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by nugueira
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K-1MAX観戦記

2月4日(土) さいたまスーパーアリーナ

 MAXの会場観戦は昨年5月の開幕戦以来。スケジュール的に今年はこれが最初で最後かもしれないけど。
 客席は最終的にはあらかた埋まり、主催者発表で1万3000人。メンツの地味さを考えれば上出来ですかね。

リザーブファイト 白須康仁○-白虎(判定)
 定刻前に何の前触れもなくリザーブファイト開始。普通は1回戦の試合後にやるものなのでは。
 パンチで先手を取って攻めるのは白虎。しかしモーションが大きいせいか有効打はなく、逆に白須の方が相手の打ち終わりを狙って巧くパンチやローを合わせている感じ。両者ダウンは奪えず、有効打に勝った白須が判定勝利。最終ラウンドまで2人とも引かずに真っ向から打ち合ういい試合だった。会場の大きさに泣かされた感はあるが。

レミギウス・モリカビュチス○-×我龍真吾(1R KO)
 レミーガのセコンドには所の姿が。立ち技の試合で何のアドバイスをするのかという疑問はありますが。
 開始早々、レミーガが飛び込み様のワンツースリー。間髪入れずに飛びヒザ蹴り。これがクリーンヒットし、我龍は大の字に。カウントアウトする前にレフェリーがストップし、試合終了。なんとゴングからわずか8秒。カメラが所の顔を抜く前に試合が終わってしまった。
K-1MAX観戦記_d0010886_16215651.jpg

 これでレミーガは開幕戦当確。我龍が不用意にもらったという感じもなくはないけど、このラッシュ力は脅威になりそう。「トーナメントの台風の目」という谷川の評価があながち大げさに聞こえなくなってきた。

トーナメント1回戦 HAYATΦ○-×安廣一哉(判定)
 1Rは安廣が出入りの早さと手数の多さで攻め込むが、HAYATΦも有効打を許さない。
 2Rに入った辺りからHAYATΦがうまくパンチの距離を取り始め、ストレート→左フックで安廣の腰が一瞬ガクッと落ちる。ここはどうにか凌いだものの、結局2Rのこの攻防が決め手になってHAYATΦが判定勝利。安廣は途中からキックのタイミングも読まれ、迂闊に飛び込めなくなり攻め手を欠いた。

トーナメント1回戦 TATSUJI○-×山本優弥(2R ドクターストップ)
 ともに新世代、かつ今大会の台風の目と見られる両者が激突。
 序盤から距離を詰めてパンチで攻め込もうとするTATSUJIに対して、優弥は蹴りで距離を取ろうとする。優弥のミドルのスピードに、客席からため息が。
 TATSUJIの圧力の強さに優弥がクリンチをする展開が多くなり、レフェリーから注意が与えられる。お互いのスタイルを考えると、ある程度までは仕方が無い気はするけどね。期待したほど噛み合わない試合になりそうな空気が流れてきた2R終盤、突然タイムがかかると、そのままドクターが試合をストップ。静まり返る場内に「まだやれるよ!」という優弥の叫び声が響き渡る。
 何が起きたのかよく分からない観客に対して、「優弥が肩を脱臼」というアナウンスが。昨年6月のK-1広島大会で痛めた箇所が再発したみたい。この試合が不完全燃焼で終わってしまったこと以上に、脱臼癖が今後の選手生命に影響しないかが心配。怪我を完治させてまた戻ってきてほしい。

トーナメント1回戦 大東旭×-○上山龍紀(判定)
 MAXの試合前の紹介Vでは戦う動機づけとして「家族」「貧乏」というキーワードをやたら使いたがるのだが、大東の紹介の際にも「生活が苦しいときに支えてくれた母親が他界」という展開になり、完全に食傷気味に。近くの客が露骨に「えー、また貧乏?」と拒否反応を示していた。
 
 上山は開始早々にあびせ蹴り。さらに半身の構えどころか背中を見せた体勢から水面蹴りを放つなど、「総合出身」のカラーを前面に押し出すような試合展開。
 大東はパンチの距離に詰めようとするのだが、上山のフットワークとコーナーでの体勢の入れ替えの速さについていけず、クリーンヒットの気配が全く見えない。そうしているうちに上山のロー・首相撲からヒザが着実に大東にヒットし、結局このまま判定で逃げ切り。大東は蹴りもけっこう出してはいたけど、攻めがあまりに単調。総合の選手に立ち技ルールで負けては元日本王者の肩書きが泣きますわ。ボクシング協会の怒りが理解できるような気がしてきた。

トーナメント1回戦 佐藤嘉洋○-×新田明臣(判定)
 新田の入場時に『8時だよ!全員集合』のテーマが流れると、ドリフの格好をしたセコンド(外人)が登場。続いてヒゲダンスの音楽に乗って新田ともうひとりのセコンドが入場。新田の服が一瞬で脱げると、試合用のコスチュームに。
K-1MAX観戦記_d0010886_16544828.jpg

 とりあえず「入場段階でやりたいことを全部やってみた」というところか。ちなみに外人セコンドはこのまま試合終了までドリフのコスチューム(ハチマキ込み)を貫徹。この姿でインターバルに新田に檄を飛ばす絵は非常にシュールだった。

 試合の方は佐藤による「地味な横綱相撲」。前蹴りで距離を取ってロー、詰めると組んでからのヒザ、という攻めで新田を圧倒。試合前はローキックがクローズアップされていたけど、実際にはヒザの方がダメージが大きそうで、新田もこれで動きが止まっていた。
 新田も決定的な場面は作らせないベテランらしい試合運びだったが、佐藤の完成度の高さがそれを上回った感じ。会場内にはあまり届いていなかったけど。

 観戦記、次回に続く。人気blogランキングへ
Commented by moonemblem at 2006-02-05 21:10
残念ながら、仕事で見ることが出来ませんでした。今回、そんなに良くなかったんですか?一般ウケしない試合が多かったとは聞きましたが。
大東も遂に貧乏キャラクターですか。それにしても、日本人は苦労話が好きですね。
Commented by kou9n at 2006-02-05 22:48 x
新田のセコンドは、たぶんニコラス・ペタスでしたよ。
Commented by nugueira at 2006-02-06 09:03
> moonemblem様
 正直、会場に行かなくて正解だったかもしれません。佐藤にもう少し決定力があれば・・・。

>kou9n様
 初めまして。コメントありがとうございます。
 >ニコラス・ペタス
 あっ、言われてみれば!友人と3人で行ったのに誰も気づきませんでした。お恥ずかしい・・・。
by nugueira | 2006-02-05 17:02 | K-1MAX | Comments(3)