UFC193の感想
2015年 11月 18日
ステファン・シュトルーフ×-○ジャレッド・ロショルト(判定)
ジリジリと圧力をかけるシュトルーフ。お見合いの時間が続くが、ロショルトが2分過ぎに蹴りにタックルを合わせテイクダウン。この後はラウンド終了までサイドポジションをキープし続ける。
2Rもロショルトはしつこくタックルを仕掛けテイクダウン。目立ったダメージは与えられないが、シュトルーフを立たせず上をキープ。終了間際にシュトルーフが下からヒジを入れるが、ポイントを奪い返すほどのインパクトはない。
3Rはシュトルーフが圧力を強めパンチやハイを入れていくものの、攻めが単発。残り1分というところでテイクダウンを奪われてしまい、逆転はならず。1・2Rで簡単にテイクダウンを許し過ぎたし、倒された後に何もできないのが痛かった。
ロバート・ウィテカー○-×ユライア・ホール(判定)
開始から攻め込んでいくのはウィテカー。鋭い踏み込みからパンチを出していく。ホールは回転技のフェイントを出した後、3回転しながらの後ろ回し蹴り。だが距離を潰され上になられてしまう。この後はウィテカーがラウンド終了まで上をキープ。
2Rはホールがスタンドでの圧力を強めるが、手数が足りない。ウィテカーも攻め疲れかラウンド後半は手数が落ちてくる。
3R開始と同時に打撃戦になるが、先にパンチを効かされたのはホール。ケージ際で追撃のラッシュをもらい、嫌がって背中を向ける。ホールはさらにバックを奪われるが、ここを凌ぐと攻め疲れているウィテカーに反撃。ハイキック、首相撲からのヒザで攻めるが、逆転KOには至らず3-0で判定負け。序盤の手数の少なさが致命的で、これで日本大会でのムサシからの金星は帳消しに。
マーク・ハント○-×アントニオ・シウバ(1R KO)
ハントがスタンドでじりじりと圧力をかけながらロー、ミドル。シウバをケージ際に詰めると、右から返しの左をヒット。さらにケージ際でシウバを追いつつ、右ストレートを耳の後ろにヒット。この一撃で崩れ落ちたシウバに追撃を入れレフェリーがストップ。前回はノーコンテストだった因縁の再戦に完全決着をつけた。
ヨアンナ・イェンジェイチック○-×ヴァレリー・レターノー(判定)
1R、ヨアンナの蹴り足をつかんだレターノーがテイクダウン。しばらく上をキープし続ける。レターノーがしつこく組み付き続けるが、ラウンド後半にヨアンナの前蹴りが顔面へヒット!この一撃で一気に流れを引き戻す。
2R以降はヨアンナがスタンドの圧力を強めてペースを握り、蹴り足をつかまれてもテイクダウンは許さない。3Rにはまたもヨアンナの前蹴りがレターノーの顔面にヒット。後半に行くにつれヨアンナのワンサイドゲームになり、ワンツーとローでレターノーを削り続ける。試合の焦点はKO決着できるかどうかに移ってくるが、レターノーも粘りを見せ、判定でヨアンナが勝利。
今回もスカッとしたKO防衛を期待していたので判定までもつれこんだのは不満だが、序盤に寝かされて嫌な空気になったのを前蹴り一発でひっくり返したのはさすが。この殺傷能力満点の打撃を崩していくのは容易ではなさそう。まあ絶対王者も負ける時は唐突に負ける、というのはこの日のメインが証明しているんだけど。