RIZINの感想(キックトーナメント&バンタム級トーナメント)
2018年 01月 01日
那須川天心○-×浜本“キャット”雄大(2R KO)
那須川の圧力に開始直後から回り続けるだけになる浜本。ボディやミドルを入れ続けた那須川は2Rにミドルからの左でダウンを奪うと、立ち上がった浜本に跳びヒザ一閃!テンプルにクリーンヒットし、快勝で決勝進出。
砂辺光久×-○藤田大和(3R KO)
根性は見せた砂辺だが藤田のパンチに押されてクリンチする場面が多くなり、3Rにボディを食らいダウン。立ち上がるものの最後は左フックに沈んだ。今年はちゃんと適正階級でのMMAの試合を組んであげてほしい。
那須川○-×藤田(1R KO)
開始からフルスロットルの那須川がヒザとパンチでダウンを奪うとあっという間にダウンを重ね、最後は左フックでフィニッシュ。主催側が煽った再戦だったが、立ち技の土俵では実力差がありすぎた。
試合後のマイクで那須川は観客に「武尊」の名前を言わせるパフォーマンス。生放送でこれをやっちゃう辺りが怖い者知らずだなあ。解説をしていた関根勤の「あとは諸事情ですよね」というぶっこんだ発言も良かった。
マネル・ケイプ×-○堀口恭司(3R 肩固め)
地上波では3Rから放送だったが、堀口がダウンを奪いながらバッティングにより中断するハプニング。最後はグラウンドに持ち込み肩固めで一本勝ちしたものの、決勝に向け不安の残る展開に。
大塚隆史×-○石渡伸太郎(判定)
大塚のタックルを切り続けた石渡が、3R終盤にはパンチで大塚を追い込み判定勝利。堀口との再戦へコマを進めた。
堀口○-×石渡(2R KO)
再戦ということもあってか立ち上がりは慎重な両者。石渡の蹴り足をつかんだ堀口がテイクダウンに持ちこむと、マウントから強烈なパウンドを叩き込む。1R終盤に何とか立ち上がる石渡だが、かなり削られた様子。
2R開始早々、ダメージの濃い石渡が前に出るものの、そこへ堀口の右フック一閃!一撃で石渡の意識を刈り取る鮮烈なKOで堀口がトーナメントを制覇。
4年前の敗戦以来、石渡は着実に力を積み上げて堀口との再戦にこぎつけたが、堀口の進化がそれを遥かに上回っていた。前回の対戦時は大晦日の地上波中継がない国内MMA冬の時期だったわけだが、その時代を生き抜いた両者が復活した大晦日興業のメインで合いまみえたというのが感慨深い。敗れた石渡も含め「こいつらスゲエよ」と言いたくなる試合だった。
堀口はRIZIN電撃移籍以来、破竹の5戦5勝。もはや張り合える相手を探すのが難しくなってきそうだが、RIZINには海外勢を含め強豪を引っ張り出してほしい。