明日行われるWBA世界ウェルター級王座統一戦、マニー・パッキャオvsキース・サーマンの予想を。最近のパッキャオは(実力がピークを過ぎたせいもあり)予想のし甲斐がある試合が多い。
パッキャオはここ2戦はマティセ、ブローナーと「全盛期のこいつと今のパッキャオが戦ったら危ないかもしれないが、向こうもピークアウトしているので相性的に戦いやすい相手」を上手く選んできた印象。それだけに今回サーマンとの統一戦が決まったときは「思い切った決断したなあ」という感想が真っ先に浮かんだ。団体内統一戦は筋論から考えれば組むのが当たり前なのだが、今のパッキャオにとってはハイリスク・ローリターンな試合でしかないと思えたので。
と言いつつ、前日のオッズはパッキャオが優勢という意外な展開に。サーマンは復帰戦となったロペス戦では早々にダウンを奪いながら、後半はロペスの圧力に押し込まれ僅差の判定勝利。ロペスのパンチで顔面を跳ね上げられる場面もあり、パッキャオ相手にこういう展開に持ち込まれたらまずいだろうなあ…とは思う。
とはいえ2年近いブランク明けだった前戦とは違い、サーマンのコンディションは上向いている可能性が高いのでは。ロペス戦では相手が踏み込んできたところに狙いすましたカウンターを入れており、パッキャオが無闇に前がかりになるとマルケスⅣのような展開もあり得るかも。
40歳でこのパフォーマンスを維持しているパッキャオには驚かされるが、両者とも本調子ならやはりサーマンに分があるのでは。サーマン判定勝利と予想。