧力に押し切られる形でKO負け。外国人選手とのパワー差をひっくり返せない他のジャパン勢と同じレベルにまで落ちてしまった感じで、今後が不安になってくる。メッキが剥がれた、と言ってしまえばそれまでなのかもしれないけど。
ルスラン・カラエフ○-×富平辰文(3R KO)
カラエフは試合感覚が空いたせいかパンチもキックも距離感が取れておらず、予想外に手こずった印象。ちゃんと試合中にアジャストして3RにしっかりKO勝ちする辺りはさすがだけど。
アレキサンダー・ピチュクノフ○-×ノブ・ハヤシ(延長判定)
放送された3Rを見て「決め手に欠けるなあ」と思っていたら、案の定延長戦へ突入。手数の差で最後はピチュクノフが勝ったが、もっと楽に勝てるはずの試合だったのでは。
パク・ヨンス×-○上原誠(延長R KO)
出場選手の変更を放送を見て初めて知った。これまたお互い決め手のない試合という印象で、やっぱり延長戦へ突入。最後の上原のKOパンチも、ガムシャラというか闇雲に放ったパンチが上手いぐあいに当たっちゃったという印象。将来性があるかどうか、この試合じゃなんとも言えないなあ。
ルスラン・カラエフ○-×キム・ヨンヒョン(1R KO)
カラエフが面白いように顔面へのパンチをヒットさせ、秒殺勝利。何もできずに敗れたヨンヒョンがどうやって1回戦を突破したのか、そっちの方に興味がわいてくる。
アレキサンダー・ピチュクノフ○-×ボーン・アンダーソン(1R KO)
序盤はアンダーソンが勢いよく攻め込んだものの、落ち着いて対応したピチュクノフが貫禄のKO勝利。体格差も影響したか。
レイ・セフォー×-○ザビット・サメドフ(延長判定)
放送がダイジェストだったので試合内容についてコメントはできないんですが、サメドフが勝っちゃいましたか。ヨーロッパ予選準優勝の実績と合わせれば、これでGP出場は当確か。逆にセフォーはかなり厳しい状況に追い込まれた。2年間勝利から遠ざかっている選手がGPに出れないのは当たり前といえば当たり前の状況ではありますが。
ルスラン・カラエフ○-×アレキサンダー・ピチュクノフ(1R KO)
現時点の地力からするとピチュクノフが優勢だろうと思っていたんですが、カラエフが準決勝の勢いをそのまま持ち込んだような怒涛の攻めを見せ、結局全試合KO勝利でトーナメントを制覇。結果的に一番苦戦したのが1回戦で、尻上がりに調子を上げていった形になった。
予想は外れたんですが、カラエフの完全復活はファンとしてはうれしい限り。これでGP開幕戦の面子が濃くなった。開幕戦では因縁のバダ・ハリと再戦、という展開もありですかね。