男祭りプレビュー①「世界最強の中年」決定戦。格闘技ファンはこの試合を見て泣け!
2005年 12月 07日
試合の見所:
今年の大晦日は本当に多いっすねえ、日本人対決。男祭りとDynamite!!合わせて2ケタに届きかねない勢い。
主催者・テレビ局側の意図は分かるんですよ。大晦日にお茶の間で流すなら、わけ分からん外人の試合よりも日本人同士の方が視聴者の受けがいいだろうし。
まあはっきり言ってクソ食らえですわ。食事中の方失礼。
いや、小川VS吉田、桜庭VS田村に興奮しないと言ったらウソになるんですよ。どうせお祭りなんだから楽しんでおけ、という気持ちもあるし。でも一方で、現在進行形の格闘技界を見続けている側としては「このタイミングでこいつらが試合することに意味あるの?」という思いも。お祭りに乗りたくない「ヒネたシニカルな格闘技マニア目線」の自分もいるわけですよ。矛盾してますが。
そんな中、同じ大晦日に堂々と(粛々と?)敢行されるダンヘンVSブス。最高。これですよ、我々みたいな人種が見たいのは。
かたや、かつてKOKトーナメントでアイブル、ババル、ノゲイラをなで斬りにした実績もあるが一般人への浸透度は低いと言わざるを得ないダンヘン(35)。対するは、UFC史上初の外国人チャンピオンとなりながら観客人気の低さに泣いたブスタマンチ(39)。世間の認知度が実力に追いついていない中年男性2名による初代ウェルター級王者決定戦。
振り返れば、ウェルター級GPの組み合わせを見た瞬間「これ決勝がダンヘン対ブスタマンチになっちゃうよ」と思ったものだが、始まってみると予想どおり両者が日本人を根こそぎ叩き潰して決勝進出。浅草キッドですら終わった後で「DSEは大晦日を考えてこの2人を準決勝でぶつけておけばよかったのに」という感想を述べていたが、この辺の妥協の無さはさすがPRIDEといっておくべきか。
大晦日もこの試合が地上波でまともに取り上げられる可能性は低いと思う。それでも断言しておく。このカードで興奮できない自称「格闘技ファン」がいたら、そいつはモグリだと。
展開予想:
03年の前回対戦時はダンヘンの疑惑のバッティングもあり消化不良の秒殺決着に終わったカード。長南・郷野を立て続けに沈めたダンヘンのパンチか、須田・美濃輪を圧倒したブスタマンチの寝技か。両者ハイレベルなオールラウンダーながら、立てばダンヘン、寝ればブスタマンチという気がする。
ダンヘンは「階級を落として圧力負けしなくなった」というのを強調しているけど、適正体重に落として今まで以上の凄みを発揮しているのはブスタマンチも同じ。どの展開でどちらが勝っても驚かないが、敢えて優劣をつけると最近コンディションの波が激しいダンヘンにやや不安が。というわけでブスタマンチによる史上初のUFC&PRIDE2団体制覇、を予想しておきます。
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私も、地上波的にはこの試合の存在自体が無かったことにされそうで不安です。でも確かに「会場に足を運んだ客の特権」と考えれば、楽しみも増してきますね。
>ヒデ様
近藤戦といいホジェリオ戦といい、ダンヘンは試合までにコンディションをしっかり整えられるかが最初のカギになりますよね。
ダンヘンが勝ったらフィリオとのタイトルマッチを見てみたいですね。これまたえらい地味ですが。