パッキャオvsブラッドリーの予想
2016年 04月 03日
その前にこの試合への期待度について書くと、「おすすめバウト」に選んでおいて何なのだがどうしてまたパッキャオのファイナルの相手にブラッドリーを・・・というのが正直な感想。ラバーマッチとはいえ、この試合を間近に控えて「これで完全決着だぜ!」とテンションが上がっているファンはほぼ皆無なのでは。同じウェルター級ならカーンやガルシアの方が新味があってずっと盛り上がったと思うのだが。
マニー・パッキャオ×-○ティモシー・ブラッドリー
では勝敗予想の方に。過去2戦と同じく、パッキャオがブラッドリーを捕えきれるかどうかが焦点になると思うが、これは相当厳しいのではないかというのが率直な見立て。
パッキャオがリベンジに成功した2戦目では後半のラウンドに圧倒したものの、これはブラッドリーの足にトラブルが発生したことによるもの。前半のラウンドではむしろブラッドリーが互角かそれ以上に戦っていた。あれから2年が経ち、確実に衰えているであろうパッキャオに対し、ブラッドリーはむしろ脂が乗ってきている印象。前回のリオス戦では序盤からスピード・回転力で圧倒し、豪打でならすリオスに何もさせずKOに斬って落とした。増量し過ぎで突進するしか策がなかったリオスがブラッドリーにとって御しやすい相手だった点は割り引く必要があるが、トレーナー変更がプラスに働いていることはこの一戦からも見てとれる。
ブラッドリーに不安材料がないわけではなく、リオス戦以外ではいずれも終盤に集中力を切らし、無用にポイントを失うばかりかダウンを喫する場面までしばしばみられる。また、手数が少なくカウンター狙いのスタイルがジャッジ受けしないのも周知の事実で、印象としては主導権を握っていたにも関わらず採点では接戦に持ち込まれてしまうケースも多い。
今のブラッドリーが近距離戦にある程度自信を持っているとはいえ、さすがにパッキャオ相手にそれを挑むとは思えず、距離を取って戦っているうちに終盤ペースダウンしポイントロス、というのが考え得る一つのパターン。ただ、充実の度合いを高めているブラッドリーが易々とその展開に陥るとは思えず、むしろ「2度目のパッキャオ食い」へのモチベーションが高いパフォーマンスにつながる可能性の方が高いのでは。
スピードに勝るブラッドリーがパッキャオに自分の距離を作らせず、近距離の打ち合いになっても回転力で互角に渡り合う。決定打を奪えないパッキャオはそのままズルズルと試合終了のゴングを迎え、明確なポイント差でブラッドリーが勝利、というのが個人的な予想。名選手が引き際を誤りキャリアに余計な黒星を加えてしまうケースは枚挙にいとまがないが、英雄パッキャオも最後に同じ轍を踏んでしまうのではないか…。
当日は録画視聴になりそう。人気ブログランキングへ
ほぼテレビ局の意向によって対戦カードが決定します。
コアなボクシングファンであれば、間違いなくクロフォードとの対戦を希望していましたし、
同じトップランク所属で何の障害もないはずでした。
しかしHBOがこの対戦に難色を示し、
ブラッドリー戦のほうが視聴率が取れるということで、
vsブラッドリー3が実現しました。
なんだかんだ言っても、テレビ局に逆らうことができない構図は、日本もアメリカも一緒ですね。
やはりパッキャオには特別な思い入れがあります。
何とか有終の美を飾ってほしいものです。