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WRESTLE KINGDOM 20 の感想

 掛け値なしの超満員の東京ドームは壮観。プロレスでこの光景が見れて、本当に良かった。
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 ウルフアロンのデビュー戦は丸刈り・黒タイツで入場、という時点で百点。プロレスへの真摯な姿勢が伝わってきて好感しか湧かない。
 試合の方でもH.O.Tの介入に苦しみながら、パウダー攻撃・テーブル破壊を受け切った末に逆三角で勝利。デビュー戦での戴冠は本来なら賛否が分かれそうだけど、ここまでしっかりプロレスを見せてくれれば文句はないでしょう。ウルフはガタイがいいのでシンプルな技も見栄えがよく、橋本真也のような雰囲気。長時間の試合への対応など磨くスキルはまだまだあるだろうけど、棚橋と入れ替わりでこの人材がいるのは本当に大きい。

 セミのIWGPダブル選手権試合は、序盤で辻が首を痛めた様子。攻防のテンポがなかなか上がらなかったが、中盤からはカナディアンデストロイヤー、リバースフランケン、そして雪崩式ブレーンバスターと危険度の高い技を連発。かつてのオカダ vs オメガを彷彿とさせる高い身体能力に裏打ちされた攻防からは、メインにはできない試合を見せるという2人の意志が伝わってきた。
 最後は互いに対角線からダッシュしながらジーンブラスターとワガママの相打ち、そこから辻が逆エビに捕らえTAKESHITAがタップ!余計なものをこそぎ落としたシンプルかつ説得力のある決着も、実によかった。

 そして迎えた棚橋の引退試合。2015・2016のドームをはじめ、幾度となく繰り広げてきた攻防を次々と再現する両者。棚橋もさすがに動きのキレの衰えは否めず、コーナーから跳ぶ時の滞空時間は目に見えて短くなっている。それでもこの試合に向けしっかり仕上げてきたことは伝わり、御幣を恐れず言えば引退試合にはもったいないとすら感じた。
 スリーパーホールドからのPK、さらにはボマイェと観客の記憶に訴える技を繰り出す棚橋。ハイフライフローも決めて見せるが、2発目はオカダが両ひざを立てて回避。エルボーの打ち合いから、オカダがこれも幾度となく見せてきたカウンタードロップキック!最後は正調レインメーカーで3カウント!

 自分が新日本を再び見るようになったのが2015年の1.4で、この時のメインも棚橋 vs オカダ。棚橋のレスラーとしてのピークはここから1~2年の間だったと思うが、その後も文字通り体を張って新日本を支え続けた。試合後のセレモニーではジェイ、オメガ、飯伏、オスプレイ、柴田、内藤という面々が勢ぞろい。足を引きずりながら花道を歩く飯伏の姿は痛々しかったし、棚橋とともに新日本の全盛期を支えたこの面々が誰も残っていない、というのも厳しい現実。棚橋がリングを下りた後の新日本は苦しい時期が続くだろうが、踏ん張って欲しい。

by nugueira | 2026-01-05 23:01 | 新日本プロレス | Comments(0)