ベンヘンvsドス・アンジョス
2014年 08月 24日
ベンソン・ヘンダーソン×-○ハファエル・ドス・アンジョス(1R KO)
ミドル・ローを繰り出すドス・アンジョスにベンヘンは前に出ながらパンチで応戦。ベンヘンがボディブローからのミドルをヒットさせるが、ドス・アンジョスもすぐさまミドルで反撃。ベンヘンの前蹴りでドス・アンジョスがスリップ気味に倒れた後、パンチが交錯。ケージ際に下がったベンヘンにドス・アンジョスの跳びヒザがヒット!タックルでごまかそうとするベンヘンだが、離れ際に今度はドス・アンジョスの左フック!ベンヘンが仰向けにダウンしたところでレフェリーがストップ。
いやまさか、ベンヘンがこの相手にこの負け方をするとは。両者とも手堅く面白みに欠ける試合をするタイプの選手なので、強豪相手の競り合いの経験が豊富な分ベンヘン優位と思っていたのだが。序盤の打撃の攻防が比較的好調だったので、変に勢いに乗ってしまったか。とはいえ勝ったドス・アンジョスを褒めるしかないか。
正直ベンヘンが勝ってもタイトルマッチ挑戦はまだまだ先だと思っていたが、こういう結果になるとライト級の王座戦線がますます面白くなってきた。とはいえバンタム級でアスンサオにタイトルマッチ挑戦をさせたくないのと同様、ドス・アンジョスにタイトルマッチをやらせたくないという考えは未だにズッファ内部に根強いのでは。スケジュール的に考えるとスムーズに行ってもアルバレスvsセローニの勝者と挑戦者決定戦。下手したらアルバレスvsセローニの勝者がそのままタイトルマッチ、という展開もありえそう。
にしてもこうやって前のチャンピオンで現在のトップランカーがこんな負け方をしてしまうのは少し寂しいですね。こういう番狂わせがあるから格闘技を見ることをやめられないのですが。
自分も初めは「あれ」って感じでしたが、その後のスローでベンが顎に左フックもらって数秒とはいえ完全に無防備な状態を晒しているのを観て納得しました。
まあMMAには「おい審判止めろよ!」みたいなフルボッコ状態からの逆転劇もないわけではありませんが、競技上あそこで試合を止めたのは正解だったと思っています。
止めてなかったら、みたいなたらればを語ればキリがないですが、
あのまま止めてなくても、追撃のパウンドもらってただけでしょうし、
余計なダメージもらわなくて済んだと思うべきですよね。
以前からアンチベンヘンの私にとっては会心の勝利でした。
UFCで元王者の返り咲きは少ないので、一度王座陥落したら長期低落傾向に入るのは間違いないんですが、ベンヘンはまだその流れには陥らないだろうと思っていました。ドス・アンジョスはいい仕事しましたね。
>アンドレ・ホグ様、みゆパパ様
仰るとおりで、あのストップに文句をつけるのは選手の寿命を縮めるだけでしょうね。