マヌーフのファインプレー?
2006年 10月 11日
マイクを持ったまま、感無量といった感じで声が出ない秋山。するとマヌーフが横からマイクを奪い取るなり「へ~イ!」と絶叫。
一瞬「うわっ、マヌーフがぶち切れた!エンディングがめちゃくちゃに!」という思いが頭をよぎった。
が、マヌーフはその後すんなりとマイクを再び秋山へ。笑顔(苦笑い?)を浮かべた秋山はしばしの沈黙の後、コメントを始めた。
マヌーフのこの行動はけっこう微妙なところで、「余計なことするな」「空気読め」と感じる人も当然多いだろう。だが個人的には、この時のマヌーフは完全に憎めない存在となっていた。場を茶化してやろうとかいった悪意は全く感じられず、秋山の緊張を和らげてやろう、という思いやりのような空気が感じられたからだ。秋山の表情を見る限り、彼もマヌーフのこの行為を迷惑がってはいないように見受けられた。
個人的には「勝者総取り、敗者には何も残らない」というのが格闘技の大原則で、その対比から生まれる切なさが格闘技の最大の醍醐味だと考えている。
でも、その一方で、試合で戦いあった者同士だけに通じ合う何かがあるのだと思う。だから、マヌーフも「野獣」「ヒール」としてのキャラを脱ぎ捨ててああいった行動を取り、秋山もこのマヌーフなりの気遣いをありがたく受け取ったのではないか。
切なさが最大の魅力ではあっても、それだけが格闘技の全てではない。たまには、こういうエンディングもありなのではないか。テレビの画面を見ながら、そんなことを考えさせられた。
カルバン、魔娑斗に対戦要求かよ。人気blogランキングへ