UFCとONEとの間で、デメトリウス・ジョンソンとベン・アスクレンを「トレード」する契約が成立間近とのニュース。
MMA団体間でトレードという形態が取られること自体がほぼほぼ記憶にないのだが、それが当該団体の当該階級におけるトップ選手同士、というのがまた衝撃。まあそうじゃなきゃトレードという形にする意味が出てこないのだが。
ただDJはフライ級絶対王者として君臨し続けたものの正直ビジネスベースでの団体側評価は低い存在。このままUFCに残れば王座返り咲きの可能性も十分あるはずだが、UFCとしてはそれよりも新陳代謝を望んでいるのでは。一方のアスクレンは…引退宣言してなかったっけ?
ONEにしてみればフライ級の方がアジアの活きのいい選手を揃えやすいし、UFCのウェルター級は一時の「神の階級」状態でないとはいえ強豪がワンサカ。こうしてみるとお互い「持て余し気味の選手」と「引き取れば今より活躍の場を与えられそうな選手」の需給がマッチして、それがトレードという形につながった、と考えておけばいいのでは。アスクレンがこの塩漬けスタイルでUFC王者になっちゃったらどうすんだよ、というのは心配になるが。
むしろ今回のニュースで衝撃なのは、アルバレスに続いてUFC元王者クラスを引き抜いたONEの資金力の強さ。累積赤字の額がニュースになっていたけど、あれはAbemaTVが年間赤字200憶というのと同じで、投資期間の現時点で騒いでも仕方ないのでは。来年の日本大会は発表当初の時点では興味が湧かなかったけど、見に行かないといけない流れになりつつあるなあ。