堀口恭司、一足飛びのタイトルマッチ挑戦!
2015年 02月 10日
このタイミングが堀口にとって「満を持して」かといったら決してそうではなく、正直なところ時期尚早、というのが偽らざる感想。UFC参戦後4連勝とはいえ明らかな格上との試合はなく、タイトル挑戦の前に少なくとも査定試合が1つは必要だろうと思っていたので、今回の電撃決定は少々意外。
とはいえフライ級戦線を見渡してみると上位ランカーはジョンソンに敗れている焼け野原状態で、コンテンダー候補だったリネカーも体重超過の常習犯でとても挑戦者には抜擢できない。「試合間隔を考えるとそろそろタイトルマッチだけど、相手は誰なんだろう」と気にはなっていたのだが、諸々の条件が堀口には有利に転んだということか。それこそ水垣のように連勝を重ねても一つの敗北で振り出しに戻ってしまうのがUFCなわけで、チャンスがあれば迷わず挑む、という選択は間違いなくありだと思う。
日本人としては岡見以来のタイトルマッチ挑戦ということで期待感を高めたいところなのだが、さすがに厳しい戦いになる、というのはこれまた言うまでもないところ。ジョンソンは一時期スタンドで不用意な一発をもらう場面もあったのでつけ入るならこの辺かな、と思っていたのだが、2度目のベナビデス戦では逆にパンチでKO勝利。「同階級の他の選手との力量差」という要素も加味すればUFC全階級を通じた最強の絶対王者という見方もできるはずで、これはもう今回の試合が「思い出づくり」に終わってしまうリスクも覚悟しておかないといけない。
とはいえ、こうしてタイトルマッチにこぎつけた以上、堀口には思い切りぶつかってもらうしかない。チャンスの女神には前髪しか生えていない、というのはよく聞くたとえ話だが、ここまで来たら前髪を鷲づかみにしてそのまま引きずり倒してしまえ。その先には、世界の頂点が待っている。
この日はダブルタイトルマッチ。人気ブログランキングへ
同じく堀口の試合映像だけを観ると、彼ならやってくれるんじゃなかろうかという期待感を抱かせてくれます。
もうとにかく、当日を無事に迎えてもらい、
興奮を届けてもらいたいです。
相手に圧力をかけられる展開になったらどうするかとか、レスラータイプと対戦したらどうなるかといった不安材料はありますが、底を見せないままタイトルマッチに挑めるのは利点、ともいえます。もう期待して当日を待つしかないですね。