グラドビッチvsミスキルチアン
2014年 06月 09日
開始と同時にリング中央でぶつかり合う両者。互いにスピーディーな連打を繰り出す好勝負。1Rは手数でミスキルチアンが取った印象だが、2Rにはグラドビッチがリズム良く有効打を入れるようになる。しかし負けずに打ち返すミスキルチアンは3Rに左が当たるようになり再びペースを奪回、とめまぐるしい展開で試合が進んでいく。
だが手数勝負になるとやはりグラドビッチの土俵で、左アッパーを効果的に織り交ぜつつ、4・5Rとペースを掌握。やはりこのままグラドビッチの試合になるかと思った6R、グラドビッチが打ち終わりに両足の揃ったタイミングでミスキルチアンの左が入り、グラドビッチが尻餅をつくようにダウン!試合の行方が一気に分からなくなってくる。
しかし後半戦に入ると再びグラドビッチが主導権。ミスキルチアンはせっかくダウンを奪ったのだから自分から手を出さないといけないのだが、グラドビッチの手数もスピードも落ちる気配がない。普通ダウンを奪われて多少なりともリズムが崩れるはずなのだが、グラドビッチは微塵もその気配を見せず、逆に終盤になるほどギアを上げていく。ミスキルチアンは受けに回ってはいけないのだが受けに回らざるを得ず、結局7R以降はグラドビッチが試合を掌握。大差の判定で3度目の防衛に成功。
グラドビッチの戦い方は「素早い踏み込みから左右の連打を打ち込んで手数で押し切る」という説明に尽きてしまうのだが、フルラウンドに渡ってペースを落とさずこれを続けられるから凄い。6Rのダウンも終わってみればちょっとしたミス程度にしかなっておらず、むしろダウン以降のラウンドでますます安定感が際立った印象。決定力には欠けるが、本当に強いわ。
今週はエキサイトマッチはお休み。人気ブログランキングへ