UFN79の感想
2015年 11月 29日
チェ・ドゥホ○-×サム・シシリア(1R KO)
開始と同時にガンガン打ち合いを挑むドゥホ。先にパンチを効かせると、シシリアのパンチをもらう場面もあったものの構わず打ち合いを続け、最後はシシリアが飛び込んできたタイミングに左右のフックを叩き込んでKO勝利。危なっかしい場面もあったが、こういう選手は人気出るわ。怪我の多さが唯一にして最大の問題か。
秋山成勲×-○アルベルト・ミナ(判定)
1Rはほぼスタンドの戦いに終始。リーチではミナが上回るが、秋山はローを入れながらプレッシャーをかけ続ける。終了間際にミナがタックルからテイクダウンを奪うが、これは時間切れ。微妙なラウンドだが前に出ていた分、秋山か。
2Rに入ると秋山のローが効き始め、ミナが後退する場面が目立つように。ミナの打撃の間合いを見切った様子の秋山はアッパーをヒット。このまま秋山が押し切るかと思ったが、ラウンド後半になるとミナの連打をもらようになってしまう。ミナの首相撲を振りほどいたところに左右のフックが入り、秋山がダウン!パウンドをもらい続ける秋山だが、ラウンド終了のホーンに救われる。
大ピンチを迎えた秋山だが、ミナも攻め疲れを起こしたか3Rに入ると完全に失速。真正面から工夫のないタックルを繰り返すだけのミナを秋山はパンチで攻め続け、3Rは完全に主導権を取り返して試合終了。29-28で秋山かと思ったが、判定はスプリットでミナ。1Rを取られていたか。
秋山は肉体を見ても昨年の日本大会以上の仕上がりだっただけに、2R後半がもったいなさすぎた。
キム・ドンヒョン○-×ドミニク・ウォーターズ
開始早々カポエラキックを見せるドンヒョン。一度はバックを取られるが払い腰でテイクダウンを奪うと、マット・ヒューズ・ポジションからパウンドと鉄槌の連打。金網を蹴って脱出を図るウォーターズだが、金網際から移動され攻撃をもらい続けたところでレフェリーがストップ。ドンヒョンが圧勝が義務付けられた試合できっちり圧勝してみせた、という感じ。地元ファン的には大盛り上がりか。
ベンソン・ヘンダーソン○-×ホルヘ・マスヴィダル(判定)
開始からワンツーとミドルで攻めるベンヘン。怯まず前に出るマスヴィダルだが、テンカオにベンヘンの右を合わされフラッシュダウン。この日のベンヘンはいつになく打撃が冴えている。
2Rも打撃をおりまぜながら組み付いていくベンヘンだが、なかなかテイクダウンを奪えない。マスヴィダルはテイクダウンを凌ぐと、ケージ際でパンチ連打。ベンヘンはウェルターだとなかなかフィジカルで押すことができないか。それでもマスヴィダルが膝蹴り防止のためマットに手を着くと、がぶりのまま持ち上げながら膝を入れるといういつもながらの嫌らしい攻めを見せる。3Rまで基本的にベンヘンのペースなのだが、ラウンドごとの採点で考えると非常に微妙な内容。
4R、ベンヘンはしつこく組み付きながらテイクダウン狙い。何度かマスヴィダルを倒すのだがその後が続かず、すぐ立ち上がられてしまう。このラウンドは打撃の手数でマスヴィダルが取ったか。
最終ラウンド、前半はマスヴィダルがケージ際で変形のギロチンを極めかけるが、ベンヘンがタックルから素早くマウントを奪うと、逃れようとしたマスヴィダルのバックをキープ。最終ラウンドはベンヘンが競り勝った印象。
個人的採点は48-47。ジャッジは案の定、というべきかスプリットでベンヘン。ラウンドごとのジャッジの採点も見事なまでにバラバラで、終わってみれば実にベンヘンらしい、微妙なラウンドを重ね続けて僅差でかわす試合だった。勝ちはしたものの、ウェルター級でトップに食い込んでいくのはやはり厳しいか、という印象。当初の予定通りアウベスと戦っていたら、どこかでパワー負けしてしまっていたのでは。
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お口直しにと期待して早起きして観戦した、
クリチコ×フューリーでトドメ刺されてしまいましたw
判定もまあ妥当かな、と。1Rはミナがテイクダウンからのポジショニング優位を取っただけですが、それ以外に何もないラウンドでしたから。
いや、クリチコ敗戦は驚きました。映像はエキサイトマッチで確認したいと思います。
>アンドレ・ホグ様
相手が柔術ベースなので寝技を避けている感じでしたが、2R終盤以外はそれでペースを握れていたのでスタイルとしてはまあアリなのかなと。年齢を考えるとしっかりコンディショニングできていること自体が凄いと思います。