地上波当日放送なしで正直一般層へのアピール力という点では弱いカードだったが、客入りは悪くなかった。イベントとしての集客力は安定してきているのだろうか。これがビジネス的な均衡点につながってくれればいいのだが。
渡部太基×-〇Hideki(判定)
序盤は渡部が押し気味に進めていたが、1R終盤にHidekiが右ストレートを効かせてからの連打でダウンを奪取。一気に決めるかと思いきやこの後はHidekiが煮え切らない試合運びを続け、逃げ切る形での判定勝利に。Hidekiは以前RISEのタイトルマッチをインフルで欠場して処分を受けていた選手か。
KINGレイナ×-〇ステファニー・エッガー(判定) 1Rにエッガーが組み付いてテイクダウンを奪うと、そのままバックを奪取。いきなりピンチを迎えたレイナは何とか凌ぐが、この後も組まれてはテイクダウンされる厳しい展開が続き、逆転の一発を入れられないまま判定負け。これでRIZIN3連敗。とはいえエッガーは普通に強い選手だったな。
ハム・ソヒ〇-×前澤智(1R TKO)
開始からハムがプレッシャーをかけるが、前澤も細かく体を動かしながらパンチで応戦。いい動きを見せている。しかし1R中盤にハムがミドルで前澤をダウンさせると、コーナーに寄りかかった前澤の顔面へヒザ蹴りを連打!堪らずレフェリーがストップ!
いや、ハムの攻撃がエグかった。PRIDEデビュー当初のヴァンダレイみたいな勝ち方。試合後に浜崎への挑戦を要求せず山本の名前を出したのも、段取りを分かっていてよろしい。
ジェイク・ヒューン〇-×ヴィタリー・シュメトフ(3R TKO)
RIZIN愛を爆発させるシュメトフ、入場テーマ曲は『ラブストーリーは突然に』!場内大盛り上がり!もう令和になったこのご時世に何やってんだ!
シュメトフはミドルやバックブローなどスタンドで鋭い動きを見せ、場内にどよめきが。しかし1R中盤にヒューンがテイクダウンを奪うと、シュメトフは防戦一方の苦しい展開に。
この後もテイクダウンをまぜながら戦うヒューンがスタンドの打撃でも優勢に立ち、シュメトフは耐え凌ぐのが精いっぱいの状態。3Rにヒューンがマウントからヒジを入れるとシュメトフが出血し、ドクターストップ。
ヒューンが普通にバランスのいい選手だということを初めて認識。シュメトフは寝かされると何もできないもののスタンドではいい動きを見せており、単なる出オチではなかった。次もチャンスを与えてほしい。