UFC229をWOWOWオンデマンドで視聴。まずはメインの感想から。
ハビブ・ヌルマゴメドフ〇-×コナー・マクレガー(4R 裸絞め)
久々のオクタゴン復帰だが硬さは一切見せず、これまで通りの堂々たる表情で入場するマクレガー。むしろヌルマゴの方が表情が硬いか。
先にパンチを繰り出すのはマクレガー。ヌルマゴのシングルをマクレガーが切るが、ここからのしつこさがヌルマゴの真骨頂。クラッチを離さずマクレガーをケージ際に押し込むと、両足を挟んで固定しトップポジションへ。パウンドはさほど出なかったものの、ヌルマゴがしっかりポジションをキープし続けラウンド終了。
2R、ヌルマゴのオーバーハンドの右フックが入りマクレガーがフラッシュダウン!ヌルマゴはさらに打ち合いからテイクダウンを奪うと、マウントを奪取。ヒジ・パウンドで削り続け終盤にアームロックを狙うが、ここはマクレガーが絶え凌ぐ。
マクレガー絶体絶命かと思えたが、3Rはマクレガーがタックルを切り始め、さらにパンチもヒット。ヌルマゴは2Rのダウンに手ごたえを感じてしまったのか打ち合いに応じ、お互いのパンチが当たる。ヌルマゴは攻め疲れたのか、動きが落ちた印象。
4R、ヌルマゴはパンチを入れた後のタックルでテイクダウン。再びパウンドを落とし、最後はバックマウントを奪うとチョークスリーパーへ。マクレガーが堪らずタップし、フィニッシュ!
マクレガーは3Rに流れを引き寄せかけたし思った以上に粘ったが、やはりヌルマゴとの相性は最悪だった。2Rのダウンをはじめとしてスタンドのパンチの打ち合いでも優位に立てなかったし、試合勘を含めブランクの代償は大きかったか。
これでオクタゴンはマクレガーの亡霊を振り払い次の時代へ…と思っていたら、フィニッシュ直後にヌルマゴとマクレガー陣営が罵り合いを始め、激高したヌルマゴがオクタゴン外へ出て小競り合い。さらにはヌルマゴ陣営がマクレガーに殴りかかり、オクタゴン内も大乱闘に。両者とも退場し、勝者も敗者もいない中でブルース・バッファーがヌルマゴの勝利を読み上げる…というあまりに後味の悪いバッドエンディングに。
先に挑発したのはどっちなのかはともかく、選手や関係者が「手を出す」事態は本当にダメ。とはいえこれでヌルマゴが長期出場停止になると、暫定王座戦はファーガソンvsマクレガー?ベルトの有無に関係なく、マクレガーがUFCを振り回す構図はまだ続いていくのか…。