年末興行の予想、続いては大晦日のWBO世界スーパーフライ級王座決定戦、井岡一翔vsドニー・ニエテス。
井岡は昨年大晦日の引退宣言から一転、現役復帰し9月の初戦ではアメリカでアローヨに判定勝利。長期ブランクや階級転向の影響を全く感じさせない完勝で、これなら4階級制覇も可能性は高そう、と思わせる内容だった。
とはいえ相手は同じくこの試合に4階級制覇がかかるニエテス。うるさく手数を出し続けるタイプで、9月の王座決定戦では優勢に試合を進めながらドロー判定でベルトを逃しただけに、今回の試合へのモチベーションは高いはず。井岡にとっては相当な難敵を迎えることになった。
展開としてはニエテスは好戦的な打ち合いを挑んでくるだろうし、井岡もそれを受けて立つはず。我慢比べの場面が多くなりそうだが、アローヨ戦を見る限り井岡が簡単に押し負けることはないのでは。もともと一発のキレよりは丁寧な組み立ての末にフィニッシュに持っていくタイプなので、長丁場になっても井岡は苦にしなさそう(この点はニエテスも同じかもしれないが)。
何より井岡にとっては、アローヨ戦でスーパーフライ級へのチューンナップをすると同時に、海外での試合を経験できたのが大きい。井岡が4階級制覇を達成し、離婚のモヤモヤをきれいに振り払って2019年を迎える、と予想します。