UFC192の感想
2015年 10月 04日
1R、アイは鋭いパンチで攻勢。体格に勝るアイはさらにケージへ押し込んでいくが、ペーニャは外掛けからテイクダウン。ラウンド終盤はペーニャがサイドポジションからヒジで削り続けて終了。
ペーニャが徐々に流れをつかんでいる印象だったが、2R開始早々にアイがテイクダウンを奪うと、上をキープし続け肩固めを極めかける。ボクシングベースの選手の割にはしつこいグラウンド。だがペーニャに上を奪われたところでアイがヒザを入れてしまい、減点。
3Rは開始早々にペーニャがまたも外掛けからテイクダウン。アイは横三角をしつこく仕掛けるものの、ペーニャもチョークを極めかけ、しっかり優勢を印象づけ判定勝利。レベル的にまだまだだが、女子も創設当初に比べるとバランスよく戦える選手が増えてきた。
ジョセフ・ベナビデス○-×アリ・バガウティノフ(判定)
鋭く踏み込むベナビデスに、バガウティノフはカウンターのアッパー。お互いタイミングを探りなかなか手が出ない。バガウティノフのアッパーがヒットしベナビデスのまぶたから出血。だがベナビデスも細かいパンチを入れていき、バガウティノフなかなか前に出られない。
2Rもベナビデスは左のミドル・ハイを連打。さらに首相撲からのヒザもヒット。バガウティノフは相変わらず手数が出ない。時おり蹴り足をつかんでのテイクダウンやスラムには成功するものの、ベナビデスはそこからのリカバリーが早くバガウティノフは次の攻撃につなげられない。3Rはベナビデスも有効打はなく両者決め手にかける展開だったが、最後までバガウティノフにペースを握らせず判定勝利。ただこの内容ではジョンソンとの再戦にこぎつけるにはアピール不足か。
ショーン・ジョーダン×-○ルスラン・マゴメドフ(判定)
見るからに重量感のあるボディで圧力をかけるジョーダン。ケージ際にマゴメドフを詰めてテイクダウンを奪うと、相手のスネにヒザを押しつける小技を見せる。バタービーンみたいな風貌の割にやることがいやらしい。劣勢を強いられたマゴメドフだが、1ラウンド後半にハイキックから左右の連打を叩き込む。ジョーダンはスタミナ切れもあってかこの後動きがガクリと落ち、2R以降はケージに詰めてもテイクダウンが取れない。マゴメドフもスタミナ切れか後半はお互い手数がなくブーイングが飛び交う展開になるが、要所要所で有効打を入れ続けたマゴメドフが判定勝利。マゴメドフのパンチはキレがあるが、もう少し手数とスタミナが欲しい。
ライアン・ベイダー○-×ラシャド・エヴァンス(判定)
序盤から距離を探り合う両者。ベイダーのジャブが的確にヒット。さらにタックルに行くが、さすがに距離が遠い。1Rはジャブの差し合いを制したベイダー。
2Rもベイダーは正確なパンチを入れていくと、タックルから遂にテイクダウン。エヴァンスが立ち上がるがベイダーはスラムで叩き付ける。スタンドに戻るが、エヴァンスは消耗してきたか動きが鈍い。それでもラウンド終盤には右フックの連打でベイダーをヒヤリとさせる。
だがエヴァンスに逆転の一発を入れる余力はなく、3Rもベイダーがスタンドの攻防をを支配。ケージ際でヒジを叩き込むとテイクダウンも奪い、三者フルマークの判定で完勝。エヴァンスは約2年ぶりの試合の割に動きは悪くなかったが、いきなりベイダー戦はきつかった。ベイダーはこれで5連勝。さすがにタイトルに挑戦させないと可哀想か。
ダニエル・コーミエ○-×アレクサンダー・グスタフソン(判定)
開始からガンガン圧力をかけていくコーミエは、タックルからグスタフソンを抱え上げると豪快なスラム!トップポジションをキープしたコーミエはグスタフソンに立ち上がる隙を与えずパウンドで削っていく。1Rはコーミエが得意な展開に持ち込んだ。
コーミエに組み付かれたくないグスタフソンは2R、距離を取ってローと遠い間合いからのパンチ。ケージ際に詰められると背中を向けながらダッシュで逃げる動きを繰り返す。コーミエは距離が詰まったところでクリンチアッパーを連打。グスタフソンはかなり効いているか。微妙なラウンドだが、クリンチアッパーの印象でコーミエ。
3Rもコーミエのクリンチアッパーに苦しめられるグスタフソン。このままコーミエに押し切られるか・・・と思えた3R終盤、首相撲からのヒザがクリーンヒット!さらに追撃のパンチを入れたグスタフソンはコーミエからダウンを奪い、一気に試合の流れが分からなくなる。
4R開始早々、グスタフソンの左右のパンチがヒット。コーミエはパンチのダメージか動きが鈍く、これは逆転あるか?とも思えたが、コーミエはすぐに持ち直すとまたもクリンチアッパー連打。コーミエももはやテイクダウン狙いにいく余力はないか、お互い死力を振り絞っての打撃戦。微妙だが前に出ていく場面の多かったコーミエか。
最終ラウンド、序盤にグスタフソンがストレートを入れるが、その後は再びコーミエが前に出続け、距離が詰まるとクリンチアッパー。やはりスタミナ勝負になると最後の最後で強い。グスタフソンは押され気味のまま試合を終えてしまい、このラウンドは明確にコーミエ。
個人的採点は49-46でコーミエ。ただ2・4Rは微妙だったのでどうなるか、と思ったが、案の定というか1人はグスタフソンにつけるスプリット判定でコーミエが防衛に成功。グスタフソンはタックルを混ぜたり組み立て自体は悪くなかったが、背中を向けて逃げる場面が多かった点を含め、ベルトを奪うに値する内容ではなかった。コーミエは想像以上に苦戦した印象だが、ライトヘビー級の現有メンバーではAJ、グスタフソン以上の強敵はいなそう。やはりジョーンズが復帰しない限り面白い展開にはなってこないか。
さすがにパンクラスまで見る余裕はなかった。人気ブログランキングへ
グスタフソン贔屓で観ちゃってたので、録画を見直さなければと思います。
逆にどちらかのワンサイドゲームだったら妄想も捗ったんですが
兎に角是非JJはオクタゴンの中で成敗されて欲しいです
私のTL上もボクシングとUFCが入り乱れてました。メインに救われましたが、さすがにメインカード全試合判定は疲れますね。
>スラッカー様
私は逆に、JJ復帰後に再度ライトヘビー級を制圧したら身もふたもなくて面白いと思っています。復帰後のJJはUFC史上屈指のヒールですから、どっちに転んでも面白くなりそうですね。