UFC216の感想
2017年 10月 08日
開始から圧力をかけていくダリウシュ。ダナムをケージ際に詰めると打ち下ろしのヒジ!ダウンしたダナムの上を取ったダリウシュがパウンドで削り続けて1R終了。
2Rは開始早々ダナムがタックルからテイクダウン。ダリウシュは下からオモプラッタを仕掛け立ち上がると、ラウンド後半に細かいパンチを入れていく。微妙だがダリウシュのラウンドか?3Rはダナムが積極性で上回った印象で試合終了。
ダナムがよく立て直したが、ダリウシュの逃げ切りか?と思いきや判定はダリウシュ1-0のドロー。ダリウシュとしては勝利を取り逃がした形か。
ファブリシオ・ヴェウドゥム○-×ウォルト・ハリス(1R 腕十字)
開始早々にシングルレッグからテイクダウンを奪ったヴェウドゥムがあっさりマウント。最後は腕十字で一本。試合当日の対戦相手変更だったが、えらいイージーファイトになっちゃったな。
デメトリアス・ジョンソン○-×レイ・ボーグ(5R 腕十字)
DJのミドルをボーグがキャッチするが、DJはそこからバックに回り込む。スタンドに戻った後もボーグのタックルを切りトップポジションを取ると、アームロックを狙いながらパウンドで削っていく。
2RはボーグがタックルでDJに尻餅をつかせ、さらに背中におぶさるものの、DJは振り落として上を取るとパウンド。相変わらず攻防のつなぎ目でのスピードが際立っている。
ボーグはタックルからのテイクダウンとギロチンを狙っていくものの、DJの動きについていけず3R辺りから背中をべったりとマットにつけてしまう場面が増えてくる。DJがいつもながらの横綱相撲で圧倒するが、ボーグも一本は許さずに5Rに突入。このままDJが判定勝ちか…と思ったところで、バックを取ったDJがバックドロップ!空中でボーグの左腕をつかむと着地しながら腕十字の体勢に移行し、そのまま一本!劇的すぎるフィニッシュでUFC最多防衛記録更新に花を添えた。
1Rと5Rで運動量が全く変わらないスタミナと「ここでこの動きができるか」という引き出しの多さは相変わらずで、これだけでも十分「DJ強し」と思わせる内容だったのだが、最後にあのフィニッシュ。それこそ新日本プロレスでKUSHIDAあたりがやってもおかしくなさそうなムーブで、それをMMAでやってしまうんだから恐れ入るしかない。DJを止める選手の出現は当分想像がつかないなあ。
トニー・ファーガソン○-×ケビン・リー(3R 腕十字)
リーが遠い距離から飛び込んでのワンツーをヒット。さらにリーがパンチを打ち込み、ファーガソンがフラッシュダウン。しかし追撃に来たリーに今度はファーガソンがカウンターを入れ今度はリーがグラつく。攻め込むファーガソンにリーが組み付きテイクダウン。ファーガソンがオモプラッタや腕十字を仕掛けるが、これを防いだリーがパウンドとヒジで猛攻!ファーガソンはホーンに救われる。
いきなりピンチを迎えたファーガソンだが、2Rに入るとジャブがリーの顔面を捉えるようになり、タックルも切ってみせる。リーは距離を見切られてしまったかパンチが当たらなくなり、ファーガソンのペースに。
3Rはリーがリフトアップからのテイクダウン。一度はファーガソンが立ち上がるがリーが再度テイクダウン。するとファーガソンが下からの腕十字を仕掛ける。これはリーが防ぐが、今度は三角へ。脱出できずにリーがタップし、ファーガソンが10連勝で暫定王座を獲得。
ここでリーに勝たれてしまうと「これまでのライト級は何だったんだ」となってしまうところだったので、順当な結果に落ち着いてくれてよかった。ファーガソンはマクレガーと戦ったら普通にKOされて終わりそうだけど、マクレガーは戻ってくるのかなあ…。