メイン以外の感想を。
ミッシェレ・ウォーターソン〇-×フェリス・ヘリッグ(判定)
蹴りで間合いを取るウォーターソン。ヘリッグは右ストレートから組み付いて削っていく。2Rはウォーターソンが離れ際に右、さらに左ハイをヒット。テイクダウンも奪ったウォーターソンがガードから削る。
3R、払い腰を狙ったウォーターソンに対しヘリッグ上を取るものの、ウォーターソンは下からパウンド。スタンドに戻るとヘリッグが組み付いてヒザ。両者決め手がない印象だったが、判定は3-0でウォーターソン。
デリック・ルイス〇-×アレクサンダー・ヴォルコフ(3R KO)
ルイスがいつの間にかランキング2位という事実にびっくり。
1R、いきなりヴォルコフのパンチが入りルイス後退。目を気にするルイスにヴォルコフが追撃のパンチ。しかしルイスもパンチを入れ返すと、ラウンド終盤にはトップを取りパウンドで攻勢。
2R、ヴォルコフのアッパーが入りまたもルイスがぐらつく。この後もヴォルコフのパンチが的確に入るが、タフなルイスは反撃。ヴォルコフもうかつに手数が出せなくなる。
3Rもヴォルコフがパンチを入れ体勢を崩すルイス。しかしダウンせずに堪え続けると、残り1分のところで前に出て猛攻。パンチでヴォルコフを下がらせると、残り30秒を切ったところで右フック!ダウンしたヴォルコフにパウンドでフィニッシュ!
いやもう、ハチャメチャな展開すぎて最高。ルイスはラスト1分だけで勝っちゃった形。来月のニューヨーク大会でコーミエとタイトルマッチという仰天の展開になったが、さすがにコーミエ相手にどうこうできる感じは全くしない。
オヴァンス・サンプレー×-〇ドミニク・レイエス(判定)
レイエスが強烈なローを入れつつOSPのタックルを凌ぐ。組み付いて尻餅をつかせるOSPだが、レイエスは立ち上がり差し返す。ラウンド終盤にレイエスのパンチがヒットし、OSPは効いた様子。
2RはレイエスがOSPのタックルを切りながらパンチと左ミドル。ただ攻め疲れか、手数が減ってきた。3RはOSPがパンチからタックルを狙うが、レイエスはフットワークで捌きながら上下に攻撃を散らす。試合終了間際にカウンターの左を叩き込みOSPをダウンさせたレイエスが、KOは逃したものの完勝。テイクダウンを防ぎながら打撃戦に徹するスタイルに身体能力の高さを感じる。スルスルッとタイトル戦線まで到達してもおかしくなさそう。
トニー・ファーガソン〇-×アンソニー・ペティス(2R TKO)
ファーガソンが小刻みなリズムを取りながら前進。プレッシャーをかけ続け、遠い間合いから多彩なパンチを入れる。ペティスは回転ヒジやカポエイラキックを繰り出すものの不発。逆にファーガソンは三角跳びからのパンチを見せ、完全にペースを握ったか。
2Rも前に出るファーガソンだが、ペティスの右がヒット!一転ピンチのファーガソンだが、ペティスの追撃をガードポジションで凌ぎスタンドに戻すと、再び圧力をかけパンチ!ケージに詰めてパンチ・ヒジの連打を入れ続け、気づけばダウンを奪ったはずのペティスの方が血まみれに。それでも打撃戦に挑むペティスだが、2R終了後に骨折のためギブアップ。
終わってみるとメインの前にかすんでしまったが、こちらも見ごたえ十分な名勝負。一刻も早くヌルマゴvsファーガソン組んでほしい。