ONE Championshipが来年3月31日の両国国技館大会及び10月11日の日本大会開催を発表。
アジア最大のMMA団体(でいいんだよね?)が満を持して日本進出となるわけだが、UFC日本大会のような高揚感とも、これで国内史上が食い荒らされるという危機感とも違う微妙な感覚を抱いているファンが大半なのでは。まあ単刀直入に言って様子見ですね。
木谷オーナーが以前「KNOCK OUTにとって脅威なのはRIZINでなくONE」と言っていたことがあり、確かにここ数年のONEが豊富な資金力で急激に規模を拡大してきたのは確か。ただ確保している選手の陣容がそれに見合っているかというと微妙で、青木やビビアーノ、アスクレンを獲得した辺りまでは注目していたのだが、最近は各階級ともアジア勢が中心の構成。成長著しいアジアの新興勢力を見れるという意味で多少興味深くはあるけど、「世界標準の戦いを見れる場」では決してないんだよね。
好条件で選手を引き抜かれることで国内団体への影響は…というのも気になる点ではあるが、これも危機感を持つには時期尚早ではないかと。まあ現にRIZINはアンディ・サワーを引き抜かれているし先々は那須川の争奪戦も繰り広げられそうだけど、現状のRIZINの路線とONEが真正面からバッティングする感じもしない。RIZINがどこまで生きながらえるかは不透明だけど、これはもはやONEとの競争とは関係ない次元の問題なのでは。
国内への影響云々を議論する前に、ONEはこんな大盤振る舞い路線で大丈夫なのか?というのが個人的には心配。AbemaTVの放映権料がビッグビジネスになっているとは思えず、初進出でいきなり両国というのは冒険しすぎだと思うのだが。これまでも中国大会なんかは前触れもなくドタキャンされたことがちょくちょくあるようだし、少なくとも来年10月の日本大会第二弾は話半分で聞いておく必要があるなあ、と思ってます。