K-1 WORLD GP (-55kgトーナメント)
2015年 05月 15日
武尊○-×アレクサンダー・プリリップ(2R KO)
プリリップが先に右をヒットさせるが、武尊はインローから右フックのコンビネーションで徐々に押し込んでいくと、ラウンド終了間際にロープ際の連打でダウン。2Rも前蹴り、テンカオでプリリップを下がらせ、右アッパーからの連打で最後は左ボディをグサリと打ち込みプリリップをKO。プリリップはパンチ勝負では負けていなかったが引き出しの多さで遅れを取った。
瀧谷渉太×-○武尊(1R TKO)
瀧谷はステップで距離を取ろうとするが、武尊は構わず間合いを詰めると右ボディからパンチ連打。瀧谷はもんどりうつようにダウン。この後も武尊の猛攻に瀧谷は防戦一方となり、最後はダウンかスリップか微妙な状況ではあったものの、レフェリーがダウンを宣告しTKO。武尊の勝ちっぷりは「火力が違う」という表現がしっくり来る内容だった。
大雅×-○武尊(判定)
大雅が左のパンチを当て先手を取っていくが、武尊はテンカオ、ローを着実に入れ大雅を下がらせると、ボディを効かせたところに右ストレートの追撃を入れダウンを奪取。さらに大雅をロープへ詰めると左右のボディ、テンカオを次々と突き刺していくが、大雅は何とか耐え凌ぐ。
2R以降は持ち直した大雅がパンチで反撃する場面もあったものの、引き続き武尊がボディを起点にした攻めでペースを握り続ける。武尊は3R終了間際までパンチの打ち合いを仕掛け、3試合連続のKOは逃したものの圧勝でトーナメントを制覇。
本来1階級上の武尊がパワーとフィジカルで圧倒してみせた、というのは簡単なのだが、今までより厳しい減量を強いられるうえに1日3試合という状況では番狂わせが起こる可能性も十分ある。そんな中で全試合「倒しあい上等」のスタイルで挑みきっちり結果を出してみせたのだからお見事、という他ない。新生K-1のこれまでのトーナメントの中で、間違いなく最も説得力のある優勝でしょう。
出場した日本人選手は全員Krush勢なので「看板をK-1に置き換えてトーナメントのフォーマットにしただけ」とも見れるのだが、逆に言えば看板・フォーマットを変えたことで武尊の強さをこれだけインパクトのある形で知らしめることができたのだから、新生K-1の存在意義は十分にあるのでは。7月大会は会場観戦を検討しようかなあ。
4月も直前まで悩んでたのだが。人気ブログランキングへ
そして次回は-70トーナメントですよね。
佐藤選手も辞退しましたし、この階級の強豪海外選手呼べるんでしょうか。
次回大会はちょっと微妙かも?
今回の70キロトーナメントは世界トップクラスとは言い難いですが十分粒ぞろいの外国人を揃えてきたな、という印象です。これまでと逆で1回戦で日本人全滅も十分あり得そうです。