UFC on FOXの感想
2014年 12月 14日
ガブリエル・ゴンザガ×-○マット・ミトリオン(1R TKO)
ミトリオンは小刻みなステップから素早く踏み込んでのワンツー。ゴンザガもボディストレートを起点に攻めていくが、ゴンザガが突っ込んできたところにミトリオンの左フックがヒット。ダウンしたゴンザガにミトリオンが追撃のパウンドを入れ、これぞヘビー級というKO勝利。
アリスター・オーフレイム○-×ステファン・シュトルーフ(1R KO)
しばらくスタンドで見合った後、アリスターはなんとタックル。一度離れた後、アリスターはまたも胴タックルからテイクダウンを奪い、パウンドで攻勢。一旦猪木・アリ状態になるが、シュトルーフの両足をつかんだアリスターがケージ際に押し込むと、飛び込みながらのパウンドをヒット!シュトルーフが動けず殴られ続けたところでレフェリーがストップ。
アリスターは崖っぷち同士の対戦を制しサバイブに成功。上を取った後のパウンドといい、落ち着いて戦っていた印象。一方のシュトルーフはさすがにもう引退を考えた方がいいのでは。
ハファエル・ドス・アンジョス○-×ネイト・ディアス(判定)
ドス・アンジョスは序盤からキレのあるローを次々とヒット。右足へのローを嫌がりスイッチしたネイトをコカすようにテイクダウンすると、パウンド・鉄槌を入れ続け圧倒。
2R以降も流れは変わらず、ローをもらい続けたネイトは足の踏ん張りが全く効かなくなる。ドス・アンジョスはネイトからいいようにテイクダウンを奪うとパウンドを落とし続け、つけ入る隙を与えずワンサイドゲームで圧勝。2キロの計量オーバーという大失態を犯したネイトをきっちり料理した。
ライト級の次期挑戦者はセローニが有力だろうけど、絶好調のドス・アンジョス、更にそのドス・アンジョスを破っているヌルマゴメドフ。挑戦者候補が行列を作る状態になってきた。
ジュニオール・ドス・サントス○-×スティペ・ミオシッチ(判定)
ミオシッチはタックルとパンチを織り交ぜながら攻撃。ドス・サントスはクリーンテイクダウンは許さないものの戦いにくそう。ドス・サントスは右フックをはじめ単発のパンチを入れていくが、ミオシッチもタックルからの離れ際に細かいパンチをヒット。ドス・サントスは下がり際に不用意にパンチをもらう場面も目立ち、不安な立ち上がり。
2Rもミオシッチのペースで試合が進み、タックルで組み付きながら離れ際にパンチ。ドス・サントスはボディを起点に上下の打ち分けでリズムをつかみかけるが、ラウンド終盤にミオシッチが遂にテイクダウン。ドス・サントスはカットした右目の上からの出血も多く、非常に嫌な流れ。
しかし3Rにドス・サントスがミオシッチのタックルを切ると、カウンターの左フックがヒットしミオシッチ前のめりにダウン!ドス・サントスも消耗が激しく追撃はできなかったものの、これで流れが一気に変わってくる。5Rマッチは今回が初めてとなるミオシッチは4R以降完全なガス欠状態になり、2Rまで有効だった離れ際のパンチが全く出なくなる。一方のドス・サントスは逆に後半の方がイキイキとしてきた印象で、上下の打ち分けで先手を取り続けると4Rには足払いからテイクダウン。5Rは後のないミオシッチが反撃する場面もあったものの、ドス・サントスがボディを起点にしたコンビネーションで主導権を握り、3-0で判定勝利。1年2ヶ月ぶりの復帰戦を苦しみながらもものにした。
ドス・サントスは5Rマッチの経験の差で勝った感じで、完全復活というには程遠い試合内容。序盤にディフェンスが雑な場面が多いのはいただけなかった。とはいえヘビー級も人材豊富ではないので、相手がヴェラスケスかヴェウドゥムかはともかく、いずれタイトル戦線に絡んでくるか。
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動きもモッサリしていてキレが感じられませんでした。
ミオシッチがガス欠で自滅してくれて助かったようなもので、
ヴェラスケス相手では前戦同様に攻められ続けるだけになることでしょう。
ネイトは腹もたるんでいて、まともに練習してきたとは思えませんでした。
体重超過の上での惨敗で、即リリースでも仕方ないところでしょうけど、人気だけはあるので飼い殺しにするのでしょうかね。
ベラスケス、シガーノの2強とか言われてましたけど完全にベラスケスとその他になってしまいましたね。
動きにキレがなかったですし、ボクシング一辺倒で右のオーバーハンドしか武器がないように思い、なんだか見ていて悲しかったです。
飛び抜けた二強の時代は終わって、二強が落ちた所にファブリシオがいる三強時代という印象ですね。
もしかするとベラスケスにファブリシオが勝つかも知れないし。
ドスサントスはフットワークやコンビネーションのスピードが大幅に落ちているだけでなく、結構大きなパンチも当てていましたがミオシッチを削る程度にしかなっていませんでしたし、攻撃力も随分落ちた印象です。
相撲では結構勝っていたので体幹のパワーは落ちてないと思うんですが、スピード、キレ、反応速度、破壊力は目に見えて落ちて平凡な選手に見えました。
ブランクがあったことも差し引く必要はありますが、今回のドス・サントスのパフォーマンスには失望した方が多いでしょうね。おっさんご指摘のように、ヘビー級も今後は飛び抜けた本命のいない混迷期に入りそうな気がします。