フィゲロアvsエストラーダ
2014年 10月 04日
まずWBC世界ライト級タイトルマッチ、オマール・フィゲロアvsダニエル・エストラーダ。
上背ではエストラーダが大きく上回っているが、フィゲロアは身長差をものともせず距離を詰めてガンガン連打。2Rにはアッパーをきれいに入れてみせる。対するエストラーダもフィゲロアの圧力に下がりつつも強烈な連打を入れる場面を作り、序盤は一進一退の噛み合った好勝負。
しかしラウンドが進むにつれて試合はフィゲロアのペースに。細かくスイッチを繰り返しながら上下左右のパンチを繰り出し、エストラーダはフィゲロアのリズムに対処しきれない。それでも近距離の打ち合いでエストラーダのパンチが当たる場面もあるのだが、フィゲロアはヘッドスリップでパンチの勢いを殺している感じ。
7Rに入ったところでフィゲロアの右フックがヒットし、エストラーダはロープ際で棒立ちになってしまう。ラウンド終了のゴングに救われるものの、流れは明らかにフィゲロアに傾いていく。続く8Rもエストラーダはロープ際で連打を食らいグロッキー状態に。フィゲロアもカットで流血してしまい一時エストラーダの反撃を許すものの、9R開始早々、エストラーダのジャブの打ち終わりにフィゲロアが右クロスをクリーンヒット。何とか立ち上がるエストラーダだが反撃の余力は残っておらず、フィゲロアが連打を入れたところでレフェリーストップ。フィゲロアは荒川と戦った時よりも決定力がましている印象で、これはいい王者になりそう。
続いてWBC世界スーパーミドル級タイトルマッチ、サキオ・ビカvsアンソニー・ディレル。
前回ドローで王座獲得に失敗したディレルが、開始と同時に猛攻。やや入れ込み過ぎの感もあり荒れた展開になるが、ビカは完全にディレルの勢いに押されてしまう。
なかなかリズムに乗れずイライラした様子のビカ。4Rにはロープに詰めてのボディ連打を入れ流れが変わるか、と思わせたが、続く5Rに今度はディレルのアッパーがヒット。ビカは動きが止まってしまい、ゴングに救われる。
ディレルも一気に決めにいく感じではなかったが、7Rに右を繰り返しヒットさせビカの動きを止める。8Rはビカがローブローの減点から開き直って攻めに行くものの、9Rにまたもディレルの連打を食らったビカがグロッキー状態。勝負の大勢はほぼ決したか。
終盤はディレルも流しに行っている感じで、ややダラダラした攻防が続く展開。判定はディレルが逃げ切りに成功し、昨年のドローの鬱憤を晴らした。ビカは最後までリズムに乗れなかった、というか乗らせてもらえなかった形。
まだ未消化の回がある。人気ブログランキングへ