ローラー戴冠!2015年UFCは波乱のエンディング。
2014年 12月 07日
ジョニー・ヘンドリックス×-○ロビー・ローラー(判定)
1R、いきなり仕掛けていったローラーがパンチ連打とボディーへのヒザをヒット。面食らったように後退するジョニヘンに、ローラーは首相撲からのヒザで追い打ち。ジョニヘンは組み付いて金網へ押し込むが、ローラーはテイクダウンを許さず細かいヒザを入れていく。ここまではローラーのペースだったが、ブレイクからの再開後はジョニヘンのパンチとローが立て続けにヒットし、さらに終了間際にテイクダウン。ラウンドはローラーが取ったと思うが、終盤の動きの悪さが気がかり。
2Rに入るとジョニヘンがリズムを取り戻し反撃。左右のパンチからローにつなげるコンビネーションで主導権を握る。ローラーはハイキックや前蹴りを入れるものの攻めが単発で、ジョニヘンのタフネスさもあってペースを奪い返せない。ラウンド終了間際にスリップしたローラーをジョニヘンがスピニングチョークに捕えるが、これは時間切れ。
勢いに乗るジョニヘンは3Rもローラーを圧倒。これまでスタンドでは左のビッグヒットで相手をなぎ倒していたが、今回はワンツーからのローをきれいに打ち込んでいく。防戦一方のローラーは繰り返しテイクダウンも奪われ、試合の流れは完全にジョニヘンへ。
ジョニヘンも手ごたえがあるのか、4R開始時は完全にリラックスした雰囲気。後がないローラーは再び圧力を強めて前へ出ていくが、なかなかジョニヘンを捕えられない。ジョニヘンはラウンド終盤にタックルへ行くが、ローラーはこれをがぶると、シングルレッグの体勢のまま動かないジョニヘンにパンチと肘の雨あられ。ジョニヘンは全く動かず打撃をもらい続けるが、ラウンド終了のホーンが鳴ると平然とした表情で立ち上がる。
最終ラウンドは両者力を振り絞っての打撃戦から開始。お互い決定打が出ないが、ジョニヘンが組み付いて金網へ押し込むと場内からブーイング。ジョニヘンの片足タックルをがぶったローラーがヒジの連打、という前のラウンドと同じ展開になるが、ローラーが足を引き抜くと、パンチとミドルを立て続けにヒット!後退して逃げ回るジョニヘンに攻勢を続けたところで試合終了。
1・5Rがローラーで2・3Rがジョニヘン。個人的採点は48-47でジョニヘンだが、4R最後の場面をどう評価するかで勝敗も入れ替わるのでは・・・と思いながら判定のアナウンス。48-47で両者1票ずつ入った後、最後のジャッジは49-46で・・・ローラー!今年最後のナンバーシリーズのメインで、激動のウェルター級に新王者が誕生するという劇的な展開。
49-46でローラーというジャッジはあまりにひどく、今回も議論を呼びそうな採点。とはいえ、ジョニヘンは終盤の試合運びがあまりにディフェンシブで印象が悪かったのも確か。3Rで完全に流れをつかんでいただけに、そこから一気に押し切れなかったのは痛かった。最後まで前に出続けたローラーの攻める気持ちが勝敗を分けたか。
3月に大激戦の末、僅差でベルトを逃した後、強豪2人を撃破して最後にリベンジ&王座獲得、とローラーの2015年はまるで大河ドラマのような展開。今年はタイトルマッチによる王座交代が1度しかなかったUFCだが、最後の最後でどデカいドラマが待ち受けていた。
残りの試合の感想は明日。人気ブログランキングへ
そう思うとローラーも息が長いですよね。PRIDE出場経験あり、一度リリースされた出戻り組という点でヴェウドゥムと通ずるものを感じます。
でも盤石の王者とはなれそうもないですよねぇ・・
逆に、ペティスの勝ち方見ちゃうと、ライト級も強豪が列を作ってますけど、なぎ倒してくれるのではと期待しちゃいますね。
ウェルター級はしばらく混戦状態になりそうですね。ライト級は挑戦者候補が目白押しなので、ペティスに端からなぎ倒してほしいです。