漂流のUFC196
2016年 01月 28日
①メインに出場だったヴェラスケスが負傷欠場。ミオシッチが代打でタイトルマッチへの挑戦が決定。
②ヴェウドゥムが「俺も欠場」と言いだしてメインのヘビー級タイトルマッチが消滅。
③ジョシュがスライド出場に名乗り。
④結局セミのジョニヘンvsトンプソンがメインへ昇格。そのままUFC196として開催することに。
⑤やっぱりナンバーシリーズから格下げしてPPVから無料放送へスライド。
もともとこの二人がダイレクトリマッチをするのもしっくり来ていなかったので①の時点ではかえって面白くなった、と思っていたのだが②で急に変な雲行きに。昔ジョーンズもダンヘンの負傷欠場で代打と戦うのを拒否して大会キャンセルになったことがあるし、まあ選手側の主張として分からなくもないのだが。
メインが消滅した後の自分の関心はもっぱら「大会はキャンセルされないの?」の一点に絞られていたのだが、とりあえず最悪の事態は回避。ただ改めてカードを眺めてみるとインパクトに欠けるラインナップで、これでよくPPVに踏み切りかけたな。ナンバーシリーズでなくなるとWOWOWでの放送もないのかな?という点も気になったのだが、これは予定通り放送するみたいで、まあ日本のファン的にはダメージは最小限に抑えられたのでは。
それにしてもこういう事態になってみると、昨年から増加傾向にあったダブルタイトルマッチはリスク管理として非常にいい手法だったんだな、ということが改めて分かる。今回も、例えばデメトリウス・ジョンソンのタイトルマッチがセットになっていれば、PPVイベントとしては存続していたはずだもんなあ・・・と書いたところで、「その場合もフライ級タイトルマッチをメインにしたまま無料放送に移行したんじゃないのか」という想像が浮かび、急にいたたまれない気持ちになってしまった。