UFC189の感想②
2015年 07月 14日
ブラッド・ピケット×-○トーマス・アルメイダ(2R TKO)
1Rからお互い距離を詰めてゴツゴツとしたボクシングでの打ち合い。パンチの正確性でピケットがやや上回っている印象で、カウンターの左フックを入れアルメイダが腰を落とす。ピケットはさらに首相撲からのヒザを入れ攻勢。カットによる流血もあり追い込まれたアルメイダだが、ラウンド後半に右フックをヒット。ピケットはすかさず両足タックルに行ってごまかすが、ダメージでは五分に戻ったか。
イケイケのアルメイダは2R開始早々、二段蹴りの跳びヒザをクリーンヒットさせピケットが大の字にダウン。ベテランの意地を見せたかったブラピだが、若手の勢いを止められず。23歳のアルメイダはこれでUFC3連勝。上位を窺うポジションに入ってきたか。
グンナー・ネルソン○-×ブランドン・ザッチ(2R 裸絞め)
伝統派空手らしい踏み込みからのパンチを出すネルソンに、ザッチは首相撲からのヒザで反撃。ネルソンは踏み込みながらのワンツーをヒットさせザッチをダウンさせると、あっさりマウントからバックへ。四の字フックの体勢から削り続け、最後は片腕でチョークを極め一本。ネルソンはこれまでも話題にはなっていたものの今回初めて映像で見たのだが、いやインパクト十分の強さ。こりゃ幻想が湧いてくるわ。
デニス・バミューデス×-○ジェレミー・スティーブンス(3R TKO)
パンチで圧力をかけながら組み付いていくバミューデス。偶発のバッティングで一度腰を落とすものの、ひるまずパンチをヒットさせスティーブンスをケージに押し込むと、テイクダウンしバックをキープ。スティーブンスを立ち上がらせず削り続けていく。
流血が激しく絶体絶命かと思えたスティーブンスだが、2Rにローを効かせると、動きの悪くなったバミューデスに右アッパーを打ちこみダウンを奪う。バミューデスはローのダメージを残しつつも前に出続けパンチを振るい、消耗戦の展開に。2Rはスティーブンスか。
勝負の最終ラウンド、ケージ際にスティーブンスを詰めたバミューデスが飛び込みながらパンチを入れるが、スティーブンスはここで垂直の跳びヒザ!崩れ落ちたバミューデスにパウンドを入れたところでレフェリーが止め、スティーブンスが衝撃のKO勝利。体重超過は残念だが、それを忘れてしまうぐらいの物凄いKOシーンだった。
ボクシングの粟生選手の試合のときなどは怒りすらありましたし。
点滴の禁止など、体重管理のほうでも動きが出てきておりますが、いい方向に進んでほしいものです。
無理矢理体重超過つながりの話で恐縮ですが、
今度高瀬大樹とユン・ドンシクが対戦するじゃないですか。
再度やらかして業界から追放されちゃえ!なんて思っている私は不謹慎でしょうか。
日本人選手vs韓国人選手を日本でやるにも係わらず、韓国人選手への応援の方が声大きそうですよね。
超過を繰り返すと勝っても冷遇されるので選手にとってリスクは大きいんですが、短期的に「やったもん勝ち」になってしまうのは確かですね。ファイトマネーのペナルティをもっと大きくしていい、というのは一つのアイデアかもしれません。
インタビュー見ました。「申し訳ないといっても(体重オーバーは)1キロだよ。」は言っちゃいけない台詞ですねえ。