RIZINの感想(女子トーナメント)
2018年 01月 02日
RENA○-アイリーン・リベラ(1R KO)
距離の測り合いからリベラが跳びついてバックに回るが、RENAはウィン戦と同様おぶった状態でコーナーへ行くと、リベラを振り払いボディブローとヒザ。効かされた様子のリベラを最後はパンチ連打で仕留め、難なく決勝進出。
マリア・オリベイラ×-○浅倉カンナ(2R 腕十字)
序盤はタックルを切られた浅倉だが、1R中盤にテイクダウンを奪うと、マウントから肩固め、アームロック、腕十字を次々と狙っていく。このラウンドは凌がれたものの、2Rは早々にテイクダウンを取ると最後は腕十字で一本。これまではテイクダウンとポジションキープはできてもそこから先の攻め手がなかった浅倉だが、成長を感じさせる勝利。
RENA×-○浅倉(1R チョークスリーパー)
両者慎重に間合いを探る展開から、浅倉がタックル。RENAはテイクダウンされるもののロープに手を掛けつつ脱出。スタンドに戻った後はRENAが何度か浅倉のタックルを切るものの、浅倉が再びテイクダウンに成功。亀になったRENAの体を伸ばしバックチョークを決めると、最後はタップを拒んだRENAが失神!
勝負が決した瞬間、ツイッター上では佐藤ルミナvs宇野薫とオーバーラップさせるコメントが多数見られたが、確かに格闘技のリアルさ・生々しさがこれ以上ないほど表現されていた試合。敗れたRENAにも勝った浅倉にもそれぞれストーリーがあって、テレビの前で涙ぐんでしまった。
RENAが総合本職の選手と戦ったらいずれこうなる、というのは予想できていた結果ではあるのだが、浅倉がそれだけの力を身に着けていたことは純粋に賞賛するしかない。昨年末のガルシア戦ではフィジカル面のひ弱さが目立っていたが、この1年で白星を重ね続けるとともにもの凄いスピードで成長を遂げた。RENAの初黒星が浅倉、というのはある意味物語として完璧な展開。
一方のRENA。この2年間RIZINの顔としてのポジションをキープし続け、本職ではないにも関わらず女子MMAの活性化にとてつもない貢献を果たした。最後の最後に望んだ結果は手に入らなかったが、そもそもRENAがいなければこの場そのものが存在しなかったはず。
ルミナvs宇野になぞらえるならば「ここからのRENAのリベンジストーリーを見たい」という期待はあまりに楽観的に過ぎるかもしれない。それでもRENAには立ち止まることなく、ここまで積み上げてきたものに胸を張り続けてほしい。