ヒロムvsドラゴン・リー
2017年 02月 11日
ヒロムのエプロンサイドからのスライディングパワーボム(KUSHIDAが受け損ねて妙な空気になっちゃったやつ)に始まり、リーはトップロープ越えヘッドシザースホイップ。今度はヒロムがヘッドシザースを切り返しての場外パワーボムからダイビングセントーン。さらには雪崩式カサドーラを堪えたリーのマスクをヒロムが剥ぎ取り…と、リング狭しどころか場外を限界まで駆使しての大技合戦。試合中に「うわ!」と叫んで思わず30秒巻き戻しをクリックしてしまう場面が一度や二度ではなかった。こいつらメキシコでは毎回こんな試合してたのか?
互いの身体能力とアイデアを発揮した大技の出しあい、という意味でオカダvsオメガに匹敵し得る名勝負だったと思うのだが、両者の豊富な対戦経験から来る妙な「安心感」が随所に感じ取れたのがオカダvsオメガと大きく違うところ。驚いて叫び声はあげるけど必要以上の恐怖感は湧いてこない、プロレスとして理想的な空気だった。こういう安心感に乗っかっちゃって、観る側の感覚がマヒしてくるのがまた危険なのかもしれないけど。
試合後は田口がキラーモードを垣間見せながら挑戦表明。ヒロムがベルトを獲った途端にジュニアの新しい流れが次々と出てきていて、こりゃKUSHIDAが割り込む隙間が当分なさそうだな。
メインの内藤vsエルガンはガッツリ頑張ってくれたけど、やはりセミに食われた感は否めず。内藤が次に戦って面白い相手は誰がいるのかなあ。エルガンは今後はバーニングハンマーをフィニッシュホールドにするのかな。
残りのタイトルマッチの感想を適当に。NEVER6人タッグはベルト創設以来最大級、と言っていい面白さ。それだけに田口ジャパンに勝ってほしかったところだけど。
柴田vsオスプレイは噛み合うのかなあと思いながら見ていたのだが、柴田がランカシャースタイルをがっちり見せてくれたのが驚き。いつの間にか引き出しの多いレスラーになったなあ。この試合もどうせならオスプレイに獲って欲しかったけど。
IWGPタッグはまたも矢野の頭脳プレーで札幌に続き王者組が防衛。アーチャーの欠場がなければここでKESがベルトを獲るシナリオだったのかなあ。とりあえず面白かったので、タッグは今後も3WAYが基本路線でいいや、とすら思えてきた。