S-CUPの優勝予想
2006年 10月 30日
今回の出場メンバーを見た素直な感想としては、K-1MAXの子会社化がだいぶ著しくなってきたなあという感じ。しかもSBサイドがクラウス・ドラゴ・ザンビディスを要求したのに、出てきたメンバーがタイ・ジョーダンとメンジヴァー。「負けてもK-1的に痛くもかゆくもない面子」というコンセプトがハッキリしすぎていて、むしろ清々しいぐらい。「立ち技最強」を掲げるなら、K-1にこだわらずにムエタイや散打を引っ張ってくる手もあると思うんだけど。
まあでも、中量級戦線を占う上で注目のメンバーが集まっていることに変わりないわけで、とりあえず優勝予想に行ってみます。
宍戸大樹×-○タイ・ジョーダン
SBの新エース・宍戸が初戦敗退と、いきなり大胆予想。
やっぱり前回のブアカーオ戦の負けは尾を引くと思うんですよ。ダメージ以上にメンタル的な意味で。リザーバーから勝ち上がった前回と違い、SBの看板を背負ってもの凄いプレッシャーがかかっている状態だし、出番がトーナメントの第1試合。相手のジョーダンに関してはほとんど知らないけど、SHINOBUに勝っていることから考えても、決してイージーな相手ではないだろうし。この予想は意外と見当違いではない気がする。宍戸が覆してくれるに越したことはないけど。
緒形健一○-×イヴァン・メンジヴァー
緒形の緒戦の相手はHERO’Sから電撃参戦のメンジヴァー。パンクラスでのスープレックスが印象強かったから抜擢されたんだろうけど、立ち技ルールでどこまでできるのかなあ。宇野との試合でもミドルをほとんどガードできてなかったし。緒形もここ最近は気合の乗ってる試合を見せてくれているし、ここは2004年の悪夢を払拭してくれそう。
ダニエル・ドーソン○-×ヴァージル・カラコダ
SBのリングでは長らくご無沙汰だったドーソン、最近はボクシングに専念していたのね。確かにWBOではジュニアミドル級に堂々のランクイン。
事前報道ではボクシング出身のカラコダとの殴り合いが煽られているけど、ドーソンの持ち味はむしろ足技。ジャンプしながらの二段蹴り・三段蹴りをここまで綺麗に放てる選手は記憶にない。カラコダが正面からゴツゴツ殴り合う得意の展開に持ち込めば分からないけど、キックの実績の差でドーソンがけっこう簡単に勝つと思う。
アンディ・サワー○-×イアン・シャファー
サワーと激突するのは、このところ完全に立ち技の選手になってしまっているシャファー。まあ問題なくサワーの勝利でしょうね。魔娑斗戦や宍戸戦の結果から考えても、シャファーに立ち技のトップどころと互角に渡り合う実力があるとは考えにくい。
では準決勝以降の予想。
ジョーダン×-○緒形
SBの看板に懸けて負けられない緒形が気迫でジョーダンを撃破。
サワー○-×ドーソン
2003年に一度対戦が決定したものの、サワーの怪我で流れてしまった幻のカード。これが事実上の決勝でしょう。
両者とも殴ってよし・蹴ってよしなだけにハイレベルな接戦になるだろうけど、ドーソンはキックのリングから離れていることが不利に働きそう。ここ数年の場数の差で、サワーが勝利か。
サワー○-×緒形
決勝はめでたく(?)SB勢同士による対決。ワンデートーナメントなのでここまでの消耗具合にもよってくるけど、緒形が連続KOで勝ちあがってくるというのも考えにくいしなあ。やはり地力の差でサワー勝利。
というわけで「絶対王者」サワーの3連覇を予想。最近のMAXでの充実ぶりから考えても、サワーに追いつける選手が出てくるというのはちょっと考えづらい。緒形と宍戸が入れ替わっても、サワー優勝という結末は動かないと思う。
国技館に行くのはけっこうひさしぶり。人気blogランキングへ
ドーソンはボクシングやって実力も上がってたかというとどうもそうでもないらしく、実際キックの実力もそれほどって選手ではない印象です。ただカラコダはボクサーなのでいまいちどうなるかわからないです。サワーを追い込んだ実力はあるけど、武器であるボクシングの実績はドーソンが上ですから。
シャファーはパンチだけならいいもの持ってるし、これは投げアリなので何かやってくれると信じてますw。
メンジヴァー、ボクシング、キックともに試合の経験がありますけど、はっきし言ってあんまうまくないですね。総合の打ち方で、グローブが邪魔になってるタイプですか。
詳細なコメント、ありがとうございます。
うーん、やはりタイ・ジョーダンは甘く見ない方がよさそうですね。参考にさせていただきます。シャファー、メンジヴァーはこの面子の中に放り込んじゃうと厳しいでしょうね。
>Mr.Y様
「MAXの劣化版」、あまりに的を得すぎた表現ですね。とはいえサワーの強さを再確認する場と割り切ってしまえば、楽しめるのではないでしょうか。久々に参戦するドーソンも一見の価値がある選手だと思います。