UFC222の感想
2018年 03月 04日
アルロフスキーがローから右のオーバーハンドをヒット。さらに組み付くともろ差しからテイクダウン。今回は非常によく動けている。
2Rもアルロフスキーが先にテイクダウンを奪うが、シュトルーフが足関節から上を奪い返し、抑え込みながらのパウンド。立たれた後もバックからクラッチを続けるが、強引にチョークへ行こうとしたところでアルロフスキーに逃げられてしまう。
シュトルーフも決定的な場面は作れないものの、アルロフスキーの打撃の間合いにかなり慣れてきた印象。3Rはじりじりとシュトルーフ攻勢の展開が続くが、終盤にアルロフスキーのオーバーハンドが浅くヒット。さらに組み付いたアルロフスキーがテイクダウンを奪い、判定勝利で2連勝。今回も悪い意味の競った展開で、内容的に褒められたものではないが、ここに来て踏みとどまっているのは凄い。
フランク・エドガー×-○ブライアン・オルテガ(1R KO)
エドガーが鋭い踏み込みからのパンチ連打という得意のパターン。それでもオルテガは思った以上にエドガーの打撃に対応し、細かいジャブをヒット。さらにエドガーがタックルへ来たところをギロチンに捕えようとするが、ここはエドガーが振りほどく。エドガーはなおも素早い出入りで攻めようとするが、そこにオルテガがカウンターの左ヒジ!効かされて下がるエドガーにオルテガがラッシュ。最後は距離を空けてからアッパーを打ち抜き、エドガー仰向けにダウン!オルテガがパウンドに行ったところでストップ!
勢いではオルテガに分があるとはいえ、エドガーにスタンドでは太刀打ちできないだろう…と思っていたら、堂々と渡り合ってのKO勝利。エドガー得意のスピーディーな出入りにも落ち着いて対応していたし、カウンターのヒジもフィニッシュのアッパーもお見事。これはもうオルテガを褒めるしかない試合。エドガーは一度はタイトルマッチが決まりながら、代役のオルテガに挑戦権をかっさらわれる結果に。年齢を考えると、ここからの巻き返しは難しいか。
クリス・サイボーグ○-×ヤナ・クニツカヤ(1R KO)
開始早々サイボーグの右フックがヒット!ガクリと崩れ落ちるクニツカヤだが、そこからシングルレッグに行くとテイクダウンに成功。立ち上がったサイボーグをなおもケージへ押し込むが、サイボーグはボディへのヒザを入れつつクニツカヤをふりほどく。スタンドで距離が空くと打撃スキルとパワーの差は如何ともしがたく、クニツカヤがダウンを繰り返した後、最後はパウンドをもらい続けたところでストップ。
サイボーグは相変わらず不条理としかいいようがない圧勝劇。こいつを止めるにはメスゴリラにMMAを教えるしかないな。
気持ち立て直せるのでしょうか。
でもファンとしては、ホロウェイ×オルテガが一気に熱いカードになりました。楽しみです。
メインは、サイボーグどうのよりクニツカヤが酷すぎました。
プレリミのダーンも期待していたのに、パンチの出し方見て一気に興味が萎んでしまいました。
女子選手の打撃力が一気に進んでいる現在でも、
こういう選手をオクタゴンに上げざるを得ないというのは、選手層の薄さを露呈しちゃっていますね。
みゆパパ様が書いてるように次のキャリアを考えざるをえないかと
彼の打たれ強さは(彼に限らずかもですが)強い打撃はかわせないまでも感じる事はできる故だと思いますが、
今回あの左肘は全く見えてなかったように…
これまでも打たれ強いというより「一度ダウンしてからが強い」という異常な回復力の強さを見せていましたが、年齢による反応の遅れ、ダメージの蓄積などが一気に重なったんだろうと思います。フェザー級の世代交代が一気に進むのは競技論としてあるべき姿なんですが、もう一度タイトルマッチを戦わせてあげたかったですねえ…。