UFC207の感想
2017年 01月 03日
ジョニー・ヘンドリックス×-○ニール・マグニー(判定)
パンチからタックルに行くジョニヘンに、マグニーはミドル。ジョニヘンが再度パンチから押し込んでテイクダウンを奪う。ジョニヘンがパウンドを入れるが、マグニーは三角に捕えながらヒジで反撃。
2Rはジョニヘンがバックを取りテイクダウン。立ち上がるマグニーだがジョニヘンはしつこくタックルを続け再びテイクダウン。そのままトップをキープし続け終了。久々にジョニヘンらしい攻めが見られたか。
3R、マグニーは距離を取って打撃で攻勢。ジョニヘンのタックルを切る。それでもジョニヘンはしつこく押し込んでテイクダウン。だがマグニーが再び三角から肘で反撃。
ジョニヘンに決定打がなかった一方でマグニーも下になる時間帯が長かったが、判定は三者ともマグニー。ジョニヘンは計量オーバーもやらかしているし、次からはミドル級に上げるしかなさそう。
キム・ドンヒョン○-×タレック・サフィジーヌ(判定)
1R、サフィジーヌが足払いからテイクダウン。ドンヒョンが払い腰で投げるがバックをキープされる。スタンドの展開でパンチの応酬となるが、サフィジーヌが的確に当てているか。ドンヒョンは空振りが多く息が上がっている。
2R、サフィジーヌの右がヒット。さらにヒジ、ヒザで攻勢。ドンヒョンも前に出ながらパンチを入れるが有効打の数はサフィジーヌが上回っているか。
3R、後のないドンヒョンがラッシュを仕掛ける。これを凌いだサッフィジーヌはパンチとヒザで反撃。ドンヒョンがシングルからテイクダウンするがサフィジーヌはすぐ立ち上がる。終了間際にドンヒョンがバックを奪うがここで時間切れ。
判定は問題なくサフィジーヌだろう…と思ったらスプリットでドンヒョン。上回っていたのは積極性だけなので、理解に苦しむジャッジ。
TJ.ディラショー○-×ジョン・リネカー(判定)
リネカーがディラショーの蹴り足をつかみテイクダウンするが、ディラショーはすぐ立ち上がる。右を狙うリネカーに、ディラショーはタックルからテイクダウンし、上をキープ。ラウンド終盤にはリネカーの左が浅くヒット。
2R、前に出るリネカーにディラショーはまたもタックルからテイクダウン。リネカーが一度は立ち上がるが、ディラショーが再度タックルからテイクダウン。この後はリネカーを立たせず、ハーフガード越しにヒジとパウンドを入れる。リネカーは足関節を狙うが打たれっぱなしになり、かなり削られてしまった。
3Rもディラショーがリネカーのパンチをかいくぐりタックルからテイクダウン。パウンドを入れ続け、足関節まで繰り出す余裕を見せる。終盤にリネカーのボディが入りディラショーが苦しそうな表情を見せたが、時すでに遅し。隙のない試合運びを見せたディラショーが完勝。これで次期挑戦権確定か。
ドミニク・クルーズ×-○コディ・ガーブランド(判定)
クルーズの入り際にガーブランドがパンチを合わせる。クルーズはやりにくいか。クルーズがタックルからテイクダウンするが、ガーブランドはすぐ立ち上がる。終盤にガーブランドもタックルからテイクダウンを奪い返す。
2R、クルーズはローからのコンビネーションで攻めるが、ガーブランドが入り際にカウンターの左をたびたびヒット。クルーズは懐に飛び込みにくくなる。終盤にクルーズがタックルからテイクダウンするが深追いはしない。
3R、ガーブランドの右がヒット。クルーズは右目から出血。この後もガーブランドは右を繰り返しヒットさせ、さらにクルーズを挑発する。クルーズは圧力はかけるが有効打が出ない、いつになく苦しい展開。
迎えた4R、打ち合いからガーブランドの右が入りクルーズがダウン!立ち上がるクルーズだがダメージの色が濃い。無理に攻めにいかないガーブランドだが、終盤に左のパンチでまたもダウンを奪う。
5Rは後のないクルーズが左右のパンチを振るい跳びヒザも出すが、ガーブランドは落ち着いて対処。サーキットトレーニングのようなパフォーマンスを交えながら完全に逃げきりモードで試合終了。ジャッジ三者ともガーブランドを支持し、アルファメールがバンタム級のベルトを奪還。
クルーズがベルトを失うとすれば怪我の再発ぐらいしかないと思っていたのだが、完璧に攻略してみせる選手がこんなに早く現れるとは…。ガーブランドはこれまでの試合もボクシング技術でKOを重ねており、いわゆる正統派の部類に属する選手という印象だったのだが、クルーズの変則ステップに完璧に対応し、ダウンまで奪ってみせた。各階級とも大荒れになった2016年のUFC、最後もただでは終わってくれなかった。
辛い事言うと大晦日という節目の大会に見合う内容の試合をしたのはクルーズガーブランドだけでしたが、それが充分凄かったです
ガーブランドは対策もあったんでしょうが、それ以上に単純に物理のスペックがリーチとカーディオ以外全て上回ってた感じでした
そしてそんな絶望的な状況なのに最後まで諦めずに勝つ道を模索し続けたクルーズもすばらしかったです
今迄ロンダやマクレガーと並び強いけど嫌な奴でしたが、前の二人と違い負けても株は落ちませんでしたね
ただリベンジするなら物理の差を埋めるべくオーソドックスのボクシングも身につけ更にそれを今のスタイルと融合させる必要があると思いますが、
言ってる自分でもそれどんなスタイルなんだよといった感じです
JJがチャンピオンだったLヘビー級、アルドがチャンピオンだったフェザー級など、
停滞感を感じる階級が必ず発生しますが、
やはり栄枯盛衰ですね、
これまた必ずそれを打ち破る新しい選手が登場する。
まだまだUFCの底力を感じずにはいられないです。
あとは無風状態が続くフライ級も盛り上がってほしいものです。
レスが遅くなり恐縮です。明けましておめでとうございます。
クルーズを初めて見たとき「MMAの進化型」という印象を持ったのですが、そのクルーズが負けたことに新時代への突入を感じます。次のスタイルを模索するのはかなり厳しい気がしますが、巻き返しに期待したいです。
>みゆパパ様
確かに今年の注目は最後の絶対王者・DJを止める人間が出てくるかどうかですね。今回のガーブランドもほぼノーマークだったので、負ける時は突然来るのかもしれませんが。
水垣がリリースされ田中も伸び悩み、バンタムも壁が高くなる一方ですね。堀口以外、上位をうかがえる日本人選手が出てこないのが寂しいです。