Krush.43の感想①
2014年 07月 14日
亀本勇翔×-○岩尾力(判定)
新空手出身でこれがKrushデビュー戦の亀本は動きが固い感じ。そうこうしているうちに1R、岩尾の跳びヒザがどんぴしゃでヒットし亀本がダウン。
2Rから亀本は手数が増え始めたものの、ムエタイベースの岩尾はスウェーバックを多用し亀本にクリーンヒットを許さない。逆に要所要所で岩尾がボディブローとハイキックを入れ印象を良くする。結局最後まで亀本の反撃をいなし続けた岩尾が判定で完勝。亀本はとりあえず場数を踏んで慣れていくしかないか。
指首祐太×-○隆聖(判定)
上背で劣る隆聖だが、それをものともせず指首の懐に飛び込んでパンチを連打。2Rに打ち合いから右フックを入れてダウンを奪うと、このリードを保って逃げ切り勝利。指首はところどころでいい一発を入れてはいたのだが、攻めがその「いい一発」だけで終わってしまった印象。
伊澤波人○-×堀尾竜司(判定)
堀尾は開始と同時にノンストップのパンチ連打で攻め続け、伊澤にペースを握らせない。伊澤はがっちりガードを固めてローを返してはいるのだが、どうしても守勢に回っている印象。堀尾は前回闘魔を下しているだけに今回も大物食いをやってのけるか?とも思えたが、2Rに入ると伊澤が堀尾の打ち終わりにパンチを返すようになる。攻め疲れもあってペースダウンした堀尾に対し、伊澤は3Rにはボディへのテンカオを突き刺し続け、ワンサイドの猛攻。中盤以降ペースを握った伊澤が判定2-0で勝利。この辺はキャリアの差がそのまま結果に出たか。
闘士×-○島野浩太朗(2R KO)
WILDRUSH League 1位と2位による天王山。1Rは比較的静かな立ち上がりながら、距離が詰まると互いにパンチを強振。どちらが先に一発いれるか、という雰囲気になってくる。
2Rも同様の展開が続き、下手するとお互い決定打がないまま終了か・・・とも思えたが、闘士をコーナーに詰めた島野が右ストレート一閃。ダウンした闘士は何とか立ち上がるものの足下がおぼつかず、レフェリーがストップ。首位争いでKO勝利を収めた島野が、リーグ戦制覇に大きく前進した。
山内佑太郎○-×K-Jee(判定)
ここまで6戦6勝6KOというキャリアのK-Jeeが序盤から重たいパンチを振り回し攻勢。山内はダウンかどうか微妙なスリップを喫し劣勢を強いられるが、正確なパンチとローでK-Jeeをグラつかせ、徐々にペースを取り戻していく。
2Rも山内の攻勢が続きダウン気味のスリップを奪い返すが、K-Jeeが驚異的なタフネスを発揮。ダウン寸前のように見えながらも倒れず、逆にローで反撃していく。
消耗戦のまま3Rにもつれ込むが、山内の蹴りがローブローとなり中断した後、山内がすぐさまバックスピンキックでボディをえぐる。K-Jeeが堪らずダウンし、これが決定打となって山内が判定勝利。ローブローの直後にあの攻撃を出せる辺りがベテランのエグさか。
山内の試合を生で見るのは久しぶりだったのだが、活きのいい若手の猛攻を凌ぎ、ベテランの意地を見せる勝利。全日本キックファンにとっては堪らん展開だった。
トリプルメインへ続く。人気ブログランキングへ