ガルシア、ゾウ、メコンツェフ
2014年 03月 01日
まずロンドン五輪ライトヘビー級金メダリストのイゴール・メコンツェフvsアッタオーン・ジャリトラム。1Rから落ち着いた動きでワンツーを入れていくメコンツェフ、ラウンド終盤には手数を増やして攻勢。続く2Rも手を緩めず攻め続けたメコンツェフが、あっという間に2度のダウンを奪い圧勝。まあ対戦相手である「ライトヘビー級のタイ人」をどう評価すべきか、という根本的な問題はあるのだが。
続いてゾウ・シミンvsヨクトン・ゴーキャットジム。うわっ、また相手がタイ人。なんか村田のマッチメイクがえらく真っ当に見えてきた。
試合はゾウが1Rから連打を入れて圧倒。ヨクトンは動きが真っ正直すぎるか。2R以降もゾウは相手に宛てさせず自分が当て続ける実にきれいなボクシングを展開するのだが、パンチの軽さは相変わらず。3Rにはゾウが見事なカウンターを入れるのだが、それでもダウンが取れない。
5Rにはボディを効かされたヨクトンが下がる場面があったのだが、ゾウはここも仕留めきれず。こりゃいつものパターンか・・・とも思えたが、さすがに連打をもらい続けたヨクトンが6Rにはグロッキー状態に。7Rにゾウが左右のフックを叩き込み遂にダウンを奪うと、この後も追撃の連打を入れ続けて3度のダウンを奪い、プロ初のKO勝利。ただゾウが強くなったというより、「8回戦で格下と戦ったらさすがに終盤ダメージが蓄積してきた」という感じだったけど。とはいえ最後まで手数を落とさず攻め続けた点は評価できるポイントで、一応自分なりの勝ちパターンを作りつつあるか。
最後はWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、ミゲール・マイキー・ガルシアvsファン・カルロス・ブルゴス。
身長は4センチ差だが、それ以上に上背で負けている印象のあるガルシア。1Rは手数は少ないものの要所要所で狙い澄ました左が冴えわたる。しかし2Rに打ち合いの展開からブルゴスの左フックがヒットしガルシアの腰がガクリと落ちる!ダウンは免れたもののガルシアが劣勢に回るまさかの展開。
しかしガルシアは3Rにブルゴスの打ち終わりに右を合わせると、4Rは鋭い踏み込みからの右をヒット。すぐにペースを奪い返す。
序盤は手数では負けていなかったブルゴスだが、5R辺りから受けに回ってしまい、そうなるとガルシアのパンチがますます入る・・・という悪循環で勢いを完全に削がれてしまう。主導権を握ったガルシアはもう一息でダウンが取れそうなのだがその一息が遠い感じで、終盤はワンサイドの展開になるものの最後の一発が入らない。この辺は序盤のピンチで無意識のうちに慎重になっちゃったか。
結局2R以外は全く危なげない内容で、ガルシアが大差の判定勝利。とはいえ派手なKOを期待していた身としてはやや残念な試合内容。
明日から2週連続でライブ配信。堪りませんな。人気ブログランキングへ
是非とも内山となんて思っていたら、あっさりライト級でガンボアと予定のようで、やはり何故でしょう、Sフェザーは選手が通り過ぎていきますねぇ。
内山はぜひビッグマッチを組んでほしいんですが、なかなかチャンスがないですね。ライト級以上の方がビッグビジネスになりやすいんですかね。
Sフェザーって、階級としては17階級中下から8番目で、そんなに軽いっていうイメージないですけど、それでも60kgにも満たないクラスですもんね。
同じ日本人の自分ですら、筋力維持しながら50kg台に落とせるかって聞かれたら、即答で「無理!」ってなりますよw
アメリカあたりではウェルターあたりが中心になってしまうのも仕方ないところなのでしょうか。
UFCの契約選手数もウェルター級とライト級が群を抜いて多いですし、欧米人の体格的に選手層が厚くていい選手が出やすいのはこの辺の階級なんでしょうね。