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by nugueira
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UFC214の感想

 メイン以外の感想を。今年に入ってから初めてと言っていい面白いナンバーシリーズだった。

ジミ・マヌワ×-○ヴォルカン・オズデミア(1R KO)
 マヌワがケージに詰めるが、オズデミアのクリンチアッパーがヒット。下がるマヌワにすぐさま追撃のパンチを入れ、パウンドでフィニッシュ。驚異の2試合連続秒殺KO。
 オズデミアは底が見えないというよりは「よく分からないけど毎回勝っちゃってる」という印象。ともあれ新陳代謝がなかなか起きないライトヘビー戦線にようやく新顔が浮上してきた。

ロビー・ローラー○-×ドナルド・セラーニ(判定)
 開始と同時にローラーが接近してクリンチアッパー、さらに顔面へヒザ。いきなり押し込まれたセラーニだが、ラウンド終盤にはテイクダウンから上をキープし盛り返す。
 2Rは一転してセラーニが逆襲。ハイキックや近距離でのヒジを繰り出し、さらにタックルで組み付き→ボディへヒザ→離れ際のヒジのコンビネーションで攻めていく。
 このままローラーが押しきられるか、と思いきや3Rはまたもローラーが攻勢。ガンガン圧力をかけ続けハイキックやアッパーを繰り出していく。シーソーゲームの展開で1,3Rを取ったローラーが判定勝利。期待通りの熱戦になったが、ローラーの組み立てが1枚上だった。

クリス・サイボーグ○-×トーニャ・エヴィンガー(3R KO)
 開始早々、サイボーグがローにパンチを合わせエヴィンガーいきなりダウン。この後もサイボーグがロー、ボディへのヒザ、右ストレートで攻め続ける。エヴィンガーは引き込みを狙うが、サイボーグは寝技に付き合わない。
 2R以降もサイボーグがスタンドで一方的に攻め続ける展開。エヴィンガーも強烈な右を繰り返しもらいながらもダウンせず凌ぎ続けるが、サイボーグも攻め急ぐことなくじっくり構える。迎えた3R早々、サイボーグがまたも右を打ちこみ、最後は顔面へヒザを入れたところで遂にフィニッシュ。なんかもう「火力」が違う、という以外に言葉が見つからない勝ち方。ランダミーのベルト剥奪はともかく、ベルトを巻くべき人間のところにベルトが来た感じはする。

タイロン・ウッドリー○-×デミアン・マイア(判定)
 1R、マイアが前に出ながらタックルを仕掛けていくが、ウッドリーはきっちりディフェンス。ウッドリーは手数が少なく、マイアが圧力と手数ではやや上回るが、狙いのテイクダウンは取れる気配が全くない。
 ラウンドが進めば進むほどマイアには厳しくなるか…と思ったが、2R以降はまさにその通りの展開に。完璧なタイミングでタックルに入る場面も何度かあったのだが、いずれもウッドリーがテイクダウンディフェンスの強さを見せ、グラウンドに持ち込ませない。2Rのフラッシュダウンをはじめウッドリーのパンチがマイアを捉える場面も出てくるが、ウッドリーは深追いする気配を見せず試合終了。
 こうなるんだろうなあ、と予想していた展開がそのまま現実になってしまった形。まあダナが気に入らない試合なのは確かで、そりゃ「コイツとGSPの試合を組んでたまるか」となるわな。

by nugueira | 2017-08-01 23:53 | UFC | Comments(0)