AbemaTVでハシゴしながら見ていたが、試合内容ではRISEの圧勝。
スアキム・PKセンチャイムエタイジム〇-×タリソン・ゴメス・フェレイラ(3R KO)
フェレイラが思い切りのいい攻めで結構パンチを入れるものの、スアキムが落ち着いて対処している印象。2Rもこのままスアキムがペースを握るかと思いきや、フェレイラの右のオーバーハンドが入りスアキムまさかのダウン!立ち上がり反撃するスアキムだが、ラウンド終盤にまたも右をもらってしまい2度目のダウン。
絶体絶命の状況に追い込まれたスアキムだが、3Rにボディへの攻撃を集めると、フェレイラが下がりだす。最後はロープ際でスアキムがボディへ前蹴りを突き刺し、うずくまるようにダウンしたフェレイラがそのまま10カウント。トーナメント開幕戦からいきなりの大激戦。
ルンキット・ウォーサンプラパイ〇-×フレッド・コルデイロ(判定)
上背に勝るルンキットが、コルデイロに自分の距離を作らせず着々と攻撃。派手な見せ場もなくコルデイロをいなし続け判定勝利。底も見せなかったが期待度もイマイチ高まらない試合内容だった。
梅野源治〇-×ル・ジュン(判定)
梅野がミドルやローで攻めるが、ジュンもひるむことなく前に出てパンチを返す。2R中盤の辺りで早くも「これは延長戦まで行くなあ」と思い始めていたところ、ジュンが突っ込んできたところに梅野がタイミングよくパンチを合わせダウンを奪取!3Rを手堅く逃げ切った梅野が初戦を突破。インパクトとしてはやや微妙。
イ・チャンヒョン〇-×裕樹(判定)
チャンヒョンが開始からガンガン距離を詰め、ガードの隙間を縫うようなボディ、アッパー、フックを連打。裕樹にローを繰り出す暇を与えず、ダウンを奪う。
2Rも序盤にチャンヒョンがパンチでダウンを奪いここまでか…と思えたのだが、裕樹が驚異的な粘りを見せ反撃。3Rには攻め疲れか動きの落ちたチャンヒョンをロープ際に詰め連打を入れるものの、2度のダウンのビハインドは取り返せず判定で敗れた。
長丁場になった時の戦いぶりに不安は残したものの、このトーナメントの本命はやはりチャンヒョンか。梅野は果たしてこの猛攻を凌げるのか…。
那須川天心〇-×フェデリコ・ローマ(3R KO)
那須川が序盤から落ち着いた攻撃を見せ、前に出てくるローマに対しジャブ、ボディを着実にヒット。主導権は握り続けるものの、強引な攻めにはいかず2Rが終了。
「あの試合の後だし、今日は安全運転か」と思いながら見ていたのだが、3Rに那須川が蹴り足をすくいながらのパンチでダウンを奪取。再開後すぐさま跳びヒザを繰り出すと、最後はマットに片手をつけながらの側転蹴り(センチャイ蹴りっていうのね)をクリーンヒットさせKO勝利でトーナメント初戦を突破。
凡人が天才の心配をしても意味がない、ということを思い知らされるお見事なフィニッシュ。ああいう攻撃でKOする場面を初めて見た。準決勝のスアキムとの再戦は事実上の決勝になりそう。