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by nugueira
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PRIDEミドル級GP観戦記その3

第5試合 アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ○-×ダン・ヘンダーソン(1R 腕十字)
 実力者同士の地味な長期戦が予想されたが、1R中盤のホジェリオのオモプラッタ(「遂に総合の決まり技でオモプラッタが見れるか?」と期待させるほど綺麗にきまってた)から急に流れが変わってくる。スタンドでの再開後も試合は完全にホジェリオペース。ダンヘンは飛び込むようなフックで応戦するが、どうも動きにキレを欠く感じ。最後はタックルを切ったホジェリオがサイドからアームロック→腕を抱えたままクルッと回って腕十字という寝技の模範解答のような流れでフィニッシュ。すげー。今度練習しなきゃ。判定必至と見られた1回戦屈指の好カードは意外な一本決着。ホジェリオが遂に覚醒の時を迎えたか?

第6試合 桜庭和志○-×ユン・ドンシク(1R KO)
 試合前のVTRで桜庭が「4月は入学の季節ですからね」というやや唐突な発言。と思っていたら流れてきた入場テーマは「1年生になったら」。あー、こういう事なのね。それにしてももの凄い大声援。完全なアウェー状態になったユンがこの時だけは少々可哀想になってきた。
 ゴングと同時に打撃で突っ込んでくるユン。うーん、こう来たか。多少面食らった様子を見せながらも落ち着いてさばく桜庭。一旦間合いを取ってから、両者パンチの応酬。桜庭のどうということもないパンチにいきなり倒れて亀になるユン。なおも殴る桜庭。レフェリー止めに入ってカンカンカン。
 ・・・・・何これ?ユンの倒れ方ひどいよ。「意識が飛んだ」とか「脳が揺れた」とかいう段階じゃなくて、「アウチ」という表現が一番しっくりくるんだもん。もう簡単に心折れすぎ。でもまあいいのか、お客さん盛り上がったし。だけど正味の話、もうユンの使い道がなくなっちゃうよね。

第7試合 クイントン・ランペイジ・ジャクソン×-○マウリシオ・ショーグン(1R KO)
 開始直後、いきなりジャクソンがショーグンに組み付きながらロープ際へ。しかしショーグンも意外に腰が重いのか、投げを許さない。ある意味、ここでジャクソンが得意のパターンに持ち込めなかった時点で勝敗の流れは決していたか。
 体勢を入れ替えたショーグンが膝蹴り、ハイキックで猛攻。この辺りからジャクソンが相手に背中を向けてセコンドに何かを訴え始め、明らかに異常事態発生の様相(肋骨が折れてたみたいね。)。結局これ以降は半ば戦意喪失のジャクソンにショーグンが膝蹴りを入れまくるワンサイドゲーム。最後はコーナーに倒れこんだジャクソンにショーグンが蹴りを入れたところで遂にレフェリーが試合を止めた。
 ベウフォート、ダンヘンに続いてジャクソンまでもが1回戦敗退。だけどこの結果にも、それほど大きなサプライズは感じない。やはり今回のGP、恐ろしくレベルが高い。
 ちなみにこの試合はコーナーで膠着の気配が見えると島田レフェリーが的確なタイミングでブレイクを入れ、非常にテンポの良い流れを作り出していた。格闘技のレフェリーはブレイクの遅れなどの粗が目立つことの方が多いのだが、やはり他の競技と同様、レフェリーが試合の流れを作るのだということを再認識。オープニングのスタッフ紹介ではブーイングの対象となっている島田二等兵だが、この人のレフェリング技術は評価しておかないといけない。

次回でGP観戦記は完結。人気blogランキングはこちら。
by nugueira | 2005-05-12 23:55 | PRIDE | Comments(0)