WBA・WBOライト級王座統一戦、ワシル・ロマチェンコvsホセ・ペドラサを視聴。
序盤に前に出ていくのはペドラサ。ロマチェンコは様子見の雰囲気だったが、それでもラウンド後半にはペドラサの打ち終わりに左をヒットさせる。2Rはペドラサが繰り返しボディストレート。ロマチェンコは左を入れるがそこまで効いてはいないか。
3R、両者細かいフェイントを織り交ぜていく。ロマチェンコのワンツーがヒット。さらに4Rは圧力を強めたロマチェンコがワンツー、さらに左を入れていく。しかしペドラサは細かいパンチを返し続け手数でリード。ロマチェンコはコンビネーションが出ておらず、動きがやや硬いか?
5Rも前に出るロマチェンコ。ペドラサはワンツーからボディ。ロマチェンコの左は繰り返し入っているが、依然手数で後れを取っているか。
6Rに入るとギアを上げたロマチェンコが強いパンチを増やし、左ボディもヒット。ペドラサはしぶとくボディ連打を返す。7R、ロマチェンコが上下のコンビネーション。ようやく本来の動きが出てきたが、ペドラサはヘッドスリップと細かい上体の動きでクリーンヒットを避ける。
それでも後半戦は明らかにロマチェンコのペースで、9Rにはアッパーからストレートのコンビネーション。ペドラサは徐々に削られてきたか。10Rはロマチェンコのプレッシャーをペドラサが凌ぎ決定打を入れさせなったものの、11Rにロマチェンコの連打をもらったペドラサの動きが止まる。棒立ちでコンビネーションをもらい続けたペドラサは、遂に力尽きるようにヒザを着きダウン。さらにボディで2度目のダウンを奪われるが、ゴングに救われる。
フィニッシュはできなかったものの、終わってみれば117-109×2、119-107でロマチェンコが圧勝。2団体統一に成功した。
ダウンがないのはもちろんヒヤリとする場面もなく、終わった後でスタッツを見るとロマチェンコがパンチ命中率でも圧倒していたのだが、印象としては大苦戦。特に前半はペドラサがロマチェンコのスピードに振り回されることなく手数で優位に立ち、ポイントで競っていてもおかしくない、と思わせた。
勝ちはしたものの、正直なところ今回のロマチェンコは並の世界王者、という感じ。一方的に殴りまくって相手をギブアップさせるロマチェンコ無双は、さすがにライト級では無理なんだなあ…と思わせた。それでもキッチリ勝ち続けているのは凄いことなんだけど。