クラッシャーは死なず!川尻、ベルリンの地で反撃の一歩!
2015年 06月 21日
デニス・シヴァー×-○川尻達也(判定)
序盤からスタンドで細かい打撃の探り合い。川尻は大振りのアッパーを繰り出すがこれは距離が合わず。川尻がシングルレッグの状態でケージに押し込むものの、腰の重いシヴァーからテイクダウンは取れず、一旦離れる。この後も川尻は細かい打撃をもらいつつ再三再四にわたりタックルを入れ続けるが、シヴァーはテイクダウンを許さない。1R残り10秒というところでシヴァーが足を滑らせるようにして遂にテイクダウンを取るが、時間切れ。ダメージの残る打撃はもらっていないが、試合をコントロールしたシヴァーのラウンドか。
2Rはスタンドでの攻防が続くが、シヴァーの前蹴りをつかんだ川尻がケージに押し込むと、遂にクリーンテイクダウン。ここからの3分余りは立ち上がろうとするシヴァーをグラウンドにひきずり戻し、川尻が徹底してトップポジションをキープ。パウンドやヒジによる削りは十分ではなかったが、ポイントはイーブンに戻した。
勝負のラストラウンド、川尻がまたもテイクダウンを奪うが、シヴァーは立ってスタンドに戻す。両者バックハンドブローやバックスピンを繰り出した後、川尻がワンツーでシヴァーを下がらせる。シヴァーは自ら組み付きにいきバックを奪うが、川尻は体を入れ替えると再びテイクダウン。川尻はここからトップをキープし、こつこつとパウンドや肘を入れて試合終了。三者とも29-28、川尻が敵地で価値ある勝利を挙げた。
両者とも明確なダメージを与えたわけではなく、有体に言ってしまえば内容自体はつまらない試合。それでも、格闘技人生の崖っぷちまで追い込まれた川尻が、これ以上ないほどシビアな条件の中で結果を出し、サバイバルに成功してみせた。もうそれだけで胸がいっぱいになってしまう。クラッシャー、まだ死んじゃいねえぞ。試合後に本人も言っていたように、9月の日本大会でぜひその勇姿を見せてほしい。
絶対損はさせませんよ!
と、関係者でもなんでもない私が断言いたしますw
試合後、かなりイケイケな発言が増えてきており、
日本大会への出場を強く希望しているように見えますね。
最近は短いスパンで出場する選手が増えてきていますし、
メディカルチェックで問題なければ高い確率で出場してくれそうですよね。
五味選手にも次戦を無傷でクリアしてもらい、揃い踏みしてほしいなぁ。
いやもう、これで楽しみがだいぶ増えそうです。川尻は1年強の遅れを取り戻すためにも、ここから大暴れして欲しいです。