ワイルダーvsオルティス
2018年 03月 05日
歩幅を広く構えるワイルダー。オルティスは踏み込んでジャブ、ワンツーを繰り出すが、ワイルダーはバックステップで距離をキープする。
2R、圧力をかけていくのはオルティス。ワイルダーは下がりつつ、オルティスの入り際に左を合わせようとする。3Rも前に出るオルティス。ワイルダーはオルティスのパンチをスウェーでしっかりかわす。お互い細かいフェイントで探り合う、動きは少ないが緊迫感のある攻防が続く。
4R、ようやく手数を増やしてきたワイルダーが右ストレート、ワンツー。だがオルティスの左が浅くヒット。オルティスが攻勢を強め、ワイルダーの表情にやや余裕がなくなってきたか?
5R、軽快なフットワークで右へ回り込もうとするオルティス。受けに回る時間帯が続くワイルダーだが、ラウンド終盤に右ストレートをヒット!一撃で足元がグラついたオルティスに追撃を入れ、起死回生のダウンを奪う!6Rも攻勢を強めたワイルダーが繰り返し右を打ち込む。しかしオルティスもバランスを崩しつつ打ち返しているので、まだまだ分からないか。
7Rはお互い攻め疲れか動きが少なくなるものの、ワイルダーの右がヒット。しかしオルティスがそこから左右のフックを打ち込むと、効かされたワイルダーをロープ際へ詰めてラッシュ!ワイルダーは繰り返しオルティスの豪打を食らい棒立ちになるが、ゴングに救われる。
8R、ダメージの残るワイルダーにオルティスはボディを織り交ぜて攻勢。しかしオルティスも疲れているのか攻め切れない。9Rに入るとワイルダーはやや回復してきたか、手数が増え始める。ラウンド終盤にはカウンターの右が入りオルティスがグラつく!
一進一退の展開で迎えた10R、オルティスが前へ出たところにワイルダーがまたも右のカウンター!そのままオルティスに荒々しい左右の連打を叩き込むと、オルティスが膝をつきダウン。なんとか立ち上がったオルティスに右フックを入れると、最後はアッパーを叩き込みフィニッシュ!
昨年のジョシュアvsクリチコに続く、ヘビー級の面白さがこれでもかと凝縮されたベストバウト。いつになく丁寧に細かいパンチで組み立てていくワイルダーだが、オルティスは並外れたタフさで一度はワイルダーを追い詰め、後がなくなったワイルダーは最後に持ち味の荒々しいラッシュで逆転…と、双方の魅力が存分に発揮されたシーソーゲームは見応えがあり過ぎた。最後の最後に勝ったワイルダーはさすがだし、ワイルダーの強さを引き出したオルティスもお見事。
これはもう、ジョシュアが来月の防衛戦に勝って「ジョシュアvsワイルダー、実現へ待ったなし!」という展開を嫌でも期待しちゃうなあ。
ジョシュアvsワイルダーはどちらがAサイドなんでしょうね。
交渉上手くいってほしいものです。
ヘビー級初の四団体統一王者、誕生してほしいですね。
クリチコの貯金を全てかっさらったジョシュアの方が強気な交渉を仕掛けそうな感じはしますが、この試合は是非実現してほしいです。「世界最強の男が決まる」感が堪らないですね。