反り立つ壁に撃沈。


by nugueira

ロマチェンコvsリゴンドー

 WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、ワシル・ロマチェンコvsギジェルモ・リゴンドーをライブ視聴。

 1R、圧力をかけていくのはロマチェンコだが、リゴンドーのカウンターを警戒してかいつもよりは慎重な出だし。両者目立った有効打はなく、様子見の雰囲気でラウンド終了。
 2R以降、やはりペースを握るのはロマチェンコ。スピードとフットワークでリゴンドーを翻弄し、ジャブを突き刺していく。リゴンドーは距離が詰まるとホールディング。試合前の控室の映像ではロマチェンコがホールディングをふりほどく練習をしていたので、陣営にとってこれは想定内か?
 序盤はロマチェンコの入り際にカウンターを狙う場面もあったリゴンドーだが、ラウンドが進むごとにスピードでは太刀打ちできないことが明らかになっていく。気が付けば4R辺りから、手数が全く出なくなったリゴンドーをロマチェンコが一方的に攻め続けるいつもの展開に。ロマチェンコは左右のアッパー連打で追い込んだかと思うと、頭を極端に下げたリゴンドーに打ちおろしのパンチ。これまで同様強振はほとんどない軽いパンチ主体だが、リゴンドーはホールディング以外に対抗策が見いだせない。
 6Rはなおもホールディングを繰り返すリゴンドーに遂に減点。ロマチェンコは強めのパンチを増やすようになり、いよいよリゴンドーなす術なしか…と思ったラウンド後のインターバルに、リゴンドーがやや唐突にギブアップし試合終了。至高の技術戦が期待された一戦は、ロマチェンコが一方的に強さを見せつける結果となった。

 ロマチェンコの勝利は予想していたものの、ここまで差があったか…というのが素直な感想。リゴンドーの見せ場は1Rにロマチェンコに様子見をさせたことぐらいで、攻撃らしい攻撃を当てることもなく完敗。かつてドネアを破った軽量級最強ファイターの輝きは微塵も発揮されなかった。拳の怪我云々の真偽はさておき、この敗戦でもともと微妙だったリゴンドーの商品価値は地に落ちた。
 一方のロマチェンコについては、もうどういう言葉を並べて賞賛すればいいのか。4試合連続相手のギブアップによる勝利って、これ打撃系格闘技のレコードじゃないですよ。技術・スピードで対抗するのはもはや無理で、勝てるとすれば規格外のパワーと打たれ強さを持つファイターがしつこく前に出続けて一発を入れるしか…ってそんなボクサー存在するのか?
 今回の試合中に実況が「ロマチェンコのフットワークは少年時代のダンス練習が活きている」という分析がされていたが、もはや従来のボクシングとは別の技術体系を持つロマチェンコが旧時代のボクサーを屠り続ける、という構図すら頭に浮かんでしまう試合だった。

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Commented by ユウツギ at 2017-12-17 13:01 x
まさか、あんなに差があるとは…
リゴンドーが何も出来ないって……
Commented by nugueira at 2017-12-21 23:03
>ユウツギ様
 ロマチェンコが凄すぎるのか、リゴンドーが期待外れだったのか、おそらく両方なんでしょうけれど。ロマチェンコは次誰と戦うんですかね…。
by nugueira | 2017-12-10 21:56 | ボクシング | Comments(2)