昨日は夜まで外出しており「ジョシュアvsルイスはRIZINの後にでも見ればいいか。結果は判り切っているし」と思っていたら、ツイッターで「ジョシュア敗れる」の報。心底驚いた。
というわけで試合映像を確認。ルイズがずんぐりむっくり体型ということもあり、向かい合っただけでジョシュアとのリーチ差が歴然。しかし試合が始まってみると見かけに似合わずルイスはパンチスピードが速く、ジョシュアの打ち終わりにきっちりパンチを返してくる。ジョシュアはルイスの圧力に下がらされるが、それでもジャブをヒット。
2Rも開始と同時にルイスが連打。ジョシュアはなかなかリズムに乗れないが、それでもジャブから右ストレートを入れる。
3R、距離が詰まったところでジョシュアが右アッパーから返しの左フックを打ち込みルイスがダウン!一気に仕留めにいくジョシュアだが乱打戦からルイスの左フックをもらい、たたらを踏むように後退。ルイスの連打をもらいダウンを喫してしまう。ダメージの濃いジョシュアに対しルイスはプレッシャーをかけ続け、ラウンド終了間際にコーナーに詰め連打。ジョシュアはロープからリング外にはみ出るような形で2度目のダウン。
4R以降はダメージを回復したいルイスが下がりながら細かくジャブを出し防戦一方。ルイスも無理には攻めにいかない。5R後半辺りから回復してきたジョシュアが6R開始と同時に前に出るが、ラウンド後半はルイスが再び攻勢を仕掛け、接近してのボディから顔面へのフック。ジョシュアはやはり押されてしまう。
迎えた7R、左が相打ちになった後、ルイスが右フックを皮切りに猛ラッシュを仕掛けまたもダウンを奪う。何とか立ち上がるジョシュアだが、ルイスの連打を浴び膝をつくようにダウン。ここもギリギリで立ち上がるものの、レフェリーがストップし試合終了。
「タイソンvsダグラス以来の大番狂わせ」という表現がされていたが、本当に信じられない結果。序盤からジョシュアがやりにくそうな様子はあったものの有効打は許していなかったし、3Rにダウンを先取した時点で本人を含め誰もが勝ちを確信したはず。結果論からいうと攻め急いで接近戦に挑んでしまったのが失敗だったわけだが、攻めどころで一気にフィニッシュに持ち込むのがジョシュアの強みだしなあ。
ルイスはあの体型であの連打を出せるのは驚きで、キレのある一発は見当たらなかったが、一度効かせた後の手数でジョシュアをなぎ倒してみせた。とはいえこれでワイルダーvsルイスの統一戦が見たくなったかというと…。うーん、ファンの期待も関係者のビジネスプランも粉砕するまさに世紀のアップセット。この試合はリアルタイムで見ておくべきだった。