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by nugueira
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マリナッジvsジュダー

 エキサイトマッチの感想を。まずWBAウェルター級タイトルマッチ、キース・サーマン vsヘスス・ソトカラス。
 1R、ソトカラスの打ち下ろすような右がヒットしサーマンぐらつく!いきなりビッグチャンスをつかんだソトカラスだが仕留めきれず、ラウンド終盤にはサーマンがボディからの連打を入れソトカラスをぐらつかせる。1Rから振れ幅の大きい展開。
 ソトカラスが序盤のチャンスを逃した代償は大きく、2R以降はサーマンが持ち直し主導権を握る。強引に距離を詰めるソトカラスのパンチを見切るとジャブ・ボディを突き刺し、さらに左ボディから返しの右。一方のソトカラスは前には出るがサーマンを追いきれない。5Rには連打から左アッパーを食らったソトカラスが吹き飛ぶようにダウンし、この時点で勝負の大勢は決した感じに。
 ソトカラスはダウンのダメージを見せつつも圧力はかけ続け、7Rにはロープ際に詰めて連打する場面は作るものの、流れは変えられず。サーマンはソトカラスの打ち終わりにきれいなタイミングでパンチを入れ続ける。
 9Rにはこれまでと変わって前に出ていったサーマンに対し、ソトカラスが遂に下がり始める。最後は左右の連打を食らい棒立ちになったソトカラスに追撃を入れたところでレフェリーストップ。サーマンは1Rこそピンチはあったものの、それ以降はタフネスと突進力に定評のあるソトカラスを全く寄せ付けず。こりゃ強いわ。

 続いてNABFウェルター級王座決定戦、ザブ・ジュダーvsポール・マリナッジ。1Rはマリナッジが右を入れる場面はあったものの、両者とも手数の割に有効打は少ないガチャガチャした展開。しばらく我慢比べか、と思われた2R開始早々、ジュダーのワンツーが入りマリナッジがダウン!ダメージはさほどなさそうだが、ポイント的には痛い展開。この後もジュダーが鋭いジャブを入れ、徐々に左のタイミングも合ってくる。流れはジュダーに傾きつつあるか…とも思えたものの、マリナッジもしつこく前に出続けてジュダーにペースを握らせない。6Rに入るとマリナッジの有効打の数が目に見えて増え始め、試合の行方はまだまだ分からなくなってくる。
 7Rにはジュダーが自分から前に出て攻勢をかけるが、8Rにはマリナッジが再び手数で反撃。依然シーソーゲームが続くが、9Rに入るとマリナッジが自分の間合いをキープして終始攻勢。終盤に来て流れが一気に傾いてくる。
 ジュダーはこの後、肝心の手数が全く出ず一方的にマリナッジのペースに。12Rはようやくジュダーが飛び込んでいくものの時すでに遅く、117-110が2名に116-111が1名という大差の判定でマリナッジが勝利。ウェルター級戦線に何とか生き残った。
 個人的に中盤までは競ってる印象があったので思った以上に点差が開いた感じだが、ジュダーの手数の少なさを考えると仕方ないか。ガルシア戦では敗れてなお評価を上げたジュダーだが、今回は2R以外に目立った見せ場のない尻すぼみの試合内容。年齢的にもそろそろ厳しい状況になってきたか。

 次回もウェルター級のタイトルマッチ。人気ブログランキングへ
by nugueira | 2014-02-08 23:45 | ボクシング | Comments(0)